現金を持ち歩かなくてもお買い物ができることや、ポイントを貯めて商品と交換できるなどの特典があることから、近年複数枚のクレジットカードを保有される方が多くなっています。多くの方が使われるようになったクレジットカードですが、どのような仕組みで決済されているのか、詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
当コラムでは、クレジットカード決済の仕組みと、ご利用されるお客さまのメリット、導入されるEC事業者さまのメリット・デメリットを解説いたします。
目次
クレジットカード決済について
クレジットカードは、信用を意味する「クレジット(Credit)」という言葉が含まれており、クレジットカード保有者(お客さま)の信用をもとに、クレジットカード会社がお客さまのご利用代金を事業者さまに対し立て替えてくれる仕組みです。このようにクレジットカードを利用してお支払いする方法をクレジットカード決済といいます。
クレジットカードはいくつかブランドがありますが、Visa、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club Internationalの5つが5大国際ブランドとして世界で幅広く認知されています。2016年の総務省調査によると、インターネットで購入する際の決済方法の中で、クレジットカード決済の利用率は半数以上の69.5%となっています。
図表6-2-1-9 インターネットで購入する際の決済方法(複数回答)

また、2017年に行われた一般社団法人日本クレジット協会の調査によると、日本国内でのクレジットカード発行枚数は2億7,201万枚で、成人人口比では一人当たり2.6枚保有していることになります。各クレジットカードによって提供しているサービスや特典が異なるため、複数枚保有し、使い分けるというお客さまが多くなっています。
さらに、キャッシュレス決済の普及はレジ業務の生産性向上や消費者の利便性などのメリットがあることから、2018年には経済産業省よりクレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済の利用比率を高めるための「キャッシュレス・ビジョン」が発表されました。当発表によると、2027年6月までにキャッシュレス決済比率を4割程度まで引き上げることを目標にしています。
このような背景から今後もクレジットカード決済は、お客さま・EC事業者さまともにますます重要性を増していくことが見込まれますので、EC事業者さまにおいては、クレジットカード決済は導入すべき決済手段といえます。
クレジットカード決済の仕組み
当社が提供するクレジットカード決済では、お客さま、加盟店さま(EC事業者さま)、各クレジットカード会社が関わる仕組みです。
(1)お客さまが加盟店さまでクレジットカードを提示し、商品等を購入。
(2)~(3)当社を通して各クレジットカード会社で決済処理を実行。
(4)加盟店さまよりお客さまへ商品等をご提供。
(5)~(6)当社を通して各クレジットカード会社より加盟店さまに入金。
各クレジットカード会社はお客さまに対して、ご利用代金の請求を行い、お客さまは事前にクレジットカード会社に登録した指定の銀行口座から、ご利用代金が引き落とされることでお支払いが完了します。

EC事業者さまは、当社でご契約いただくと各クレジットカード会社と契約手続きを行うことなく、クレジットカード決済をご導入・ご利用いただくことが可能です。
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クレジットカード決済をお客さまがご利用するメリット
簡単で便利なクレジットカード決済ですが、お客さまにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的にご説明いたします。
現金のやりとりの必要がない
現金のやりとりが必要ないため、お客さまは、急な出費が発生した場合でも銀行やATMに行かずに料金をお支払いすることができます。また、高額な商品やサービスをご購入する際は、多額の現金を持ち歩く必要がなく安心してお買い物をすることができます。またクレジットカードをご利用することで、ご利用ごとの料金明細も残せるため家計簿の管理にも役立ちます。ECサイト上のお買い物も、クレジットカード情報を入力するだけで決済ができるため、銀行やコンビニエンスストアでお振込みをしたり、代引き用の現金をご準備したりする手間が省けます。海外旅行の際には、日本円から現地通貨に両替せずともお買い物を楽しむことができるので、安全かつ便利です。
分割払いができる
お客さまは、月々のお支払い額を抑えられる分割払いを利用すると、口座残高にあまり余裕がないタイミングでも高額な商品をご購入できるので、何かと重宝するでしょう。お会計時に一括払いを選択されていても、クレジットカード会社に連絡をして分割払いに切り替えられる場合もあります。
分割払いといえば手数料がかかるイメージがありますが、2回払いまでなら手数料は不要です。また分割払いとは異なりますが、クレジットカードの支払い方法には夏と冬のボーナス時にお支払いするボーナス払いという方法もあるため、まとまった金額が銀行口座にあるタイミングでお支払いができるという便利さもあります。
ポイントなど会員優待特典がある
大半のクレジットカードには、ポイントなどの会員優待特典が設けられています。ご利用金額に応じてポイントを貯めることで、お客さまは、商品や金券、マイルなどに交換できるため、現金払いよりもお得にお買い物ができます。クレジットカードの優待特典は、店舗での割引やドリンクサービスなどを受けられるものや、カード会員限定のコンサート招待、空港内のラウンジが利用できたりなどさまざまです。
また、多くのクレジットカードには保険が付帯されています。国内旅行や海外旅行の際、別途保険に加入せずとも病気やケガの費用を補償してもらえる旅行傷害保険や、購入商品の盗難や破損による損害を補償してもらえるショッピング保険など、万が一の事態でも安心できる内容となっています。
クレジットカード決済をEC事業者さまが導入するメリット

クレジットカード決済は、お客さまだけでなくEC事業者さまにもさまざまなメリットがありますので、代表的なものをいくつかご紹介いたします。
販売機会が拡大する
前述のとおり、クレジットカードはお客さまにとって優待特典などのメリットが多数あるため、現金決済よりもクレジットカード決済を選ぶ方が多くなっています。EC事業者さまは、クレジットカード決済を導入することで、クレジットカード決済を利用したいお客さまの満足度向上や販売機会の拡大に繋げることができます。
販売単価が上がりやすく売上高向上が見込める
お客さまはクレジットカードをご利用すると、決済のタイミングやお支払い方法を自由に選べるため、その場でお支払いをする必要がある現金決済に比べると比較的高額な商品でも気軽にご購入することができます。そのため、クレジットカード決済は、現金決済に比べて販売単価が上がりやすい傾向にあります。販売単価が上がることで、EC事業者さまの最終的な売上高向上も見込めます。
経理処理効率の改善
現金の締め作業や請求作業などの経理処理が簡単になるため、作業効率が改善し、生産性が向上します。また、お釣りが不足する心配もないため、レジ業務もスピーディーに対応できるでしょう。
定期課金やリピーターの増加が期待できる
定期購入や会員費用などを自動引き落としにできるため、お客さまは毎月のお支払い手続きの手間が省け、継続率向上につながりやすくなります。また定期契約のお客さまが増加することで、継続的な売上が見込め、売上高向上も期待できます。
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クレジットカード決済をEC事業者さまが導入するデメリット
EC事業者さまがクレジットカード決済を導入するさまざまなメリットを紹介いたしましたが、一方でデメリットもあります。
決済手数料がかかる
EC事業者さまがクレジットカード決済をご導入した場合、その後の商品・サービスの販売都度かかる決済手数料などの費用が必要となります。
チャージバックのリスクがある
チャージバックとは、カード会員とは別の第三者によるなりすましや盗用などによりクレジットカードを不正使用されたことを理由に、クレジットカード会社がその利用代金の売上を取り消すことです。 チャージバックが発生すると、EC事業者さまはその売上をクレジットカード会社へ返金する必要があります。また不正使用で購入された商品等はEC事業者さまに戻る可能性は低いため、売上金額分の損害が発生することとなります。不正使用を防ぎ、チャージバックを回避するためには、クレジットカード決済のセキュリティレベルを高めることが重要となります。
SBペイメントサービスが選ばれる理由
当社の提供するクレジットカード決済では、Visa、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club Internationalの5大国際ブランドの提供に対応しているだけではなく、決済代行会社でありながら、Visa、MasterCard、銀聯の加盟店審査を行えるクレジットカード加盟店契約会社(アクワイアラ)という立ち位置も有しております。他社の決済代行会社では契約時に、決済代行会社とアクワイアラの連携が必要になりますが、当社では審査から決済サービスのご提供までをワンストップで行えますので、決済サービスご提供までのスピードを早くすることができます。
また課金方式も、商品購入時にその都度決済する「都度課金」と、定期的に決済する「継続課金」のどちらかをお選びいただけます。「継続課金」では、EC事業者さまに課金タイミングや金額を自由に設定いただけ、毎月自動的に固定金額を課金処理することもできます。
そして当社では、近年増加している不正使用対策の一環として、当社ではECサイトにおける不正使用を未然に防ぐ「AI不正検知」をご提供しております。過去の不正パターンを機械学習し、ユーザーがクレジットカード決済を行うタイミングで当該決済の不正利用のリスクをスコアとして算出します。事業者さまは、リアルタイムにスコアを把握することにより、不正な取引の早期発見が可能です。無償でご利用いただけるフリープランに始まり、お客さまのご要望に合わせてカスタマイズできるプランもご用意しております。
フリープラン |
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当社では上述にご説明しましたサービスの他にも、EC事業者さまのビジネスをご支援するサービスを豊富にご提供しておりますので、決済導入をご希望のEC事業者さまは是非一度お問い合わせください。