BtoB決済(企業間決済)の市場規模は拡大を続けていますが、買い手企業・売り手企業ともに、経理担当者の業務負担やデジタル化の遅れなどの課題があります。そこで経済産業省は、BtoB決済(企業間決済)のキャッシュレス化を掲げており、各企業でも決済の電子化が注目されています。
当コラムでは、BtoB決済(企業間決済)の種類や仕組み、抱えやすい課題と解決策について詳しく解説いたします。
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目次
BtoB決済(企業間決済)とは
まずはBtoB決済の基本知識について、次のポイントから解説いたします。
- BtoB決済(企業間決済)の特徴
- BtoB決済とBtoC決済の主な違い
- BtoB決済では「掛け売り」が基本
BtoB決済(企業間決済)の特徴
BtoB決済(Business to Business決済:企業間決済)とは、企業間取引で発生する代金の受け渡しの仕組みです。例えば、メーカーが卸売業者へ商品を販売するケースや、企業がクラウドサービスを契約するケースが該当します。
こうした企業間取引では掛け売りが一般的であるため、取引成立時ではなく後日まとめて、一定期間の取引金額を請求するケースが多いです。継続的な取引に適した仕組みである一方、売掛金やキャッシュフローの管理、入金管理などの業務が複雑になりやすいことが課題です。
BtoB決済とBtoC決済の主な違い
BtoC(Business to Consumer)決済は、企業と個人消費者の商取引で発生する代金の受け渡しの仕組みです。 ECサイトでのクレジットカード決済やコンビニ決済、QRコード決済などが代表例で、BtoB決済とは次のような違いがあります。
| BtoB決済 | BtoC決済 | |
|---|---|---|
| 取引相手 | 企業 | 個人消費者 |
| 支払いタイミング | 掛け売り(請求書払い)が中心 | 即時決済が中心 |
| 決済金額 | 比較的高額 | 比較的少額 |
| 与信管理 | 必要 | 基本的に不要 |
| 取引頻度 | 継続取引が多い | 単発取引が多い |
支払いタイミングと与信管理が特に大きな違いです。商品購入時に代金を支払うBtoC決済とは異なり、BtoB決済では商品・サービスの提供後に支払いが行われるため、売掛金の未回収リスクを抑えるために与信管理が必要となります。
BtoB決済では掛け売りが基本
BtoB決済では、一定期間の取引分をまとめて請求する掛け売り(請求書払い)が一般的です。例えば「月末締め翌月末払い」の場合は、月末に1か月間の取引金額をまとめて請求書を発行し、その翌月末に代金を支払うことになります。掛け売りの基本的な流れは次のとおりです。
- 売り手企業が商品やサービスを提供する
- 売り手企業が売掛金として計上する
- 売り手企業から締め日に請求書を受け取る
- 買い手企業が支払い期日までに代金を支払う
- 売り手企業が入金確認や消込作業を行う
継続的な企業間取引を行うケースでは利便性が高くなりますが、売り手企業・買い手企業ともに経理業務やキャッシュフローなどの課題が生じます。
BtoB決済(企業間決済)の主な種類と仕組み
BtoB決済における掛け売り(請求書払い)では、業種や取引形態などに応じて次のような決済手段が採用されています。
- 銀行振込
- 口座振替
- クレジットカード決済
それぞれの決済手段の特徴や、売り手企業と買い手企業のメリット・デメリットを解説いたします。
銀行振込
BtoB決済で特に広く利用されている決済手段が銀行振込です。売り手企業から請求書を受け取った買い手企業が、指定された銀行口座へ代金を振り込みます。比較的導入しやすく、高額取引にも対応しやすい点がメリットです。一方で、買い手企業に振込手数料が発生することや、入金確認や消込作業などで売り手企業の経理作業の負担が大きい点がデメリットです。
口座振替
口座振替は、あらかじめ登録された銀行口座から自動的に代金を引き落とす仕組みです。サブスクリプション型サービスや保守契約など、定期的な取引が発生するビジネスでよく利用されています。口座振替の基本的な流れは次のとおりです。
- 買い手企業が口座振替契約を行う
- 支払い日に代金を自動引き落としする
- 売り手企業の口座へ入金される
毎月の支払い手続きが自動化されるため、買い手企業は支払い漏れを防ぎやすく、売り手企業は回収業務の効率化ができます。ただし、導入時は売り手企業の口座登録手続きが必要となり、買い手企業は残高不足を防ぐための口座管理が欠かせない点がデメリットです。
クレジットカード決済
近年ではSaaSやクラウドサービス、広告運用サービスなどのオンライン取引で、法人クレジットカードによる支払いが増えています。クレジットカード決済では、買い手企業に次のようなメリットがあります。
- 支払いを後日にまとめられる
- 資金繰りを調整しやすい
- ポイントや特典を活用できる
一方で、売り手企業がクレジットカード決済に対応しているケースは少ないため、買い手企業にはキャッシュフローの課題が生じます。そこで「BtoB決済の新たな選択肢」として、請求書をクレジットカード決済できる請求書カード払いが注目されています。請求書カード払いについては、以下の記事で詳しく説明しております。

請求書カード払いとは?仕組みやメリット・デメリット、サービスの選び方までまるっと解説
BtoB決済(企業間決済)で企業が抱えやすい課題
BtoB決済(企業間決済)は企業間取引を支える重要な仕組みですが、その運用には次のような課題があります。
- 経理担当者の業務負担の増大
- キャッシュフロー管理の煩雑化
- 取引先ごとに異なる支払い条件への対応が必要
経理担当者の業務負担の増大
BtoB決済では、商品やサービスの提供後に請求書を発行してから支払いを受けるため、売り手企業は次のような業務が継続的に求められます。
- 請求金額の集計
- 請求書の発行と送付
- 入金状況の確認
- 売掛金管理
- 消込作業
事業拡大によって取引先や請求件数が増加すると、担当者の業務負担も大きくなります。一方で買い手企業は、それぞれの請求書ごとに次のような対応が必要です。
- 請求内容の確認や社内承認
- 振込データの作成
- 振込手続き
- 支払い後の会計処理
月末や月初は支払い業務が集中しやすいため、通常業務を圧迫することがあります。SBペイメントサービスの調査では、「取引先とのやり取り」「書類作成などの社内処理のプロセス」「担当者任せになってしまう」など、業務の属人化や書類作成などの課題が挙げられました。(出典:SBペイメントサービス「【2025年版】BtoB取引における決済・購買に関する調査」)
キャッシュフロー管理の煩雑化
BtoB決済の大きな課題がキャッシュフロー管理の煩雑化で、売り手企業には売掛金の未回収リスクがあります。買い手企業は支払い期日までに請求額を用意しておく必要があるため、一時的に資金繰りが厳しくなることもあるでしょう。SBペイメントサービスの調査によると、約半数の企業が取引先への支払いが遅れた経験があります。(出典:SBペイメントサービス「【2025年版】BtoB取引における決済・購買に関する調査」)
取引先ごとに異なる支払い条件への対応が必要
BtoB決済(企業間決済)では、取引先ごとに「月末締め翌月末払い」「20日締め翌月20日払い」など、異なる支払い条件に対応する必要があります。決済手段が銀行振込や口座振替など異なる場合は、買い手企業の支払い管理がさらに煩雑になるでしょう。
BtoB決済の課題解決に請求書カード払いを利用するメリット
BtoB決済(企業間決済)では、キャッシュフロー管理が買い手企業の大きな負担になります。その解決策のひとつとして注目されているのが、請求書をクレジットカードで支払える請求書カード払いです。請求書カード払いを利用することで、次のようなメリットが期待できます。
- 資金繰りに余裕が生まれる
- 支払い管理の業務負担を軽減できる
- クレジットカードのポイントやマイルが貯まる
- 取引先に負担がかからない
資金繰りに余裕が生まれる
請求書カード払いでBtoB決済をクレジットカード払いにすることで、支払いタイミングを実質的に延ばせます。クレジットカード会社の支払い日に実際の口座引き落としが行われるため、銀行振込よりも手元資金に余裕を持たせることができ、キャッシュフローの改善につながります。
支払い管理の業務負担を軽減できる
請求書カード払いを活用することで、各決済をクレジットカードでまとめて行えるため、支払い管理を一元化できます。決済履歴もクレジットカード会社の明細で確認できるため、経費精算や税務処理などのバックオフィス業務の効率化にもつながるでしょう。
クレジットカードのポイントやマイルが貯まる
請求書カード払いでは、クレジットカードのポイントやマイルなどの特典を利用できます。BtoB決済では支払い金額が高額になるため、ポイント還元のメリットも大きいです。例えば、ポイント還元率1%のクレジットカードで1か月あたり100万円を決済すると、実質的に1万円分の経費削減につながります。ただし、請求書カード払いには所定の手数料がかかる点に注意が必要です。
取引先に負担がかからない
通常は売り手企業がクレジットカード決済に対応していなければ、BtoB決済でクレジットカードは使えません。しかし、請求書カード払いサービスを活用することで、売り手企業に支払い方法を変更してもらわなくても、買い手企業はクレジットカードで決済できます。
さらに、請求書カード払いサービスの提供事業者が買い手企業の名義で入金するため、請求書カード払いサービスを利用したことが取引先に知られることもありません。取引先に負担をかけることなく、クレジットカード決済のメリットが得られることが魅力です。
BtoB決済で請求書カード払いサービスを選ぶ際のポイント
BtoB決済(企業間決済)の課題を解決するには、次のポイントを意識して請求書カード払いサービスを選ぶことが重要です。
- 対応している請求書の種類
- 振込スピード
- 手数料率
- セキュリティ対策の信頼性
対応している請求書の種類
請求書カード払いサービスによって、対応している請求書の種類は異なります。一般的な仕入れ代金や外注費に加えて、オフィス賃料や社会保険料にも使うことができれば、より柔軟な資金繰りが可能となります。
振込スピード
請求書カード払いでは決済ごとに所定の審査が行われるため、取引先への振込に時間がかかると、支払い期限に間に合わなくなるおそれがあります。当日から3営業日以内に振込が完了するサービスであれば、振込期日が迫っている場合でも対応しやすくなるでしょう。
手数料率
請求書カード払いの利用時は、決済額に応じた手数料がかかります。手数料率が高い場合は収益を圧迫する要因になるため、利便性とコストのバランスが取れたものを選ぶことが重要です。一般的には3~4%程度であれば「利用しやすい水準」であると考えられます。
セキュリティ対策の信頼性
近年では、BtoB決済を標的としたサイバー攻撃や情報漏えいのリスクが高まっているため、セキュリティ対策の信頼性も重要です。一般社団法人キャッシュレス推進協議会が策定した「請求書カード払い取引ガイドライン」に基づいた、クレジットカードの不正利用防止策を講じている請求書カード払いサービスを選びましょう。
BtoB決済の課題解決は「SBPS請求書カード払い」にお任せください
BtoB決済(企業間決済)では、銀行振込や口座振替が一般的ですが、買い手企業に経理業務やキャッシュフローの負担が生じます。この課題を解決する手段のひとつとして、請求書カード払いが効果的です。請求書カード払いでBtoB決済をクレジットカード払いにすると、取引先に負担をかけることなく、支払いタイミングを最大60日先延ばしにできます。
SBペイメントサービスの「SBPS請求書カード払い」は、オフィス賃料や社会保険料を含むさまざまな請求書に対応しております。BtoB決済のキャッシュフローや支払い管理でお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。
よくあるご質問
- Q.
- 請求書カード払いの利用手数料はどれくらい?
- A.
- 請求書カード払いの利用手数料は各社で異なりますが、一般的には2~5%程度に設定されているケースが多いです。継続的に利用する場合は利用手数料に加え、対応している請求書の種類や振込スピードなども比較し、目的に合ったサービスを選ぶことが重要です。
- Q.
- すべての請求書で請求書カード払いを利用できる?
- A.
- 利用できる請求書の条件は、請求書カード払いサービスごとに異なります。SBPS請求書カード払いは、一般的な仕入れ代金や外注費に加えて、オフィス賃料や社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料など)にも利用できます。
- Q.
- 請求書カード払いはどのような流れで導入できる?
- A.
- 請求書カード払いサービスは、次のように申し込みから決済までオンラインで完結できるサービスが多いです。
- 請求書カード払いサービスに登録
- 支払いに利用するクレジットカード情報を登録
- 支払いたい請求書をシステムに登録し、請求書の金額と利用手数料の合計額をクレジットカードで決済
- サービス提供者が買い手企業に銀行振込
- クレジットカード請求日に引き落とし
その他のご不明点はFAQ よくあるご質問をご確認ください。



