モバイル決済とは?導入するメリットや種類を解説

近年、キャッシュレス決済のニーズが高まるなかで、特にモバイル決済が注目されています。モバイル決済は事業者さまだけでなく、お客さまにとってもメリットの大きい決済手段です。

本記事では、事業者さまがモバイル決済を導入するメリットや、お客さまがモバイル決済を利用するメリットのほか、モバイル決済の種類について解説します。

オンライン向け決済

「決済手段が限られている」「利用されやすい決済がわからない」そんな悩みはありませんか?
SBペイメントサービスでは、オンライン決済サービスの機能紹介に加え、ユーザーがよく利用する決済手段に関する調査結果をまとめた資料をご用意しました。

オンライン決済の導入検討に役立つ資料の無料ダウンロードはこちら

オンライン決済の導入検討に役立つ資料の無料ダウンロードはこちら

目次

モバイル決済とは

モバイル決済とは、スマートフォンやタブレット端末を使用して決済する方法のことです。クレジットカードや電子マネーなどの情報をスマートフォンに登録することで、現金やクレジットカードを持ち歩かなくても支払いが可能になります。

モバイル決済にはいくつか種類があり、Apple PayやGoogle Payに代表される非接触型決済、QRコードを読み込んで支払うQRコード決済などがあります。その利便性の高さから、お客さまのニーズが高まっており、政府によるキャッシュレス化推進の後押しを受けて、導入を検討される事業者さまが増加中です。

モバイル決済の利用率

モバイル決済の利用率は、世界的に拡大傾向にあります。

総務省の「情報通信白書 令和6年版」によると、世界のモバイル決済の取引額は、2024年で3兆7,800億ドルでした。2028年には6兆1,100億ドルに達すると予測されており、今後も拡大し続けるのは間違いないでしょう。

■世界のモバイル決済における取引額の推移および予測

世界のモバイル決済における取引額の推移および予測_グラフ

出典:総務省「情報通信白書 令和6年版 世界のモバイル決済での取引額の推移及び予測」(2024年7月)

日本国内においては、コロナ禍が落ち着きを見せるとともに、訪日外国人が増加しています。
日本の事業者さまは、モバイル決済に対応できるようにすることで、訪日外国人のニーズに応えやすくなります。

事業者さまがモバイル決済を導入するメリット

事業者さまがモバイル決済を導入されるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。詳しく解説します。

加盟店手数料が安い

クレジットカード決済に比べて、モバイル決済の加盟店手数料は安く抑えられています。クレジットカード決済の加盟店手数料は業種や事業規模によって異なり、おおよそ2~8%程度と幅広くなっています。
それに比べて、モバイル決済の加盟店手数料は、業種や事業規模にかかわらず3%前後程度となっているため、コストを抑えて導入可能です。すでにクレジットカードの加盟店契約をされている事業者さまでも、モバイル決済を追加することで経費を圧縮できるでしょう。

売上拡大が期待できる

売上拡大が期待できることも、モバイル決済を導入するメリットです。お客さまにとって手軽に支払いができ、ポイント還元機能などもあるモバイル決済は、利便性の高い決済手段です。
モバイル決済を導入すれば、お客さまにとって利用しやすい店舗になるため、高い集客効果が期待できます。

また、常連のお客さまでも、決済手段に自由度が増せば、満足度が向上するでしょう。集客効果や顧客満足度の向上により、売上拡大が見込めます。

お客さまがモバイル決済を利用するメリット

モバイル決済アプリは事業者さまだけでなく、お客さまにとってもメリットがあります。主なメリットは以下のとおりです。

現金を持ち歩く必要がなくなる

お客さまは、モバイル決済に対応している店舗であれば、スマートフォン一台で決済が完了します。これにより、現金を持ち歩く必要がなくなる点は、大きなメリットです。

また、モバイル決済のなかには、ポイント還元やクーポンなどの機能を備えたものもあります。現金よりもお得にお買い物ができる点も、モバイル決済のメリットといえるでしょう。

家計管理がしやすい

モバイル決済アプリのなかには、決済履歴が残るものがあります。そうしたアプリであれば、家計管理がしやすくなります。

現金による決済の場合、家計管理はレシートを一枚ずつ確認しなくてはなりません。しかし、決済履歴が残るモバイル決済アプリであれば、履歴を確認するだけで家計を管理できるようになるでしょう。家計管理がしやすくなることは、モバイル決済アプリの大きなメリットといえます。

モバイル決済の種類

モバイル決済には、さまざまな種類があります。主なモバイル決済は、以下のとおりです。

S!can イメージ

QRコード決済

QRコード決済は、専用のアプリをスマートフォンにインストールし、QRコードやバーコードを利用して支払いを行う決済手段です。国内で利用できる主なQRコード決済は、以下のとおりです。

■国内で利用できる主なQRコード決済

PayPay PayPay
楽天ペイ 楽天ペイ
au PAY au PAY

また、主に中国で利用され、日本でも利用可能なQRコード決済には、以下のようなものがあります。

■中国で利用され、日本でも利用可能なQRコード決済

UnionPay(銀聯) UnionPay(銀聯)
Alipay Alipay
WeChat Pay WeChat Pay

QRコード決済の主な決済手段は、「ユーザースキャン方式」と「ストアスキャン方式」の2種類に分類できます。
ユーザースキャン方式は、事業者さま側が提示したQRコード・バーコードを、お客さまが自身のスマートフォンやタブレットにインストールしたアプリで読み取る支払い方式です。
ストアスキャン方式は、お客さまのアプリに表示されたQRコード・バーコードを事業者さまが専用端末で読み取る支払い方式です。

お客さまは、ダウンロードしたアプリにあらかじめクレジットカードまたは銀行口座を紐付けることで、手軽に決済を行えます。

電子マネー決済

電子マネー決済とは、現金をアプリなどにチャージして支払いを行う決済手段です。スマートフォンを読み取り機にかざすだけで瞬時に支払いが完了し、お釣りのミスもないといったメリットがあります。電子マネー決済には、主に以下のようなものがあります。

■主な電子マネー決済

Suica Suica
PASMO PASMO
楽天Edy 楽天Edy
nanaco nanaco
WAON WAON
iD iD
QUICPay+ QUICPay+

NFC決済

NFC決済は、カードや機器同士を近づけて通信する「NFC」という技術を利用し、スマートフォンなどを専用端末にかざすだけで支払いが完了する決済手段です。モバイル決済における主なNFC決済の種類は、以下のとおりです。

Apple Pay Apple Pay
Google Pay Google Pay

キャリア決済

キャリア決済は、携帯電話料金と合算で商品などの代金を支払える決済手段です。
月間ご利用限度額がクレジットカードなどに比べて比較的低く設定されているため、使いすぎを防ぎやすいといったメリットがあります。キャリア決済の主な種類は以下のとおりです。

ソフトバンクまとめて支払い

ソフトバンクまとめて支払い

d払い d払い
au PAY(auかんたん決済) au PAY(auかんたん決済)

モバイル決済の導入では、できるだけ多くの決済手段に対応することが大切

事業者さまがモバイル決済を導入する際には、できるだけ多くの決済手段に対応できるようにすることが大切です。
モバイル決済には前述のとおり、複数の種類があります。モバイル決済を導入する際には、具体的にどの決済手段を導入するかを決めなくてはなりません。

お客さまの多くは、複数のモバイル決済をシーンによって使い分けています。できるだけ多くの種類のモバイル決済を導入することによって、さまざまな消費者のニーズに応えられるようになり、満足度向上を図れるでしょう。

モバイル決済を導入して、顧客層の拡大を目指そう

クレジットカードや現金を持ち歩かずにスマートフォンひとつで支払えるモバイル決済は、近年お客さまのニーズが高まっています。クレジットカード決済に比べて加盟店手数料が安く、集客効果や顧客満足度向上による売上拡大も見込めるため、事業者さまのメリットも大きいでしょう。

お客さまのニーズに応え、顧客層の拡大を目指すなら、モバイル決済の導入をご検討してみてはいかがでしょうか。
SBペイメントサービスでは、モバイル決済の導入手続きや導入後の各種決済の一元管理も行っており、事業者さまにかかる手間を大幅に軽減可能です。ぜひ、SBペイメントサービスにご相談ください。

  • ※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
  • ※Apple Payは、Apple Inc.の登録商標です。
  • ※Google Payは、Google LLCの登録商標です。

よくあるご質問

Q.
モバイル決済にはどのような種類がある?
A.
モバイル決済には複数の種類があります。QRコードを利用して支払いを行う「QRコード決済」、現金をデータに変換して支払いを行う「電子マネー決済」、スマートフォンなどを専用端末にかざすだけで支払いが完了する「NFC決済」、携帯電話料金と合算で商品などの代金を支払える「キャリア決済」などは、モバイル決済の代表例です。
Q.
モバイル決済とクレジットカード決済の違いは?
A.
モバイル決済にはクレジットカードだけでなく銀行口座や電子マネーも紐付けられています。クレジットカードを所有していない人も気軽に利用可能です。
Q.
なぜモバイル決済のニーズが高まっているの?
A.
スマートフォンひとつで支払いが完了する手軽さが、ニーズが高まっている主な要因です。また、ポイント還元やクーポンといったお得な機能があることも、ニーズの拡大を後押ししています。

その他のご不明点はFAQ よくあるご質問をご確認ください。

監修者情報

SBペイメントサービス編集部

SBペイメントサービスはソフトバンクグループの一員として決済事業を担い、2004年に設立以降、幅広い業界の事業者さまに決済システムの導入を行っている。
当社のコラムでは、決済分野だけでなく、ECサイト運営やビジネスに役立つ情報を継続的に事業者さまに発信している。

ビジネスにあった
オンライン決済を一括導入

40種類以上の
決済ブランドに対応!

関連サービスのご紹介

  • オンライン決済サービス

    あらゆるビジネスやデバイスに対応し、
    安心でスムーズなオンライン決済体験を提供

    サービス情報を見る
  • 店舗向け決済サービス

    幅広い決済方法に対応し、店舗運営の
    スマート化へ貢献

    サービス情報を見る
  • 連携可能な
    ECカートパッケージ

    20種類以上のECカートに対応し、
    開発負担少なく決済導入が可能

    連携可能なシステムを見る

SBペイメントサービス
について


TOP