Shopify(ショッピファイ)は、事業者さまが簡単にECサイトの構築・運営ができるECプラットフォームです。ECサイトを始めたいと考えたとき、「Shopifyの料金っていくらかかるの?」と疑問に思う事業者さまも多いのではないでしょうか。
この記事では、Shopifyの6つの料金プランの概要と特徴について解説します。また、事業規模別のおすすめプランのほか、料金プランの選び方や変更のタイミング、Shopifyの手数料を抑える方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
Shopifyの6つの料金プラン
Shopify(ショッピファイ)とは、簡単にECサイトの構築・運営ができるECプラットフォームのことです。Shopifyを活用すると、事業者さまは専門知識がなくてもECサイトの開設や運営ができ、商品・サービスのオンライン販売を国内外で行うことができます。
Shopifyを利用するには、以下のような費用がかかります。
Shopifyの利用で発生する費用
- ・月額料金
- ・日本のクレジットカード決済手数料
- ・Shopify ペイメント以外の決済サービスを利用した場合の取引手数料
なお、Shopifyの料金プランは6つあり、具体的にいくらかかるかは以下のとおりです。
Shopifyの料金プラン一覧
| Starter | Basic | Grow | Advanced | Plus | Retail | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 月額料金 | 750円 | 3,650円 | 10,100円 | 44,000円 | 2,300USドル (3年契約の場合) |
11,600円 |
| 日本のクレジットカード決済手数料の最低料金 | 5% | 3.55% | 3.4% | 3.25% | 要お問い合わせ | 3.55% |
| Shopify ペイメント以外の決済サービスを利用した場合の取引手数料 | 5% | 2% | 1% | 0.6% | 要お問い合わせ | 2% |
※2025年8月時点の年払い(年間契約)の金額です。
Starterプラン
Starterプランは、月額料金が750円と最も安価に設定されているプランです。
POSシステムにログインできるのは同時に1件のみですが、SNSでの販売に向いているという特徴があります。また、Shopifyの料金プランでは唯一、年払いと月払いで月単位の価格が同じになっているため、お試しに向いているといえるでしょう。
Basicプラン
Basicプランは、6つの料金プランの中でも比較的低コストで利用できるプランです。
月額料金が抑えられており、基本的なECサイトの構築・運用機能が一通りそろっています。初めてECサイトを立ち上げる個人事業主さまにおすすめのプランです。
Growプラン
Growプランは、すでにECサイトを運営している、または事業拡大を見据えている中小企業に適したプランです。
Basicプランに比べてスタッフアカウント数が多い点が特徴で、より多くの担当者でEC業務を分担できます。クレジットカード決済手数料の最低料金とShopify ペイメント以外の決済サービスを利用した場合の取引手数料が、Basicプランよりも低く抑えられている点も特徴といえるでしょう。
Advancedプラン
Advancedプランは、スタッフアカウント数がBasicプランやGrowプランよりもさらに多いプランです。
レポート機能では高度なデータ分析が可能で、カスタムレポートも作成できます。日本のクレジットカード決済手数料も低く設定されており、売上が大きくなるほどコストパフォーマンスが高まります。
Plusプラン
Plusプランは、スタッフアカウント数が無制限となっている、法人・大企業向けのプランです。
B2B機能やPOSプラットフォームといった、高度な機能が利用可能です。手数料はほかのプランよりも低く抑えられているため、取引金額が大きくなるほどコストメリットが高まります。
Retailプラン
Retailプランは、実店舗での販売とオンライン販売を連携させたい方向けのプランです。
POSシステムには無制限でログインでき、在庫管理や顧客情報も一元管理できます。オフラインでのスムーズな販売体験を提供できるため、リアル店舗を持つ中小企業やブランド事業者にとって大きなメリットがあります。
Shopifyの事業規模別のおすすめプラン
Shopifyの料金プランは多彩で、事業規模によっておすすめのプランが異なります。ここでは、Shopifyの事業規模別のおすすめプランについて見ていきましょう。
個人事業主の場合:Basicプラン
個人事業主のほか、副業・小規模なネットショップを始めたい方には、Basicプランがおすすめです。
ECサイトを始めたばかりで初期コストを抑えたい場合は、無料で利用できるECプラットフォームも魅力ですが、売上が増えると手数料の負担が大きくなります。
その点、ShopifyのBasicプランはカスタマイズ性が高く、拡張機能やアプリの充実度でも優れているため、長期的に見てコストパフォーマンスが高くなるでしょう。
中規模の事業者さまの場合:GrowプランやAdvancedプラン
すでにECサイトを運営していて、数百万円規模の月商を目指している中規模の事業者には、GrowプランやAdvancedプランがおすすめです。
Growプランでは複数のスタッフアカウントが設定できるため、業務の分担や管理体制の強化に適しています。Advancedプランを選ぶと、より細かなレポートや送料設定が可能になるため、マーケティングやオペレーションの最適化に役立ちます。
大規模の事業者さまの場合:Advancedプラン・Plusプラン
月商が数千万円以上、もしくは複数のECサイトや実店舗を展開している大規模な事業者には、AdvancedプランまたはPlusプランがおすすめです。
Advancedプランでは、機能性とコスト効率のバランスがとれており、高度な分析や送料設定にも対応できます。Plusプランを利用すると、Shopifyのサポートチームが事業者さまの悩みを電話やチャットボットで24時間サポート。事業を国内外に大きく展開したい場合などにも適しているといえるでしょう。
Shopifyの料金プランの選び方
Shopifyのプランを選ぶ際は、事業の規模や成長段階、必要とする機能、運営体制などを総合的に考慮することが大切です。ここでは、Shopifyの料金プランの選び方について解説します。
売上規模で選ぶ
Shopifyの料金プランは、売上規模によって選ぶとコストとのバランスが良くなります。
売上が少ないうちは月額料金の安いプランのほうが負担も少なくなりますが、売上が成長してくると、手数料の割合が小さくなる上位プランのほうがコストを抑制可能です。
月額料金と取引手数料を合算し、実際の売上と照らし合わせて良いバランスを探ることで、自社にとって最適なプランが見えてくるでしょう。
利用したい機能で選ぶ
利用したい機能で選ぶことも、Shopifyの料金プランの選び方のひとつです。
Shopifyでは、料金プランによって利用できるサービスが異なります。例えば、BasicプランやAdvancedプランでは、24時間体制のチャットサポートが受けられますが、Plusプランになると電話によるサポートが優先的に受けられ、Shopifyの運用をトータルで支援してもらうことが可能です。
また、Shopifyにはストア分析機能や大量のチェックアウトを同時に行える機能などがあり、利用の可否は料金プランによって異なります。利用したい機能が明確にある場合は、それが含まれているプランを選ぶことが重要です。
利用したいアカウント数で選ぶ
EC運営を複数のスタッフで行っている場合、Shopifyの料金プランは利用したいアカウント数で選ぶといいでしょう。
Basicプランはスタッフアカウントを追加できませんが、Growプランでは5人、Advancedプランでは15人まで設定でき、Plusプランでは無制限となります。
チーム体制や今後の拡張も見据えて、アカウント数から逆算して料金プランを選ぶのもおすすめです。
Shopifyの料金プランを変更するタイミング
Shopifyの料金プランは、契約期間中、いつでも変更可能です。変更のタイミングを見極めることで、より適切な機能とコストでECサイトを運用できます。
「売上が増加してきた」「アカウント数や利用機能の拡張が必要になった」といったタイミングは、料金プラン変更を検討するいい機会です。
また、セールやキャンペーンなどによって一時的にアクセス数や取引数の増加が予想される時期も、上位プランに切り替えてパフォーマンスやサポート体制を強化するタイミングといえます。
ただし、料金プランを変更すると月額料金や取引手数料の割合が変動するため、月間の売上と手数料コストを比較し、長期的な運用における損益分岐点を意識して判断することが大切です。
Shopifyの料金プラン変更の手順
Shopifyの料金プランの変更は、正しい手順で行う必要があります。料金プランの変更手順について、具体的に解説します。
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1. Shopifyアカウントにログインする
まずは、Shopifyの管理画面にアクセスし、自身のアカウントにログインします。プランの変更はストアオーナーまたはプランを管理する権限を持つユーザーのアカウントでのみ可能なため、権限があるアカウントでログインしましょう。
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2. 新たに利用したいプランを選択する
ログインしたら、新たに利用したいプランを選択します。
管理画面の左側メニューから「設定」を選び、次いで「プラン」を選択。画面に現在契約中のプランが表示されるので「プラン変更」を選び、新しいプランを選択しましょう。 -
3. 新たなプランを登録する
新しいプランを選んだら、各種料金の請求サイクルや、クレジットカード請求に関する説明を確認し、「登録」をクリックしてください。これで、新たな料金プランの契約が完了です。
Shopifyの手数料を抑える方法
ShopifyでECサイトを運営すると、月額料金のほかに取引手数料などが発生します。売上が増えてくると、取引手数料が利益を圧迫する要因になることも少なくありません。
ここでは、Shopifyの手数料を抑える3つの方法をご紹介します。
Shopify ペイメントを利用する
Shopifyの独自の決済サービス「Shopify ペイメント」を利用すると、各種決済手段にかかる取引手数料をゼロにすることが可能です。利用できる決済手段は、クレジットカード決済、Apple Pay、Google Pay、Shop Payとなります。Shopify ペイメントは初期費用や導入費用も不要で、Shopifyの管理画面から簡単に設定できるのが特長です。
手数料を最小限に抑えて利益率を高めたい場合はShopify ペイメントが向いてますが、決済手段が限られているため、よりお客さまのニーズに合わせた決済手段を導入するのであれば、外部の決済手段を検討しましょう。
料金プランをグレードアップする
料金プランをグレードアップすることも、Shopifyの手数料を抑える方法のひとつです。
Shopifyの料金プランは、グレードアップすると月額料金が高くなる一方、取引手数料は低くなります。売上が増えてきたタイミングで上位プランに移行すれば、結果的にトータルコストを下げることができるでしょう。
Shopifyをご利用ならSBペイメントサービスの決済がおすすめ
Shopifyをご利用なら、SBペイメントサービスの決済をおすすめします。SBペイメントサービスを利用するメリットは、主に以下のとおりです。
Shopifyペイメントでは使えない決済手段も導入可能
SBペイメントサービスを組み合わせれば、Shopifyペイメントだけでは対応できない決済手段も導入可能です。クレジットカードに加え、PayPay(オンライン決済)や楽天ペイ、auPAYなどのQRコード決済やキャリア決済、コンビニ決済などを幅広くカバーでき、顧客の支払い選択肢を大幅に拡張できます。
ソフトバンクグループで豊富な実績がある
SBペイメントサービスには、ソフトバンクグループの決済システムと決済情報を管理してきた豊富な実績があります。
年間5兆円を超える大規模トランザクションを処理する高度な決済システムを提供しているため、EC事業者さまはどのような規模のECサイトでも安心して導入し、取り引きを進めていただけるでしょう。
セキュリティ・サポート体制が充実している
SBペイメントサービスは、セキュリティ・サポート体制が充実しています。
決済に関わる個人情報と信用情報は、厳重なセキュリティ対策のもとで取り扱っています。最先端の認証システム「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」や、機械学習によって不正を検知する「AI不正検知」も提供しているため、不正利用対策を強化したいEC事業者さまも安心です。
また、決済サービスの選定やシステムの導入・運用などにご不明点やご心配な点があれば、経験豊富な「加盟店サポート」がしっかりとサポートします。
よくあるご質問
- Q.
- Shopifyにはどんな料金プランがある?
- A.
- Shopifyには、Starter、Basic、Grow、Advanced、Plus、Retailの6つの料金プランがあります(2025年8月現在)。プランごとに、月額料金、取引手数料、利用できる機能、スタッフアカウント数などに違いがあり、事業規模や目的に応じて最適なプランを選ぶことが可能です。
- Q.
- Shopifyの料金プランを変更したいときはどうしたらいい?
- A.
- Shopifyの料金プランは、管理画面からいつでも変更可能です。Shopifyアカウントにログインし、新たに利用したいプランを選択するだけで、料金プランを変更できます。売上や運用体制に変化があったタイミングで、料金プランの切り替えを検討するといいでしょう。
- Q.
- Shopifyでコンビニ決済はできますか?
- A.
- Shopifyペイメントではコンビニ決済の取り扱いはありませんが、外部のコンビニ決済ができる「決済代行サービス」と連携させることで導入は可能です。
その他のご不明点はFAQ よくあるご質問をご確認ください。



