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サブスクリプションモデルのメリットは?利用者と事業者の視点で解説

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サブスクリプションサービスは定額の利用料を支払うことで、一定期間サービスを受けることができるサービスです。近年、多くの業界でサブスクリプションモデルのビジネスが生まれ、成長しています。なぜ、サブスクリプションビジネスがこれほど盛り上がっているのかというと、利用者にとってもサービスを提供する事業者にとってもメリットの大きいビジネスモデルだからです。

一方で、サブスクリプションモデルにはデメリットもあります。メリットとデメリットの両方を把握しておかないと、サブスクリプションビジネスに参入した際に、思わぬ落とし穴にはまってしまうリスクがあります。
当コラムでは、サブスクリプションモデルのメリットとデメリットを、利用者側の視点と事業者側の視点の両方から詳しくご紹介します。

目次

サブスクリプションモデルのメリット

サブスクリプションは定額の利用料を支払うことで、一定期間サービスを受けることができるビジネスモデルです。このビジネスモデルには、どのようなメリットがあるのでしょうか。利用者側と事業者側、それぞれのメリットについて見ていきましょう。

利用者・事業者のサブスクリプションモデルのメリット

利用者 事業者

・初期の利用コストを抑えられる

・知らなかったコンテンツに出合える

・物の管理コストが減る

・継続的な売上が得られる

・新規ユーザーの獲得につながりやすい

・データ活用によるサービスの改善がしやすい

<利用者側のメリット>

初期の利用コストを抑えられる

利用者にとってのサブスクリプションモデルの大きなメリットは、初期の利用コストを抑えられる点です。例えば、音楽配信サービスや動画配信サービスの多くは、月額500~1,000円程度であることが一般的ですが、その金額さえ支払ってしまえば、提供されているコンテンツを無制限に利用できます。
CDシングルを1枚購入すると1,000円程度かかりますし、DVDやBlu-ray Discなら数千円程度かかってしまいます。しかし、サブスクリプションサービスであれば、500~1,000円でそれらが聴き放題、見放題になるわけですから、ヘビーユーザーにとって初期の利用コストを抑えられます。音楽が大好きでずっと聴いている人や、映画が大好きで月に何本も見るという人であれば、サブスクリプションモデルはとてもメリットのあるサービスといえるでしょう。

知らなかったコンテンツに出合える

サブスクリプションサービスの特徴のひとつが、利用者の履歴データを分析してコンテンツをレコメンドしてくれることです。特に、音楽配信サービスや動画配信サービスの多くは、「この楽曲を聴いているなら、こちらもおすすめ」というように、まだ自分が出合っていないコンテンツの中から、好みにぴったりのものを探し出しておすすめしてくれる機能を持っています。
反対に、「それまで敬遠していたけれど、使い放題だからふれてみたらすごく良かった」というコンテンツと出合える可能性があるのも、サブスクリプションならではのおもしろさです。

物の管理コストが減る

サブスクリプションサービスに共通する概念として、「利用者はあくまで利用権を買っているのであって、物自体を所有しているわけではない」ということがあります(食品のサブスクリプションなど例外もあります)。CDやDVDを買って所有するわけではないので、自宅に物が増えることがありません。そのため、物の管理コストを減らすことができます。
また、デジタルコンテンツだけでなく、家具やアパレルといった物を取り扱うサブスクリプションサービスもあります。例えば、家具・家電のサブスクリプションであれば、毎月定額を支払ってレンタルし、不要になれば返却したり別の家具・家電と交換できたりします。アパレルの場合はプロのスタイリストがコーディネートした服をレンタルすることができ、こちらも着なくなったら返却することになります。

<事業者側のメリット>

継続的な売上が得られる

サブスクリプションサービスを提供する事業者にとって最大のメリットは、安定した利益が得られるということです。サブスクリプションは継続型の課金ビジネスなので、「ユーザー数×定額料金」という計算式で売上が試算できます。
従来の売り切り型では毎月売上が変動するため、思い切った投資がしづらい場合もあります。安定した収益が確保しやすいサブスクリプションはサービスへの投資がしやすく、より魅力的なサービスにすることでさらにユーザーを増やしていくという、好循環を作ることができます。

新規ユーザーの獲得につながりやすい

サブスクリプションサービスの金額は、音楽の聴き放題サービスが月額980円で利用できるなど、実際に購入するよりも少額に設定されることが多いです。ユーザーにしてみれば少額でコンテンツや物が利用できるわけですから、非常に魅力的です。少額なら「お試しで使ってみよう」と考える人も多いので、新規ユーザーの獲得につながります。
また、サブスクリプションサービスの多くは、「初月無料」や「最初の3ヵ月無料」といったキャンペーンを打ち出しています。このようなキャンペーンを打ち出すことで、さらに多くの新規ユーザーを獲得できるでしょう。

データ活用によるサービスの改善がしやすい

継続型のビジネスであるサブスクリプションモデルは、ユーザーの利用履歴データが長期間にわたって蓄積されていきます。そうしたデータを活用してサービスを改善し、さらにユーザーの満足度を高めて解約率を下げることが期待できます。
ユーザー一人ひとりの履歴をもとに、おすすめのコンテンツをレコメンドする機能を搭載しているのも、ユーザーの満足度を高める戦略のひとつです。ユーザーのデータは、このレコメンド機能の改善とパーソナライズ化に大いに役立ちます。

サブスクリプションモデルのデメリット

多くのメリットがあるサブスクリプションモデルですが、もちろんデメリットもあります。あらかじめ確認し、対策を考えた上でサービスの内容を考えましょう 。

利用者・事業者のサブスクリプションモデルのデメリット

利用者 事業者

・利用しなくても料金が発生する

・解約するとサービスが利用できなくなる

・興味がないコンテンツ、使用しない機能が含まれる

・利益が出るまで時間がかかる

・常にサービスを改善し続ける必要がある

<利用者側のデメリット>

利用しなくても料金が発生する

買い切り型のサービスと違って、サブスクリプションサービスは継続して料金を支払うシステムです。そのため、仮にサービスを利用しなくなっても、解約しない限りは料金がかかり続けることに注意が必要です。月額料金が少額なだけに、うっかりしやすいポイントといえるでしょう。

解約するとサービスが利用できなくなる

買い切り型の場合、一度購入すればその後は物として所有できるので、ずっと利用し続けることができます。例えば、CDやDVDを購入したら、それはもう自分の物になります。ところが、特にデジタルコンテンツにおけるサブスクリプションサービスの場合、解約するとサービスが受けられなくなります。音楽や動画をまた楽しみたいなら、再度サービスに登録する必要があります。デジタルコンテンツのサブスクリプションは、あくまでも所有ではなくレンタルしている状態なのです。

興味がないコンテンツ、使用しない機能が含まれる

特に音楽や動画配信サービスは、定額で多くのコンテンツを楽しむことができます。自身の趣味嗜好に合った作品はもちろん、これまで知らなかった新たなジャンルにも幅広く出合うことができます。
しかし、裏を返せば、そういった幅広いコンテンツに興味が持てないのであれば、サブスクリプションのメリットは薄れます。例えば、一人のアーティストにしか興味がないという場合、サブスクリプションはそれほどお得とはいえないかもしれません。

<事業者側のデメリット>

利益が出るまで時間がかかる

サブスクリプションは、ユーザー数の増加に伴って収益が上がっていくビジネスモデルです。スタートしてからしばらくはユーザーが少ないこともあり、なかなか利益が出ないと予想されます。初期投資を回収するのにも、ある程度時間が必要でしょう。企業体力がないと、厳しいビジネスモデルです。

常にサービスを改善し続ける必要がある

サブスクリプションは、ユーザーにサービスを継続してもらうことで利益が出ます。短い期間で解約されないよう、サービスを常に改善し、ユーザーを満足させる必要があります。そのためには初期投資だけでなく、サービスが始まってからもコストをかけ続ける必要があるでしょう。

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