ECサイトに導入すべき決済手段の種類と実際の利用率推移

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近年、決済代行会社は様々な決済手段を提供しています。EC事業者さまは、お客さまに便利にECサイトをご利用いただくために、お客さまニーズに合わせた決済手段のご導入が必要です。

当コラムでは、これから決済手段を導入されるEC事業者さま向けに、各決済手段の種類や特徴を整理し、ご説明いたします。これから決済手段の導入・見直しを検討されているEC事業者さまは、ぜひ参考にしてください。

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目次

ECサイトで利用されている決済手段

SBペイメントサービス株式会社が2025年に実施した「ECサイトで物品、デジタルコンテンツ・サービスを支払う際の決済手段に関する調査」によると、主に以下のような決済手段が利用されています。

ECサイトで利用されている決済手段

  • ・クレジットカード決済
  • ・QRコード決済
  • ・キャリア決済
  • ・コンビニ決済
  • ・電子マネー決済
  • ・後払い決済
  • ・Pay-easy(ペイジー)
  • ・口座振替
  • ・代金引換
  • ・銀行振込

それぞれの決済手段について解説します。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、お客さまがカード番号を入力して支払う方法で、ECサイトで最も利用率が高い決済手段です。参照した2025年の調査によれば、初回の調査時である2018年以降利用率は減少傾向にありますが、それでも「よく利用する決済手段」1位(59.4%)を維持しています。クレジットカード決済は、幅広い年代で利用されているほか、定期購入や高額商品の支払いにも向いているため、ECサイトではまず優先的に導入すべき決済手段です。

ネットショップで物品を購入する際によく利用する決済手段(過去推移)

ネットショップで物品を購入する際によく利用する決済手段(過去推移)を示した図

QRコード決済

QRコード決済では、スマートフォンにインストールした決済アプリを使って支払いを行います。実店舗ではQRコードを読み取って支払いをしますが、ECサイトでは 「オンライン決済」 として、購入画面で種類を選択し、アプリまたはブラウザ上で支払いを行う流れが一般的です。事前にチャージした残高や紐づけたクレジットカードからの支払いが可能で、ポイント還元なども多いため、日常的な買い物で選ばれやすい傾向があります。2025年の調査でも「PayPay」「楽天ペイ」などの利用が伸びており、スマートフォンからのアクセスが多いECサイトでは、導入を検討しておきたい決済手段です。

具体的なサービスの例

  • ・PayPay
  • ・楽天ペイ
  • ・d払い
  • ・au PAY など

キャリア決済

近年、若年層を中心に「クレジットカードを保有していない」「カード番号を入力することに抵抗がある」といった理由から、クレジットカード以外の決済手段を選ぶ傾向が見られます。こうした層にとって、本人認証が不要で、普段利用しているスマートフォンだけで完結する決済方法は、心理的・操作的なハードルが低いのが特長です。

キャリア決済は、携帯キャリアの本人認証を利用してお支払いいただける決済手段で、代金を携帯電話料金と合算してお支払いすることが可能なため、若年層のお客さまやスマートフォンからのアクセスが多いECサイトへのご導入をおすすめします。当社では、「ソフトバンクまとめて支払い」「d払い」「au PAY(auかんたん決済)」の3キャリアに対応しています。

コンビニ決済

コンビニ決済は、ECサイト上で払い出された注文番号を利用して、全国のコンビニエンスストアでお支払いが可能な決済手段です。インターネット上でクレジットカード情報を入力することに抵抗のある方や普段から現金を利用する方に多く利用されています。決済時にカード情報の入力が不要なため、セキュリティ面で不安を感じやすい層にも選ばれやすく、安心感を重視するユーザーへの対応として有効です。幅広い年代のお客さまが多くご利用されるECサイトにおいて、購入の選択肢を広げる決済手段として導入するメリットがあります。

電子マネー決済

電子マネー決済は、モバイルSuicaなどの日常的に利用されている電子マネーをオンライン決済に利用できる方法です。ECサイトの決済画面から電子マネーの専用ページに遷移して認証を行い、チャージ済みの残高から支払いが完了します。

具体的なサービスの例

  • ・モバイルSuica
  • ・楽天Edy など

後払い決済

後払い決済とは、商品到着後に支払える決済手段です。2025年調査では、高単価商品や衣類・雑貨などを購入する際にニーズが高いことがわかりました。「商品を確認してから支払いをしたい」「カード情報を入力したくない」といったニーズで支持されています。

具体的なサービスの例

  • ・NP後払い
  • ・Paidy(ペイディ) など

口座振替

口座振替は、事前に登録した銀行口座から自動的に代金が引き落とされる決済手段です。定期購入やサブスクリプション、公共料金、保険料や税金など定期的な支払いが発生する際によく利用されています。一度登録すれば自動で引き落とされるため、払い忘れを防ぐためにも有効です。

代金引換

代金引換とは、商品を配達員から受け取った際に、現金やクレジットカードで決済する方法です。近年では利用比率が下がっているものの、初めて利用するECサイトでカード番号の入力が不安な方や現金で支払いたい方などに一定のニーズがあります。

銀行振込

銀行振込とは、指定された金融機関の口座に、お客さま自身が振り込む決済手段です。企業間での取り引きや高額商品の購入など慎重な場面で使われることが多いでしょう。銀行振込は高額取引などに適している一方で、入金確認が手作業となるため、EC事業者さまの管理工数が発生しがちです。入金照合や発送処理の遅延、誤出荷といったトラブルを未然に防ぎ、スムーズな運用を実現するには、明確な「運用ルール」を策定・徹底することが不可欠です。

Pay-easy(ペイジー)

金融機関のATMやインターネットバンキングを利用してお支払いいただける決済手段です。ECサイトでのご購入手続き後の画面に表示される確認番号などを、ATMやインターネットバンキングにご入力いただくことで、商品代金をお支払いいただけます。

ECサイトの決済手段別メリット・デメリット

ここでは、ECサイトにおける主な決済手段のメリット・デメリットを見ていきましょう。以下は、それぞれのメリット・デメリットについてまとめています。

ECサイトの決済手段別メリット・デメリット

決済手段 メリット デメリット
お客さま EC事業者さま お客さま EC事業者さま
クレジットカード決済
  • ・インターネット上でスムーズに支払いが完結
  • ・ポイントが貯まる
  • ・分割・リボ払いなど支払い方法が選べる
  • ・利用率が最も高く、売上機会を逃しにくい
  • ・定期課金に対応しやすい
  • ・高額商品の購入にも利用されやすい
  • ・カード情報の入力に不安がある方もいる
  • ・限度額の設定により決済できないことがある
  • ・不正利用の防止対策が必要
  • ・入金のタイミングが決済代行会社やカード会社に依存する
  • ・導入時に審査が必要で、業種によっては利用できない場合がある
QRコード決済
  • ・スマートフォンで簡単に支払いが可能
  • ・キャンペーンやポイント還元が豊富
  • ・カード番号の入力が不要
  • ・スマートフォンユーザーが購入しやすくなる
  • ・新規顧客獲得につながりやすい
  • ・アプリのインストールや会員登録が必要な場合がある
  • ・チャージ上限や利用限度額がサービスごとに異なり、高額商品の支払いに利用できない場合がある
  • ・複数サービスの管理が必要
  • ・キャンペーン終了後に利用率が下がるなど、需要が変動しやすい
キャリア決済
  • ・携帯電話料金と合算して支払いができる
  • ・オンラインの手続きだけでスムーズに利用できる
  • ・若年層などのクレジットカードを持たない層が購入しやすくなる
  • ・利用金額に上限がある
  • ・キャリア変更時に使えなくなる場合がある
  • ・決済手数料が比較的高い
コンビニ決済
  • ・現金で支払いができる
  • ・24時間いつでも支払える
  • ・現金決済のみの顧客も取り込める
  • ・幅広い年代への対応が可能
  • ・支払いのためにコンビニへ行く必要がある
  • ・支払い忘れが起きやすい
  • ・入金確認まで発送できない
  • ・未払いやキャンセルが発生しやすい
電子マネー決済
  • ・チャージ済みの残高でそのまま支払える
  • ・カード番号入力が不要で手軽
  • ・スピーディーな決済で離脱を防ぎやすい
  • ・クレジットカードを持たない層も取り込める
  • ・チャージ残高の上限があり、高額商品の購入には向かない
  • ・事前チャージが必要な場合がある
  • ・利用可能な決済手段が電子マネーの種類に依存する
  • ・1件あたりの単価が低くなりやすい
後払い決済
  • ・商品の確認をしたあとに支払える
  • ・分割払いに対応するサービスもある
  • ・初回購入のハードルが下がる
  • ・未回収リスクは後払い事業者が負担する
  • ・請求書や支払い期限の管理が必要
  • ・利用限度額がある
  • ・手数料が高め
  • ・不正利用・なりすまし対策の審査が必要
口座振替
  • ・支払い忘れが起こりにくい
  • ・毎月の支払いを自動化できる
  • ・定期購入の継続率を高めやすい
  • ・口座登録手続きが必要
  • ・残高不足で引き落とされないことがある
  • ・口座登録の審査・手続きに時間がかかる
代金引換
  • ・商品受け取り時に支払いができる
  • ・配送会社によって支払い方法を選べる
  • ・初回購入のハードルが下がる
  • ・ECサイトにカードの情報を入力したくない層も取り込める
  • ・代引き手数料がかかる
  • ・在宅して受け取る必要がある
  • ・受け取り拒否・長期不在などのリスクがある
銀行振込
  • ・自身の口座から直接支払いできる
  • ・高額商品の支払いに対応しやすい
  • ・決済手数料を抑えやすい
  • ・高額取引に利用しやすい
  • ・振込手数料がかかる場合がある
  • ・ATMもしくはネットバンキングの操作が必要
  • ・入金確認に時間がかかる
  • ・金額相違・名義相違など誤入金が発生しやすい
Pay-easy(ペイジー)
  • ・銀行ATM・ネットバンキングから24時間支払える(金融機関により異なる)
  • ・支払番号を入力するだけで簡単
  • ・入金情報がリアルタイムで処理されやすく、発送までが早い
  • ・振込名義や金額の相違が起こりにくい
  • ・対応していない金融機関や時間帯がある
  • ・ATM操作の手数料がかかる場合がある
  • ・導入には金融機関との連携が必要
  • ・決済手数料がかかる場合がある

クレジットカード決済導入の加盟店審査については、以下の記事で詳しく説明しております。
クレジットカード決済導入の加盟店審査に落ちる原因と対策を解説

複数決済手段の導入がおすすめ

SBペイメントサービス株式会社が実施した調査では、「よく利用する決済手段が選べない場合、男女ともに約6割が購入をあきらめて離脱する」という調査結果も示されました。ECサイトでは、ユーザーが希望する決済手段を選べることが購入率の向上につながるのです

決済手段の導入を検討する際は、クレジットカード決済だけでなく、QRコード決済やコンビニ決済、後払い決済など複数の決済手段を用意することで、幅広いユーザーのニーズに応え、機会損失の防止につながります。

EC決済システムへの接続方式

ECサイトに決済手段を導入する際は、「どの決済を採用するか」だけでなく、どのような方式で決済システムと接続するかも重要な検討ポイントです。接続方式によって、導入の難易度や実装にかかる工数、セキュリティ要件、ユーザーの操作性が大きく変わります。ここでは、ECサイトで一般的に利用される「API型方式」と「リンク型方式」の2つの接続方法について解説します。

API型方式

API型方式は、ECサイトと決済代行会社のサーバー間で決済情報を直接通信し、決済処理を行う接続方式です。決済画面を自社サイト内で自由に構築できるため、ブランドイメージを損なわず統一した購入体験を提供できる点が最大の特長でしょう。デザインや導線を自社のUIに合わせたい場合や、ユーザー体験(UX)を重視するECサイトに向いています

また、SBペイメントサービスではワンタイムトークンシステムを採用しており、カード番号をトークン化して送信するため、事業者さまのサーバーでカード情報を保持・通過させる必要がありません。これにより、高いセキュリティを維持しながら柔軟な決済画面の実装が可能です。

API型方式は、クレジットカード決済をはじめ、Amazon Pay、コンビニ決済、総合振込決済など、幅広い決済手段に対応しています。売上確定処理や返金処理など、後続処理もAPI経由で行えるため、運用を自動化しやすい点もメリットです。

API型方式については、以下のページで詳しく説明しております。
API型決済

リンク型方式

リンク型方式は、ECサイトの決済時にユーザーを決済代行会社が提供する専用の決済画面へ遷移させ、そこで決済情報を入力・処理する接続方式です。事業者さま側で決済画面を構築する必要がないため、導入が非常に簡単でスピーディーなのが特長です。API型方式よりも実装負荷が軽く、スモールスタートや安全性を重視したいECサイトには特に適しています。

カード番号などの機微情報を事業者さまのサーバーで扱わないため、情報漏えいやセキュリティリスクを大幅に低減できます。PCI DSSなど高度なセキュリティ基準に直接対応しなくてよい点も、リンク型方式を採用する大きなメリットです。

SBペイメントサービスが提供するリンク型方式の決済画面はレスポンシブデザインに対応しており、スマートフォン・PCのどちらでも見やすく使いやすいUIで提供されています。ユーザーにとって操作が直感的でスムーズなため、購入途中での離脱防止にもつながるでしょう。

リンク型方式については、以下のページで詳しく説明しております。
リンク型決済

導入の際は、API型方式とリンク型方式から接続方法を選択し、申し込み後に審査・システム接続を経てご利用開始となります。導入期間はおおよそ3週間〜2ヵ月程度で、扱う商材や選択する決済手段によって異なるので事前に確認しておくと安心です。

複数の決済手段を導入できる決済代行サービス

ECサイトの利便性向上をお考えなのであれば、クレジットカード決済以外の決済手段についてもご検討ください。決済手段の選択肢を広げることは、お客さまの満足度を高めるとともに、新規のお客さまを獲得することにもつながります。

当社では、決済手段のご導入によって生じるご負担を最小限にできるよう、多くのEC事業者さまをご支援してまいりました。ご導入を検討なさっている事業者さまは、ぜひ一度お問い合わせください。

  • Apple Payを利用するにはiOS 10.1以降が必要です。Apple Payに対応しているデバイスについては https://support.apple.com/ja-jp/KM207105をご覧ください。
  • Apple、Appleのロゴ、Apple Pay、Apple Watch、iPad、iPhone、Mac、SafariはApple Inc.の商標です。
  • iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
  • Apple Payの詳細は(https://www.apple.com/jp/apple-pay/)をご確認ください。
  • 「QRコード」は、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

監修者情報

SBペイメントサービス編集部

SBペイメントサービスはソフトバンクグループの一員として決済事業を担い、2004年に設立以降、幅広い業界の事業者さまに決済システムの導入を行っている。
当社のコラムでは、決済分野だけでなく、ECサイト運営やビジネスに役立つ情報を継続的に事業者さまに発信している。

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