世界トップクラスのECプラットフォームである「Shopify(ショッピファイ)」。その公式決済サービスとして多くのEC事業者さまに利用されているのが「Shopify ペイメント」です。
Shopify ペイメントはなぜ支持を集めているのか、その導入メリットを解説するとともに、デメリットや手数料などについても解説いたします。


目次
Shopify ペイメントは、Shopifyが提供する決済サービス
Shopify ペイメントは、ECプラットフォームのShopifyが提供する決済サービスです。国内外のクレジットカードのほか、Apple Pay、Google Payなどの決済方法に対応しています。
また、日本円はもちろん、さまざまな通貨にも対応しているため、越境ECを展開したい事業者さまにとっても、利用しやすい決済サービスといえるでしょう。
Shopifyについては、以下の記事で詳しく説明しております。

Shopify(ショッピファイ)とは?機能や料金プラン、メリットを解説

Shopify ペイメントを導入するメリット
Shopify ペイメントを導入すると、固定費や導入時の審査にかかる手間が削減されるなど、多くのメリットを得ることができます。これらのメリットについて、詳しく解説します。
決済手数料以外の初期費用や月額固定費用が不要
Shopify ペイメントには、初期費用や月額固定費が不要というメリットがあります。取引手数料や振込手数料なども不要で、必要なのは決済手数料のみです。
なお、Shopifyでは、Shopify ペイメントを利用せず外部の決済サービスを利用した場合、決済ごとに0.6~2.0%の取引手数料が別途かかります。
Shopify ペイメントの決済手数料の金額は、プランによって異なります。
Shopifyの決済手数料
導入時の審査が不要
通常、ECサイトに決済サービスを導入するときは審査が必要です。しかしShopify ペイメントは、導入時の審査が不要というメリットがあります。
新たなアカウントの登録などが不要で、管理画面から数ステップの設定をするだけですぐに複数のクレジットカード決済に対応できるようになります。
利用が禁止されているビジネスには、金融サービスや違法な商品またはサービスなどが該当します。ECサイトが該当するかどうかは、Shopifyに問い合わせて確認することができます。
多様な決済手段に対応
Shopify ペイメントを導入すると、Shopify ペイメント以外の多様な決済手段に対応できる点も大きなメリットです。また、ShopifyをSBペイメントサービス経由で導入すると、さらに多くの決済手段に対応できるようになります。
対応している決済手段の例としてはクレジットカード決済、PayPay(オンライン決済)、楽天ペイ(オンライン決済)、au PAY(ネット支払い)、キャリア決済、コンビニ決済、WeChat Pay、銀聯ネット決済、Apple Pay、Google Pay、ペイパル(PayPal)、後払い決済などです。
SBペイメントサービス経由でShopifyを導入すると対応できる決済手段は、以下のとおりです。
■SBペイメントサービス経由でShopifyを導入すると対応できる決済手段
クレジットカード決済 |
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PayPay(オンライン決済) |
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楽天ペイ(オンライン決済) |
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au PAY(ネット支払い) |
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キャリア決済 |
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コンビニ決済 |
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WeChat Pay |
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銀聯ネット決済 |
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お客さまの手間が減り、カゴ落ちを防止
Shopify ペイメントで、Apple Pay、Google Pay、Shop Pay、PayPalなどを使って決済をした場合、お客さまの住所やクレジットカード情報などを保存することができます。次回以降はこれらの情報を入力せずに買い物ができるため、お客さまの手間が減り、カゴ落ちの防止が期待できるメリットがあります。
入金サイクルが短く、最短5営業日で受け取れる
Shopify ペイメントは入金サイクルが短いというメリットがあります。日本に拠点を置くEC事業者さまであれば最短5営業日、最長でも11日後に入金となります。
管理が簡単で、決済情報をリアルタイムで確認可能
管理画面が使いやすく、注文や売上、出荷在庫、返金を1つのダッシュボードで管理できるメリットがあります。リアルタイムで支払い額を確認でき、保留中の支払いが銀行口座に振り込まれるとメールに通知されるといった細かい設定が可能です。
外貨決済が可能なので越境ECにも最適
Shopifyは、越境ECに強いECサービスです。その理由のひとつに、Shopify ペイメントが多通貨に対応していることが挙げられます。130以上の異なる通貨をサポートしており、海外の利用者がそれぞれの国の通貨で価格を確認し、支払うことができるメリットがあります。
Shopify ペイメントを導入するデメリット
続いては、Shopify ペイメントを導入するデメリットについて解説します。決済方法や拠点などについて注意が必要です。
一部の決済手段は未対応
Shopify ペイメントは、PayPay(オンライン決済)、楽天ペイ(オンライン決済)、コンビニ決済、WeChat Pay、銀聯ネット決済など、一部の決済手段には対応していないというデメリットがあります。これらを利用したい場合は、後述するSBペイメントサービスなどの決済代行サービスとの併用を検討してください。
対象17ヵ国を拠点としたECサイトのみ利用可能
Shopify ペイメントは、日本、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなど、計40ヵ国(2025年7月現在)をビジネス拠点としたストアのみに提供されています。日本でECサイトを運営するのであれば問題ありませんが、それ以外の国や地域を拠点にする場合は注意が必要です。

Shopify ペイメントの決済手数料
Shopify ペイメントの決済手数料は以下のとおりです。Shopify ペイメントの利用には、初期費用や月額固定費、取引手数料、振込手数料は必要ありません。
■Shopify ペイメントのクレジットカード手数料
Basic | Grow | Advanced | Plus | |
---|---|---|---|---|
各プランの月額利用料金 | 3,650円 | 10,100円 | 44,000円 | 2,300USドル (3年契約の場合) |
国内発行のVisa、Mastercardのクレジットカード手数料 | 3.40% | 3.30% | 3.25% | 2.90% |
海外で発行されたクレジットカードまたはAmerican Expressのクレジットカード手数料 | 3.90% | 3.85% | 3.80% | 3.50% |
JCBの決済手数料 | 3.55% | 3.40% | 3.25% | 2.90% |
Shopify ペイメント以外の決済サービスを利用した場合の追加料金 | 2.00% | 1.00% | 0.60% | 0.20% |
※2025年6月時点の年払い(年間契約)の金額です。
Shopify ペイメントの導入、設定方法
Shopify ペイメントの導入、設定方法は以下のとおりです。決済サービスを変更できるのはストアオーナーのみなので注意してください。
1. 利用条件と銀行口座の要件を確認する
Shopify ペイメントを導入する際は、利用条件と銀行口座の要件を確認する必要があります。これらを満たしていないと、Shopify ペイメントは導入できません。
利用条件と銀行口座の要件は、それぞれ以下のとおりです。
<Shopify ペイメントの利用条件>
- ・Shopify ペイメントが対応可能な国でビジネスを展開している
- ・ビジネスの種類や商品は法的に禁止されていない
- ・法律や規制に準拠している
- ・Shopify ペイメント利用規約に準拠している
<Shopify ペイメント導入に必要な銀行口座の要件>
- ・普通口座
- ・支払通貨に対応している
- ・電子銀行送金の受け入れができる
事業拠点が日本にある場合は、日本円の銀行口座が必要です。上記の要件が満たせたら、Shopify ペイメントで銀行口座を登録できます。
2. ストアの通貨を設定する
Shopify ペイメントの設定をする前に、ストア通貨を確認しておきましょう。ストア通貨とは、管理画面で使用する通貨のことです。
ストア通貨は、販売を開始する前に設定します。販売開始後にストア通貨を変更したい場合は、Shopifyサポートに連絡して変更をします。
なお、日本でShopify ペイメントを利用する場合、原則として支払通貨は日本円です。
3. Shopify ペイメントを有効化する
ストアの通貨を設定したら、Shopify ペイメントを有効化します。有効化は、以下の手順で行ってください。
<Shopify ペイメントの有効化の手順>
- 1. 管理画面の「設定」を選ぶ
- 2. 「決済」をクリックする
- 3. 「アカウントの設定を完了する」をクリックする(クレジットカード決済サービス未設定の場合)
- 4. 「Shopify ペイメントを有効にする」をクリックする(ほかのクレジットカード決済サービス利用中の場合)
4. 必要事項を入力する
設定画面で、ビジネス情報または個人情報などの必要事項を入力します。具体的には、それぞれ以下のとおりです。
<ビジネス情報の入力手順>
- 1. 個人・個人事業主または法人を選択
- 2. 法人の場合は法人名と法人番号を記入
- 3. 登記上の住所を入力
<個人情報の入力手順>
- 1. ストア管理者の名前と連絡先を入力
- 2. 法的拘束権を持つ代表者の情報を入力
- 3. 顔写真付きの身分証明書を後日提出
必要事項を入力したら、ビジネスカテゴリーをプルダウンから選んでください。その後、商品の詳細情報や請求明細書の宛名などを登録すれば、Shopify ペイメントの設定はすべて完了です。
なお、最初の販売から21日以内に必要事項の入力まで完了させないと、お客さまへの自動返金が発生してしまうため、早めに入力を完了させましょう。
SBペイメントサービスとの併用で広がる決済方法
国内でShopifyを利用してECサイトを開設した場合、国内最大級の決済代行サービスであるSBペイメントサービスと、Shopify ペイメントを併用することで、さらに幅広い決済方法に対応できます。
SBペイメントサービスでは、PayPay(オンライン決済)、楽天ペイ(オンライン決済)、キャリア決済、コンビニ決済、Pay-easy(ペイジー)決済など、幅広い決済サービスを利用可能です。また、ShopifyでSBペイメントサービスを導入した場合、以下のオプションが無償で付帯されます。
- ・無償オプション
- ・ニュースリリース配信サービス「NEWSCAST」を3ヵ月間無料で利用できる
- ・不正利用を決済情報と機械学習で検知する「AI不正検知」を無料で利用できる
- ・分割払いの設定を導入したい場合、無償で提供
SBペイメントサービスが選ばれる理由
SBペイメントサービスは豊富な導入実績を持つ決済代行サービスで、万全なセキュリティ体制のもと、多彩な決済手段を一元管理できます。
日本でShopifyによるECサイトを構築した場合は、Shopify ペイメントとSBペイメントサービスを併用すると、手数料を抑えることができるうえ、豊富な決済手段を導入できます。Shopify ペイメントを導入するメリットを活かしつつ、デメリットを補うことも可能です。
ShopifyでECサイトを開設する際は、ぜひSBペイメントサービスにご相談ください。
SBペイメントサービスのShopifyプランは以下をご覧ください。

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