Shopify(ショッピファイ)を使えば、起業して間もない方や一定の売上を維持できている法人にも有用なECサイトを、簡単に開設することができます。
Shopifyではどのような機能を利用できるのか、メリット、デメリットと併せて特徴や基本機能、料金などを詳しく解説します。
目次
Shopifyとは、簡単にECサイトを開設できるプラットフォーム
Shopifyは、簡単にECサイトを開設できる、マルチチャネルコマースプラットフォームです。専門知識がなくてもECサイトの開設や運営ができて、国内外でのオンライン販売が行えるようになります。
2020年の時点で、Shopifyによって運営されたECサイトは175ヵ国、170万ショップ以上です。Shopifyで作られたECサイトは、アメリカの小売ECサイトの中でAmazonに次ぐ売上のシェアを占めており、特にD2Cビジネスにおいて多くの注目を集めています。
Shopifyはオムニチャネルへの対応も可能で、ECサイトだけでなくソーシャルメディアや実店舗の情報も一括管理できる点が特徴です。
また、デザインの自由度が高く、機能拡張性にも優れていることから、ブランドイメージを表現しやすいという魅力もあります。そのため、制限が多いECモールよりも、自社ブランドを確立しやすいという点において高く評価されています。
Shopifyの主な機能
Shopifyは、ECサイトの作成および管理のための幅広い機能を備えています。以下のような基本機能だけでなく、Shopify専用のアプリをダウンロードして機能を追加することも可能です。
マルチチャネルプラットフォーム
Shopifyは、以下のようなさまざまなチャネルと連携し、商品を販売することが可能なマルチチャネルプラットフォームです。
- ・Amazon
- ・eBay
- ・楽天市場
- ・TikTok など
ShopifyとInstagramを連携した場合
例として、ShopifyとInstagramを連携した場合にできることを解説いたします。
ShopifyとInstagramを連携させると、Instagramの投稿画像に商品をタグ付けし、Shopifyの商品ページに誘導することができます。Instagramの投稿を見て、そのまま商品を購入することができるため、お客さまの離脱を防ぐことが可能です。
ショッピングカート
Shopifyでは、以下のようなショッピングカート機能を利用し、お客さまに安全で快適な購買体験を提供することができます。
- ・SSLサーバー証明書(鍵長256ビット)による、高度なセキュリティレベルでの保護
- ・クレジットカード決済をはじめとする100種類以上の決済サービス
- ・多言語対応
マネージメント
Shopifyでは、以下のような管理機能を利用し、お客さまやECサイトの情報を管理することができます。
- ・ECサイトのお客さまのアカウントおよびプロフィールを管理
- ・購入履歴などをもとにECサイトのお客さまのグループを作成し、マーケティングに活用
- ・メールテンプレートで、自動送信のストアメールをカスタマイズ
- ・ドロップシッピングビジネスの設定
- ・スマートフォンで、ECサイトの更新や在庫管理、顧客への連絡が可能
マーケティングとSEO
Shopifyでは、以下のマーケティングおよびSEO機能を利用し、ECサイトや商品の魅力をお客さまに伝えることができます。
- ・SEO(検索エンジンの最適化)
- ・商品やWebページ、ブログ記事のサイトマップの自動生成
- ・割引管理やギフトカードの設定
- ・Google 広告クレジットの入手
- ・商品レビュー管理
商品管理
Shopifyでは、以下の商品管理機能を利用し、商品の在庫や販売方法を管理することができます。
- ・在庫数の追跡
- ・在庫がなくなると自動的に商品の販売を停止
- ・商品登録数無制限
- ・デジタルコンテンツのダウンロード販売や、定期購入(サブスクリプション)に対応可能
Webホスティング
簡単なセットアップをするだけで、Shopifyのグローバルサーバーネットワークが、ECサイトのための超高速ホスティングを提供します。無制限の帯域幅で、顧客情報やビジネスデータを安全に保護することが可能です。
ストア分析
Shopifyでは、以下のストア分析機能を利用し、購買データなどの管理や分析をすることができます。
- ・販売や注文、トラフィックをダッシュボードで管理
- ・商品やトラフィック、流入経路のレポート作成
- ・Google アナリティクスとの連携による、販売数や訪問数、流入の追跡
モバイルアプリ
Shopifyのモバイルアプリでは、注文の受付けから在庫管理、発送、返品、アフターサポートまでの一連の業務を管理することが可能です。出先や電車の中でも、手軽にビジネスを進められます。
Shopifyの料金プラン
Shopifyには、「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」の3つの主要プランに加えて、最も低価格な「Shopify Lite(ショッピファイライト)」、エンタープライズ向けの「Shopify
Plus(ショッピファイプラス)」という、計5つのプランが用意されており、それぞれ以下の月額料金を支払うことで利用できます。
いずれのプランも、初期費用はかかりません。
Shopifyの料金プラン一覧
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Lite | Shopify Plus |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 29ドル | 79ドル | 299ドル | 9ドル | 2,000ドル |
日本円 | 3,480円 | 9,480円 | 3万5,880円 | 1,080円 | 24万円 |
- ※日本円は1ドル=120円換算で計算しています。為替変動に応じて上下する点にご注意ください。
ここでは、主要な3つのプランの違いを簡単に解説いたします。
ベーシックプラン
ベーシックプランは、3つのプランの中で最も低コストで利用できるプランです。ECサイトの作成および管理に必要な機能が一通りそろっているため、初めてECサイトを立ち上げる場合にも適しています。
スタンダードプラン
Shopify管理画面とShopify
POSへのアクセス権がある「スタッフアカウント数」と、商品の在庫場所に在庫を割り振れる「在庫のロケーション」が、それぞれベーシックプランよりも増加する点がスタンダードプランの特徴です。また、ベーシックプランには搭載されていないレポート機能も搭載されています。
ECサイトのさらなる売上向上を目指したり、担当スタッフが増えたりした場合におすすめのプランといえるでしょう。
プレミアムプラン
プレミアムプランは、「スタッフアカウント数」と「在庫のロケーション」が、ベーシックプランやスタンダードプランよりもさらに増加します。また、レポート機能では、より高度なデータ分析が可能です。
ほかにも、チェックアウト時に自分のアカウントまたは外部アプリで計算された配送料を表示する機能や、手動タスクの自動化とワークフローの構築が可能となる「Eコマースオートメーション」など、ショップ運営効率化に役立つ機能が充実しています。
Shopifyのメリット、デメリットとは?
ここでは、EC事業者さまにとって、Shopifyにどのようなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。
Shopifyのメリット
Shopifyのメリットとしては、次のようなことが挙げられます。ほかのECプラットフォームと迷っている場合は参考にしてみてください。
低コストで導入できる
ベーシックプランなら月額3,000円台と、非常に低コストで利用開始できる点がShopifyの魅力です。どのプランも初期費用がかからないうえ、状況に応じてプランの変更もできるため、事業規模に合わせたECサイトの運営が可能となります。
機能拡張性が高い
Shopifyでは、拡張機能となるShopify アプリが多数開発されており、基本機能に搭載されていない機能も追加することができます。機能拡張性の高さは、Shopifyを導入するメリットのひとつです。
越境ECや海外販売に強い
Shopifyは、越境ECや海外販売に強いというメリットがあります。対応している言語および通貨が豊富で海外発送も可能なため、越境ECも可能です。カスタマイズによって、海外向けのECサイトも手軽に開設することができます。また、AmazonやeBayなどの、大手海外モールとも連携が可能です。
外部連携サービスが豊富
さまざまな外部サービスとの連携ができることも、Shopifyのメリットです。GoogleやInstagramなどのSNSサービスをはじめ、物流サービスやPOSシステム、モール型ECとの連携にも対応しています。
デザインテンプレートが豊富
Shopifyは、デザインテンプレートが豊富というメリットがあります。100種類以上から選択できるうえ、ブランドイメージや見やすさに応じてカスタマイズすることが可能です。
事業規模の変化に合わせてプランを変更できる
Shopifyは、事業規模や利用状況に応じて柔軟にプランを変更することができるため、小規模なECサイトにも、成長中のECサイトにもメリットがあります。まずは、小規模なECサイトをベーシックプランでスタートし、事業が拡大すればプランを変更してECサイトを拡張することが可能です。同じShopifyというプラットフォームを使っているため、拡張に伴う手間を最小限に抑えることができるでしょう。
Shopifyのデメリット
Shopifyには、次のようなデメリットがあります。Shopifyの利用開始前にデメリットをカバーできるかどうか、検討することをおすすめします。
機能によっては英語スキルが必要
Shopifyは、ほとんどの機能を日本語で利用することができますが、一部の管理画面やデザインテンプレートは、英語でのみ公開されています。そのため、機能によっては英語スキルが必要だというデメリットがあります。また、電話サポートも日本語には対応していません。
高度なECサイトを作成したい場合は、HTMLやCSSの知識が必要
Shopify以外のプラットフォームでもいえることですが、より高度なECサイトを作成したい場合は、HTMLやCSSの知識が必要であることもデメリットだといえるでしょう。
Shopify開設におすすめの構築・運用パートナー
ここからは、Shopify開設におすすめのパートナーを紹介いたします。もし構築や運用を相談したい場合はご検討ください。
アートトレーディング株式会社
アートトレーディング株式会社
特徴1:売るに特化したECサイトの構築
特徴2:ECサイトの制作・運用から物流まですべてご提供
アートトレーディング株式会社は、お客さまのビジネス背景をヒアリングしながら、カート選定からいっしょに支援しています。ECサイトを作る最大の目的は、商品やサービスを売ることだといえるでしょう。そのため、「もっと、売れる体験を」をミッションに、作って終わりではない「売れる」ためのECサイトを提案しています。
ECに関わるあらゆる業務を依頼できるため、商品の企画や制作に集中したいEC事業者さまにもおすすめのパートナーです。また、Shopify Expertsに認定されているため、ShopifyでのECサイト構築・運営体制も整っています。
金額 | 90万円~150万円 | 対応カート | Shopify、makeshop、futureshop |
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支援範囲 | ECサイト制作、運用コンサル、受注、物流 | 制作実績 | 約90社 |
SBペイメントサービスが選ばれる理由
ECサイト構築サービスを利用する際は、決済システムが必要となります。Shopifyを導入する際の決済代行会社は、豊富な決済を利用できるSBペイメントサービスがおすすめです。
SBペイメントサービスは豊富な導入実績を持つ決済代行サービスで、「Shopifyプラン」ならPayPayをはじめ、キャリア決済やコンビニ決済などさまざまな決済を導入可能です。
万全なセキュリティ体制のもと、他社よりもお得な料金で利用でき、多彩な決済手段を一元管理することができます。ECサイトを開設する際は、ぜひSBペイメントサービスにご相談ください。