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アプリ課金とは?課金方式とメリット、デメリットについて解説

スマートフォンアプリをリリースされる事業者さまにとって気になるのが、アプリでどのように収益を得るのかということでしょう。アプリで収益を得るための方法のひとつが、「アプリ課金」です。
アプリ課金にはいくつかの方式があり、それぞれ収益性や課金のフローが異なります。ここでは、アプリ課金の方式と、それぞれのメリット、デメリットについて解説します。

目次

アプリの利用料金を支払うアプリ課金

アプリ課金とは、お客さまがアプリをダウンロードした後に、アプリを利用するうえで発生する料金を支払うことを指します。

アプリ課金で料金が発生するのは、ダウンロード後にお客さまがアプリを利用するときです。App StoreやGoogle Playなどのストアで、「App内課金」や「アプリ内課金あり」のように表記されているアプリは、ダウンロード後に課金が必要になる場合があります。

ここで注意したいのは、「有料アプリ」との違いです。有料アプリとは、ダウンロード自体に料金が発生するアプリのことを指し、「買い切りアプリ」とも呼ばれます。ダウンロード自体が有料でアプリ課金も必要なアプリや、利用する機能に応じてアプリ課金が必要なアプリもあります。

アプリ課金の方式

アプリをはじめとするデジタルサービスへの課金には、4つの方式が存在します。それぞれ収益モデルが変わってくるため、自社のビジネスに適したアプリ課金の方式を選択することが重要です。

消耗型課金

消耗型課金とは、購入して使用するとなくなり、必要になれば再度購入が必要な課金方式のことです。代表的なものでは、ゲーム内通貨があります。
例えば、ゲーム内通貨をアプリ課金で購入し、ゲーム内でガチャを引いて消費するといった収益モデルが一般的です。

非消耗型課金

非消耗型課金とは、一度購入すれば永続的に使用する権利を得られる課金方式のことです。代表的な例に電子書籍があります。アプリ課金で購入した電子書籍は、基本的にサービスが続く限りずっと読み続けられます。購入して一定期間が過ぎると、読めなくなるということはありません。

自動更新継続課金

自動更新継続課金とは、一度購入すると、サービスを解約するまで継続して自動課金される課金方式です。「サブスクリプション」とも呼ばれます。
代表的な例は、動画配信サイトや電子書籍読み放題サイトです。契約すると、毎月決まった料金が自動で課金され、お客さまはサービス内のコンテンツを利用し放題になります。数ヵ月や1年単位で、まとめて料金を支払うことができるサービスもあります。

非自動更新継続課金

非自動更新継続課金とは、一度購入すると契約期間内は利用可能ですが、契約期間が過ぎると利用できなくなる課金方式です。
自動的に更新されないので、お客さまはその都度契約を更新するかどうかを選択する必要があります。

アプリ内課金とアプリ外課金の違い

アプリの場合、前項でご紹介した4つの課金方式のどの方式も、「アプリ内課金」と「アプリ外課金」のどちらかで課金します。
アプリ内課金とアプリ外課金では、課金の利便性や収益性が異なります。

アプリ内で課金を行う「アプリ内課金」

アプリ内課金とは、お客さまがアプリ内で課金を行う課金方式です。例えば、iOSでアプリ内課金をする場合、Face IDやTouch IDによる認証を求められ、お客さまが認証すれば課金されます。課金には、クレジットカードやプラットフォームのギフトカードを使用します。
アプリ内課金の場合、事業者さまはAppleやGoogleといったプラットフォームへの手数料が必要です。

外部のWebサイトで課金を行う「アプリ外課金」

アプリ外課金とは、アプリ内ではなく外部のWebサイトで課金を行う課金方式です。アプリ内課金で発生するプラットフォームへの手数料が高額であり、収益を圧迫することから、Webサイトのみでの課金を採用している事業者さまもいます。

アプリ外課金に関するAppleの規制が緩和

元々、Appleは自社の収益につながらないアプリ外課金に対して、厳しい規制を行っていました。例えば、アプリ外課金を行うWebサイトに、アプリ内からリンクを張ってお客さまを誘導することも許可していなかったのです。そのため、多くのアプリ事業者さまはアプリ内課金を選択してAppleに手数料を支払うか、リンクを張る以外の方法でお客さまをアプリ外の課金ページに誘導するかのどちらかを選択しなければなりませんでした。

このAppleによる規制が、2022年より緩和されます。日本においては、音楽やビデオ、雑誌、新聞、書籍などのデジタルコンテンツを購入、またはサブスクリプションで閲覧できる「リーダーアプリ」のみ、外部Webサイトにお客さまを誘導して、購入を実行させることが可能になります。

参照:Apple Japan合同会社「日本の公正取引委員会によるApp Storeの調査が終結」(2021年9月)

この緩和により、事業者さまの課金方式の選択自由度は大きく上がります。これまで、アプリ内課金を採用していた事業者さまも、アプリ外課金を採用することで収益性を高められる可能性があります。

■Appleの規約改定後のアプリ内課金、アプリ外課金の流れ

Appleの規約改定後のアプリ内課金、アプリ外課金の流れ

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事業者さまにとってのアプリ内課金のメリット、デメリット

アプリ外課金の規制緩和についてご説明しましたが、アプリ内課金にもメリットはあります。続いては、事業者さまにとってのアプリ内課金のメリット、デメリットについて解説します。

事業者さまにとってのアプリ内課金のメリット

アプリ内課金は、App StoreやGoogle Playなどのプラットフォームの仕組みを利用して課金を行います。課金のための仕組みを自社でゼロから構築する必要がないため、事業者さまにとっては導入のハードルが低いというメリットがあります。

事業者さまにとってのアプリ内課金のデメリット

事業者さまにとってのアプリ内課金のデメリットは、AppleやGoogleといったプラットフォーム企業に手数料を支払う必要があることです。売上規模によっても変わりますが、この手数料が非常に高額であると長年言われていました。
また、アプリ内課金の場合、課金の値付けをプラットフォームが定めた価格テーブルに合わせる必要があり、自由に値付けできない点もデメリットといえます。

お客さまにとってのアプリ内課金のメリット、デメリット

お客さまにとってのアプリ内課金のメリットとデメリットは、下記のような点が考えられます。お客さまの利便性向上のために把握しておきましょう。

お客さまにとってのアプリ内課金のメリット

アプリ内課金は、外部Webサイトなどに画面遷移することなく課金が完了します。アプリ内で課金から利用までシームレスなので、お客さまにとっては手間が少なく使い勝手が良いというメリットがあります。

お客さまにとってのアプリ内課金のデメリット

アプリ内課金の場合、お客さまにとってはプラットフォームが定めた決済手段でしか支払いができないというデメリットがあります。お客さまが別の決済手段で課金したいと希望されても、事業者さまには決済手段を増やす手立てがありません。

事業者さまにとってのアプリ外課金のメリット、デメリット

アプリ外課金には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。まずは、事業者さまにとってのメリットとデメリットをご説明します。

事業者さまにとってのアプリ外課金のメリット

事業者さまにとってのアプリ外課金のメリットは、プラットフォーム企業に決済手数料を支払う必要がないことです。そのため、アプリ内課金と同じ課金額であっても収益性が大きく上がる可能性があります。また、プラットフォームが定めた価格テーブルに合わせる必要がないため、自社で自由に値付けできるのもメリットといえます。

事業者さまにとってのアプリ外課金のデメリット

アプリ外課金を行うには、自社で決済の仕組みを用意しなければなりません。そのため、事業者さまにとっては、アプリ内課金に比べて導入のハードルが上がるというデメリットがあります。また、外部Webサイトへ画面が遷移するため、お客さまの利便性が下がり、離脱が増えるおそれもあります。

お客さまにとってのアプリ外課金のメリット、デメリット

アプリ外課金は事業者さまにとってメリットが大きい課金方式であると同時に、お客さまにとってもメリットのある課金方式です。続いては、お客さまにとってのアプリ外課金のメリット、デメリットを解説します。

お客さまにとってのアプリ外課金のメリット

お客さまにとってのアプリ外課金のメリットは、決済手段が豊富に用意されていることです。アプリ内課金の場合は、決済手段がプラットフォームの都合で限られてきますが、アプリ外課金であれば、事業者さまがお客さまの事情を考慮した上で決済手段を用意できます。
また、お客さまが喜ぶようなポイント還元が高い、お得なキャンペーンがある決済手段の提供も可能です。

お客さまにとってのアプリ外課金のデメリット

お客さまにとってのアプリ外課金のデメリットは、アプリの使い勝手が悪くなる可能性があることです。アプリ外課金を行うには、一度アプリを離れて外部Webサイトなどに移動する必要があります。それほど大きな手間ではありませんが、画面遷移が増えるので、アプリの使い勝手が悪いと感じるお客さまもいるでしょう。

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アプリ課金は自社に合った課金方式を選択することが重要

アプリ課金は、アプリを利用する上で発生する課金のことであり、有料の買い切りアプリとは異なります。アプリ課金には4つの課金方式に加えて、アプリ内課金、アプリ外課金という2つの仕組みがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
アプリ内課金、アプリ外課金それぞれのメリットとデメリットを考慮した上で、自社に合った課金方式を選択することが重要です。
アプリ内課金とアプリ外課金の特徴を比較すると、下記のようになります。

■アプリ内課金とアプリ外課金の比較

アプリ内課金 アプリ外課金
決済手数料

非常に高額
決済手数料は15%または30%
(Appleは2021年1月より、年間100万ドルまでは15%)

アプリ内課金よりも安価
決済手段により4%未満での導入も可能

事業者さまの導入ハードル

アプリ組み込みのため導入が簡単
不正対策も実施される

Webサイトに決済を導入するのと同等
不正対策オプションも利用可能(※SBペイメントサービスを利用した場合)

値付けの柔軟性

プラットフォームが定めた価格テーブルで料金設定を行う

値付けは自由
価格テーブルに縛られず、特定の課金手段へのポイント付与なども可能

お客さまの利便性

Face IDやTouch IDによる認証で、ワンタッチ決済が可能
ただし、課金手段が限られる

豊富な課金手段でお客さまの選択肢を増やすことができる
一方、課金画面への遷移、決済情報登録などの動線が増えるため、お客さまの離脱を防止する工夫が必要

SBペイメントサービスが選ばれる理由

アプリ外課金に魅力を感じる一方で、課金システムを自社で用意することに不安を抱いている事業者さまもいらっしゃるでしょう。しかし、この点に関しては、決済代行会社をご活用いただくことで解決できます。

SBペイメントサービスは、Visa、Mastercard、UnionPay(銀聯)といった国際ブランドライセンスと豊富な実績を有する決済代行会社であり、高度なセキュリティと安定した決済システムを提供しております。アプリ外課金を導入される際は、ぜひSBペイメントサービスをご検討ください。

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