ECサイトを立ち上げた後、次の課題となるのが集客です。何もしなくてもお客さまがどんどん増えて売上が上がるとは限りません。実店舗を開店後、チラシを配ったり広告を出したりするのと同じように、ECサイトも立ち上げ後は集客を行う必要があります。
ここでは、ECサイトの集客における代表的な集客方法のメリット、デメリットのほか、集客を成功させるためのポイントを解説します。
目次
ECサイトにおける集客の重要性とは?
ECサイトを運営するにあたり、商品の仕入れや商品登録、在庫管理など、重要な要素はいくつもあります。そのなかで、ECサイトの売上に大きく影響するのが集客です。
ECサイトの売上は、集客×客単価×購入率で決まります。
このうち、客単価はキャンペーン企画やセット商品の販売など、売り方の工夫で上げることができ、購入率はリコメンドによるついで買いの促進、カゴ落ちの対策などで高めることが可能です。
しかし、客単価や購入率をいくら上げても、そもそもECサイト自体を訪れるお客さまが少なくては、トータルでの売上は上がりません。ECサイトを訪れるお客さまをいかに増やすか、すなわち集客こそが売上を上げるために最も重要な要素といえます。
カゴ落ちについては、以下の記事で詳しく説明しております。
カゴ落ちとは?ECサイトのカゴ落ちの原因や対策・改善方法を解説
平均69.57%ともいわれるECサイトのカゴ落ちの原因や対策方法、改善策を解説いたします。
ECサイトにおける代表的な集客方法のメリット、デメリットとは?
ECサイトでの集客方法には、大きく「広告出稿」「SNS」「SEO」の3つがあります。ここでは、それぞれの集客方法のメリット、デメリットを見ていきましょう。
広告出稿
広告出稿とは、Web広告を出稿し、広告経由での集客を狙う方法です。広告出稿は、ECサイトの情報を確実に多くの人に届けることができるというメリットがある一方で、広告費がかかるというデメリットがあります。
Web広告には、リスティング広告やバナー広告、動画広告、アフィリエイト広告、SNS広告などがあります。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に表示する広告です。Googleで検索した場合、検索キーワードにもよりますが、検索結果の一番上に、「広告」と表示されたリンクが表示されていることがあります。これがリスティング広告です。検索結果で上位に表示されるサイトと似たスタイルで表示されるため、一見しただけでは広告とわかりにくいという特徴があります。自ら検索で情報を探しているアクティブなユーザーへのアプローチが可能です。
バナー広告
バナー広告とは、Webサイトにバナーを表示する広告です。バナーの多くは画像形式なので、テキストよりも印象に残る形で情報を届けられます。ただし、バナー広告を出稿するサイトによっては、広告費が高額になることもあります。
動画広告
動画形式の広告を配信するのが動画広告です。主にYouTubeなどの動画共有サイトや、InstagramなどのSNSで活用されます。動画は多くの情報を伝えられるメリットがある一方で、制作費が高額になりやすいというデメリットもあります。
アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、個人のブログなどに広告を出稿し、商品が売れるたびに一定のアフィリエイト料を紹介者に支払う広告です。紹介者は商品を紹介することで収益が得られるため、積極的に紹介して商品を販売してくれるメリットがあります。
SNS広告
SNS広告とは、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSに出稿する広告です。タイムラインに表示されるので閲覧されやすく、年代や地域などで細かくセグメントできるメリットもあります。前述の動画広告と相性の良い手法です。
SNS
Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSを活用して情報を発信し、集客する方法もあります。広告ではなく自社でSNSを運用するので、低予算で始められる点がメリットです。最近では商品について調べるのに、Googleなどの検索エンジンだけではなく、SNSで情報収集する消費者も増えているため有効な集客手段といえます。
一方で、費用さえかければ確実に露出できる広告とは異なり、運用の仕方によっては成果が出にくいというデメリットがあります。担当者の運用手腕が問われるため、決して楽で簡単な集客手段ではありません。
また、SNSを活用した集客手段のひとつに、インフルエンサーマーケティングがあります。これは、多くのフォロワーを持つインフルエンサーに協力を依頼し、商品を紹介してもらう手法です。
SEO
SEOとはSearch Engine
Optimizationのことで、「検索エンジン最適化」と訳されます。
インターネットで買い物をするとき、多くの消費者は検索エンジンで商品の情報を集めます。その際、検索で自社のECサイトが上位に表示されていれば集客につながりますが、上位に表示されない、あるいはまったく表示されないようだと、検索からの集客は望めません。そこで、特定のキーワードで検索した場合に上位に表示されるよう、ページの内容を最適化することをSEOと呼びます。
SEOは、長期的に見れば高い効果が得られるため、確実に実施したい集客方法といえるでしょう。SEOのメリットは、広告費を使わずに検索結果の上位にECサイトを表示できることです。一方で、効果がすぐに表れるとは限らず、売上につながるまでには時間がかかるというデメリットがあります。
ECサイトの集客を成功させるためのポイント
SNSの活用とコンテンツマーケティングは、広告費を使わずECサイトに集客することが可能です。そのため、広告費の確保が難しいECサイトでも取り組みやすい集客方法といえます。
ここでは、SNSとコンテンツマーケティングを用いて、ECサイトの集客を成功させるポイントについて解説します。
SNSの活用
SNSの運用自体は、無料で始められます。ただし、成功させるにはいくつかポイントがあります。まず、商品と相性の良いSNSを選ぶことです。例えば、自社の商品が化粧品やアパレルであれば、ユーザーに若年層の女性が多く、写真や動画がメインコンテンツであるInstagramと好相性でしょう。
一方、ゲームや映画など、動きや音に魅力のある商材であれば、YouTubeでの情報発信が適しているといえます。SNSはそれぞれユーザー層も情報拡散の仕様も異なるため、各SNSに合ったやり方で情報を発信する必要があります。まずは、同業他社で成功している企業のSNSを研究し、参考にするのも有効です。
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、ECサイトの訪問者にとって価値のある読み物などのコンテンツを用意するマーケティング手法です。
WebページをSEOで上位表示するには、情報が充実している必要があります。商品ページ自体のSEOももちろん重要ですが、商品ページだけではキーワードが限られてしまいます。また、ECサイトの商品ページはフォーマットが決まっており、あまり自由度が高くありません。
しかし、商品ページに大量の情報を掲載してしまうと、SEO的には有効でも販売ページとしては見づらくなってしまい、ユーザーの離脱を招いてしまうおそれもあります。
そこで有効なのが、コンテンツマーケティングです。ECサイト内に商品ページだけを設けるのではなく、周辺情報を広くブログ記事のような形で発信することで、多くのキーワードで上位表示されるよう対策しておきます。記事であればフォーマットも自由度が高く、多くの情報を網羅することが可能です。
コンテンツマーケティングで情報を発信することにより消費者の信頼も得られるため、ブランド力の向上にもつながるでしょう。
コンテンツマーケティングについては、以下の記事で詳しく説明しております。
ECサイトで有効なSEOとは?コンテンツマーケティングで集客する方法
ECサイトのアクセス数を増やすためのコンテンツマーケティングが有効な理由や、効果的なSEOを紹介します。
SBペイメントサービスが選ばれる理由
ECサイトにとって、集客は売上を左右する重要な要素です。集客する方法には、広告出稿やSNS、SEOなどがあります。商材や予算に応じた集客方法を選択して、ECサイトを盛り上げましょう。
また、集客以外にECサイトに欠かせないのが決済システムです。クレジットカードや後払いといった複数の決済方法を、金融機関などと個別に契約して管理するのは、多くの手間がかかります。そこで活用したいのが、決済代行会社です。
決済代行会社を利用することで、複数の決済方法を一括導入でき、管理もしやすくなります。
SBペイメントサービスは、豊富な実績と高いセキュリティを備えた決済代行会社です。決済代行会社の利用をお考えの際は、ぜひSBペイメントサービスをご検討ください。