EC-CUBE(イーシーキューブ)は、無料で使える国産サービスとして高いシェアを誇ります。EC-CUBEはどのようなメリットがあるのか、また利用にあたってのデメリットはあるのか、主な機能やプランごとの料金も併せて確認しておきたいところです。
ここでは、EC-CUBEの特徴や料金をわかりやすく解説するとともに、EC-CUBE以外のおすすめのECサイト構築サービスもご紹介します。
目次
EC-CUBE(イーシーキューブ)とは?
EC-CUBEは、株式会社イーシーキューブの提供するEC構築システムです。ECサイトの構築を手掛ける多くの制作会社が利用しており、2024年3月時点でも3万5,000店舗以上で稼働していると推定されています。
また、2020年10月にECマーケティング株式会社が行ったネットショップ動向調査で、「月商1000万円以上で利用されているカートシステム」利用数において、No.1を獲得しています。
EC-CUBEには、ECサイトの作成および運営に不可欠な機能が網羅されており、さらに商品別の売上集計や在庫管理などに必要な機能も搭載されています。国産ならではの使いやすさや、規模、ビジネスに応じて柔軟にカスタマイズできる点も、高く評価される理由のひとつといえるでしょう。
EC-CUBEの主な機能
EC-CUBEは、ECサイトの構築や売上向上に関する幅広い機能を備えています。続いては、EC-CUBEの主な機能について見ていきましょう。
ECサイトの構築、デザイン
EC-CUBEは、デザインのカスタマイズ性に優れており、ブランドイメージの向上や買い物のしやすいECサイト構築に役立ちます。70点以上用意されている豊富なデザインテンプレートで、わずか5分でプロのデザインを適用することができます。また、拡張プラグインによって、サイトデザインに必要な機能を手軽に実装することも可能です。
商品管理
商品の詳細情報を登録し、カテゴリーやタグで管理することができます。また、在庫情報登録や販売制限といった、便利な機能も搭載しています。
カート、会員機能
基本的なショッピングカート機能に加えて、会員登録やログイン、注文履歴、配送先編集、お気に入り一覧などの確認機能が搭載されています。
さらに、非会員購入機能やポイントシステムなど、売上向上につながる機能も充実しています。
店舗管理
受発注状況や顧客情報の管理、各種メール送信といった、ECサイトの運営に不可欠な機能が網羅されています。さらに、セキュリティ管理や各種情報のCSV出力、納品書のPDF出力なども可能なので、安全かつ効率良く店舗を管理することが可能です。
入金管理
受注管理画面では、入金の状況をはじめ、注文者の情報や出荷状況など、さまざまなデータを管理できます。
また、受注データごとに入金口座の案内メールや入金確認メール、商品発送と発送伝票番号のお知らせメールといった定型メールを送信すると、そのメールを履歴として残せる機能も搭載しています。
販促管理
EC-CUBEは、顧客管理や販促、分析機能をプラグインによって拡張することも可能です。プラグインの種類は多岐にわたり、代表的なものとしては売上ランキングを表示させるプラグインやカートイン時におすすめ商品をレコメンドするプラグインのほか、メルマガ配信プラグインやバナー管理プラグインなどがあります。
EC-CUBEのメリット、デメリットとは?
続いては、EC-CUBEのメリットとデメリットを、EC事業者さま向けに解説いたします。一部、クラウド版とダウンロード版で、メリットとデメリットが異なります。
EC-CUBEのメリット
EC-CUBEには、次のようなメリットがあります。ほかのECサイト構築サービスと迷っている場合は、参考にしてみてください。
開発/運用コストを抑えられる
フルスクラッチでECサイトを構築する場合、構築には数千万円以上、運用には月額数十万円の費用がかかります。EC-CUBEなら、クラウド版Liteプランは初期費用無料、月額6,800円から利用できるため、コストを抑えてECサイトを構築/運用できるというメリットがあります。
- ※販売額が50万円を超過する場合は、6,800円+超過分×1.3%
日本語での対応が可能
ECサイト構築サービスは海外製のものも多く、サービスや機能によっては英語スキルが求められる場合があります。その点、EC-CUBEは日本製なので、日本語での対応が可能というメリットがあります。
カスタマイズしやすい
カスタマイズしやすいのも、EC-CUBEのメリットです。EC-CUBEなら、ECサイトの規模やビジネスによって必要となる機能を、カスタマイズして追加することができます。
また、EC-CUBEは、プラグインによって簡単に機能を拡張することもできます。EC-CUBEでは、決済やデザイン、集客、顧客管理、販促などに使えるさまざまな機能拡張プラグインを、無料または有料でダウンロードが可能です。
ダウンロード版は、無料でインストールできる
EC-CUBEのダウンロード版には、無料でインストールしてECサイト構築に必要な基本的な機能を利用できるというメリットがあります。コストを抑えてECサイトの運営をスタートしたい場合に重宝するでしょう。
情報を見つけやすい
EC-CUBEは日本のユーザーが多く、ブログ記事や開発コミュニティなどで情報を見つけやすいというメリットがあります。開発コミュニティでは、ECサイトのカスタマイズやプラグインのことなどを質問することができます。
EC-CUBEのデメリット
EC-CUBEには、下記のようなデメリットがあります。デメリットをカバーできるかどうかを確認したうえで利用することをおすすめします。
クラウド版は、利用料金がかかる
ダウンロード版は無料でインストールすることができる一方で、クラウド版はプランに応じた利用料金がかかるというデメリットがあります。ただし、クラウド版の場合はサーバーやセキュリティ、アップデートのコストはかかりません。利用料金だけでなく運営にかかるコストも含めて、ダウンロード版とクラウド版を比較しましょう。
ダウンロード版は、システムの専門知識が必要
EC-CUBEのダウンロード版は無料でインストールすることができますが、実際にECサイトを作成するためには、プログラミングやデザインなどの専門知識が必要です。これらの知識がない場合は、ECサイト制作会社へ依頼する必要があるでしょう。
ダウンロード版は、セキュリティ対策が必要
EC-CUBEのダウンロード版は、自社でセキュリティ対策を行う必要があるというデメリットがあります。自社での対応が難しい場合は、セキュリティ対策を依頼するパートナーやサービスが必要です。
EC-CUBEで使える決済手段は?
EC-CUBEの決済手段には、大きく分けて次の2種類があります。
<EC-CUBEの決済手段>
- ・決済代行会社との契約が不要な決済手段
- ・決済代行会社との契約が必要な決済手段
それぞれ利用可能な決済手段と併せて、EC-CUBEで利用できない決済手段や決済のカスタマイズ例を見ていきましょう。
決済代行会社との契約が不要な決済手段
EC-CUBEにデフォルトで備わっている決済機能を活用する場合は、決済代行会社との契約は不要です。EC-CUBE管理画面より「店舗設定」メニュー内にある「支払方法設定」で決済手段を追加するだけで利用できます。この方法で利用可能な決済手段は、次のとおりです。
<決済代行会社との契約が不要な決済手段>
- ・銀行振込
- ・郵便振替
- ・代金引換
- ・現金書留
支払い方法を設定する際には、手数料や利用条件もECサイト側で決められます。例えば、これらの決済手段を利用できる金額の上限や下限を指定することも可能です。
決済代行会社との契約が必要な決済手段
EC-CUBEでは、先ほどご紹介したデフォルトで備わっている決済手段以外は、すべて決済代行会社との契約が必要です。決済代行会社との契約が必要な決済手段は多岐にわたるため、ここでは主なものを紹介します。以下の決済手段は、EC-CUBEに対応している決済プラグインをインストールし、外部の決済代行会社を通じて利用します。
<決済代行会社との契約が必要な決済手段の例>
- ・クレジットカード決済(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club International、Discover)
- ・電子マネー決済(PayPay、Amazon Pay、楽天ペイ、Alipayなど)
- ・キャリア決済(ソフトバンクまとめて支払い、d払い、auかんたん決済)
- ・コンビニ決済(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、セイコーマート)
- ・後払い決済(NP後払いなど)
- ・BtoB掛売り決済(Paid)
- ・口座振替
決済代行会社を利用する場合、決済代行会社ごとに所定の初期費用や決済手数料、トランザクション手数料、決済取消手数料などがかります。必要な費用や手数料を事前によく確認してください。また、クレジットカード決済やコンビニ決済に関しては申込み後に審査が行われるため、決済手段として導入するには審査を通過する必要があります。
決済代行会社とは、EC事業者さまの代わりに、クレジットカード会社などの決済機関とのやりとりを行う会社です。決済代行会社を利用することで、審査や契約手続き、売上入金管理などの手間を省くことができます。
EC-CUBEでは、SBペイメントサービスをはじめとしたさまざまな決済代行会社の利用が可能です。決済代行会社を利用するには、契約した決済代行会社が提供しているプラグインのインストールと、各種の設定が必要です。決済代行会社の選び方については、「EC-CUBEの決済代行会社を選ぶポイント」にて詳しく解説いたします。
EC-CUBEで利用できない決済手段
EC-CUBEで利用できない決済手段はあるのでしょうか。結論からお伝えすると、API連携を活用すれば基本的にはどのような決済手段も実装できます。決済代行会社がEC-CUBEに対応したAPIを提供しているか確認しておきましょう。
EC-CUBEをカスタマイズし、各決済代行会社が提供しているAPIと連携することにより、ここまでに紹介した決済手段以外も利用可能です。
EC-CUBEは、決済関連の機能のカスタマイズが可能
EC-CUBEでは、決済関連の機能を柔軟にカスタマイズできます。一例として、次に挙げるようなカスタマイズが可能です。
<EC-CUBEで可能なカスタマイズの例>
- ・初回購入者はクレジットカード決済のみ利用可能にする
- ・商品発送時にクレジットカードの課金を実行する
- ・即時売上(実売上)や与信決済(仮売上)を商品によって区別する
- ・会員グループごとに利用可能な支払い方法を設定する
決済をカスタマイズすることにより、自社ECサイトの利用実態に合った決済プロセスを実現しやすくなります。ECサイトを管理・運営する際の利便性向上が実現したり、顧客の信頼性が高まったりする効果が期待できるでしょう。
EC-CUBEの決済代行会社を選ぶポイント
EC-CUBEで利用する決済代行会社を選ぶ際には、どのような点を重視すればいいのでしょうか。ここでは、必ずチェックしておきたいポイントをご紹介します。
手数料は適切か
決済代行会社を選ぶ際は、初期費用や月額費用だけでなく、決済手数料を十分に確認しておくことが大切です。決済代行会社のランニングコストを大きく左右する要因のひとつに、手数料が挙げられます。月額料金がリーズナブルな決済代行会社の中には、決済手数料がほかのサービスよりも高く設定されているものもあるため注意してください。
プラン変更やサービス追加ができるかどうか
決済代行会社と契約した後のプラン変更やサービス追加に対応しているかどうかも、必ずチェックしておきましょう。ECサイトの運営に必要な決済手段は、売上や顧客数が増えるにしたがって変化していく可能性があります。決済代行会社によっては、プラン内容や利用サービスを契約期間中に変更できない場合があるため注意が必要です。将来的なECサイトの成長も見据えて、できるだけ柔軟な変更・追加が可能な決済代行会社を選ぶことをおすすめします。
決済機能は自社ECサイトに合っているか
決済プラグインの機能は、提供している決済代行会社によって異なります。プラグインの機能を入念に確認し、自社が希望するサービスが間違いなく利用できるかどうかを確認しておくことが大切です。
決済プラグインが提供されていることだけを確認して導入を決めてしまうと、想定していた機能を利用できないといった事態に陥る可能性があります。また、対応しているEC-CUBEのバージョンについても併せてチェックしてください。EC-CUBEは、バージョンの違いによって、それぞれ内部構造が大きく変更されており、プラグインに互換性はありません。利用しているEC-CUBEのバージョンに対応したプラグインかどうかを、事前に確認しておく必要があります。
EC-CUBEの料金プラン
EC-CUBEはクラウド版とダウンロード版があり、クラウド版にはLiteプランとStandardプランという月額制のプランが用意されています。各プランの月額料金および初期費用は、下記のとおりです。
EC-CUBEの料金プラン一覧
プラン | クラウド版 Liteプラン |
クラウド版 Standardプラン |
ダウンロード版 |
---|---|---|---|
月額料金 | 6,800円~ ・販売額が50万円超過:6,800円+超過分×1.3% |
4万9,800~8万4,800円 ・販売額が300万円超過:4万9,800円+超過分×0.5% ・販売額が1,000万円超過:8万4,800円 |
無料 |
初期費用 | 無料 | 7万円 | 無料 |
決済手数料 | 別途ご契約 | 別途ご契約 | 別途ご契約 |
- ※価格は税抜き表示です。
ここでは、それぞれのプランがどのようなEC事業者さまにおすすめなのかを見ていきましょう。
クラウド版Liteプラン
クラウド版Liteプランは、ECサイトの作成管理に必要な下記の基本機能が一通りそろっています。
初期費用は不要です。
- ・EC-CUBE基本機能
- ・商品登録(無制限)
- ・独自ドメイン対応
- ・SSL標準提供
- ・セキュリティ対策
デザインの変更とプラグインで簡単にECサイトを構築できるため、まずはコストを抑えてスタートしたいEC事業者さまにおすすめのプランといえるでしょう。
なお、現在Liteプランは、新規登録受付停止中となっています(2022年7月現在)。契約を検討する場合は問い合わせが必要です。
クラウド版Standardプラン
クラウド版Standardプランは、Liteプランのすべての機能に加えて、より効率的にECサイトの管理や運営ができる、下記の機能が搭載されています。月額料金とは別に、初期費用が7万円必要です。
- ・ソースコードによるカスタマイズが可能
- ・Git管理、編集履歴機能
- ・ステージング環境
- ・エラーログの取得
多彩な機能をカスタマイズしながら、より本格的にECサイトでの売上向上を目指したいEC事業者さまにおすすめのプランです。
ダウンロード版
ダウンロード版は、無料でダウンロードし、自社サーバーやレンタルサーバーにインストールして利用します。ECサイトの構築やショッピングカート、商品の管理などの機能が利用可能です。また、管理運営マニュアルや開発者向けドキュメント、動作検証済みレンタルサーバーの一覧も用意されています。
アップデートやセキュリティ対策は自社で行うか、制作会社などの外部企業に委託する必要があります。そのため、専門知識を持ったEC事業者さまが適しているでしょう。
おすすめはStandardプラン
EC-CUBEのプラン選びで迷った際、推奨されているのはStandardプランです。
Standardプランは次のようなメリットがあるため、よりブランドイメージに近い、独自性の高いECサイトを構築することができます。
- ・カスタマイズ機構解放によって柔軟なサイト構築が可能
- ・デザインのフルカスタマイズが可能
- ・開発者と運営者の分業をサポート
- ・ステージング環境の提供によって、事前に確認やテストの実施が可能
- ・利用料に上限があるため、売上規模が大きくなっても安心
EC-CUBEは基本機能を2週間無料で体験できるため、まずはトライアルで使いやすさを確認するといいでしょう。
EC-CUBE(ダウンロード版)の導入方法と注意点
EC-CUBE(ダウンロード版)を導入し、ECサイトを公開するまでのフローは以下のとおりです。
プラグインやデザインテンプレートを利用することで、効率良く導入することができます。
EC-CUBE(ダウンロード版)の導入フロー
- 1.デモサイトで、フロント画面と管理画面の動作確認を行う
- 2.EC-CUBEに対応しているサーバーを用意する
- 3.EC-CUBEをダウンロードする
- 4.EC-CUBEをサーバーへインストールする
- 5.決済手段を導入する
- 6.基本情報を管理画面に入力する
- 7.デザインや機能などのカスタマイズを行う
- 8.動作確認を行う
- 9.ECサイトを公開する
EC-CUBE(ダウンロード版)の動作環境
EC-CUBE4(ダウンロード版)の動作環境は以下のとおりです。利用する場合は事前に確認しておきましょう。また、レンタルサーバーを利用する際は、EC-CUBEオフィシャルパートナーなどの動作検証済みサーバーを使うとスムーズです。
EC-CUBE4.2の動作環境
分類 | ソフトウェア | Version |
---|---|---|
WebServer | Apache | 2.4.x (mod_rewrite/mod_ssl必須) |
PHP | PHP | 7.4~8.1 |
Database | PostgreSQL | 10.x~14.x (pg_settingsテーブルへの参照権限必須) |
Database | MySQL | 5.7or8.0 (InnoDBエンジン必須) |
Database | SQLite(開発用途向け) | 3.x |
EC-CUBE4.0/4.1の動作環境
分類 | ソフトウェア | Version |
---|---|---|
WebServer | Apache | 2.4.x (mod_rewrite/mod_ssl必須) |
PHP | PHP | 7.3~7.4(※1) |
Database | PostgreSQL | 9.6.x~14.x(※2) (pg_settingsテーブルへの参照権限必須) |
Database | MySQL | 5.7.x(※3) (InnoDBエンジン必須) |
Database | SQLite(開発用途向け) | 3.x |
- ※1 EC-CUBE4.0.0~4.0.1はPHP7.1~7.2対応、4.0.2~4.0.3はPHP7.1~7.3対応、4.0.4~4.0.xはPHP7.1~7.4対応となります
- ※2 EC-CUBE4.0系はPostgreSQL9.2.x~13.x対応となります
- ※3 EC-CUBE4.0系はMySQL5.5.x~5.7.x対応となります
EC-CUBE(ダウンロード版)の安全性とセキュリティ対策
EC-CUBEのダウンロード版などのオープンソースソフトウェアは、自由にカスタマイズできる一方で、その過程で脆弱性が生まれる場合があります。また、その脆弱性を狙うサイバー攻撃者も存在するため、安全性に注意が必要です。
EC-CUBEでは、以下のようなセキュリティ対策を推奨しています。
<EC-CUBE(ダウンロード版)を利用する際のセキュリティ対策>
- ・ご利用のEC-CUBEのバージョンを確認する
- ・セキュリティチェックシートや脆弱性リストを確認する
- ・ご自身もしくはパートナーと適切な対応を行う
- ・さらなるセキュリティ強化(クラウド版への移行)の検討
EC-CUBEのライセンスとは?
EC-CUBEのダウンロード版には、「GPLライセンス」と「商用ライセンス」の2種類があります。利用を開始するにあたっていずれかのライセンスを選択する必要があるため、それぞれの違いを押さえておきましょう。
GPLライセンス
GPLライセンス(GNU General Public License)とは、無償で利用可能なライセンスのことです。EC-CUBEの全機能を無料で利用できる一方で、制作したECサイトのソースコードを公開することが義務付けられています。EC-CUBEのダウンロード版はオープンソースソフトウェアであるため、無償で利用するのであればカスタマイズしたソースコードをあらゆるユーザーが利用できる状態にしなければなりません。
商用ライセンス
商用ライセンスとは、有料タイプのライセンスのことです。利用可能な機能はGPLライセンスと変わらないものの、商用ライセンスの取得によりソースコードの公開が不要となる点が大きく異なります。ライセンス料は1サイトあたり26万4,000円(2024年3月時点)ですが、ソースコードを公開したくない場合には商用ライセンスの取得が必須です。カスタマイズを重ねて独自性の高いECサイトを構築したい場合には、商用ライセンスの取得をおすすめします。
EC-CUBE以外におすすめのECサイト構築サービス
今回解説したEC-CUBEのほかにも、手軽にECサイトを構築できるECサイト構築サービスがあります。最後に、EC-CUBE以外におすすめのECサイト構築サービスを3つご紹介します。
Shopify
Shopifyは、世界175ヵ国、170万以上のECサイトで利用されているECサイト構築プラットフォームです。初期費用のかからない月額制で、優れたデザインカスタマイズ性と機能拡張性を強みとしています。複数の言語や通貨、海外発送にも対応しており、越境ECサイトの構築や運営も可能です。
Shopifyについては、以下のページで詳しく説明しております。
Shopify | SBペイメントサービス
futureshop
futureshopは、サイト構築の自由度や集客力、拡張性に優れたSaaS型ECサイト構築プラットフォームで、小規模から大規模まで幅広いEC事業者さまにおすすめです。ブランディングの実現やコンバージョン率アップのほか、リピート購入や会員のファン化促進などにつながる機能が特に充実しています。
futureshopについては、以下のページで詳しく説明しております。
futureshop | SBペイメントサービス
ebisumart
ebisumartは、ECサイトのフルカスタマイズが可能なクラウドコマースプラットフォームです。週1回行われる自動アップデートによって常にシステムが最新化される点と、外部連携も含めたカスタマイズ性の高さが評価されています。オムニチャネルや越境ECなどにも対応しており、幅広い業界や業種での活用が可能です。
ebisumartについては、以下のページで詳しく説明しております。
ebisumart(えびすマート) | SBペイメントサービス
そのほかのECサイト構築サービスについては、以下のページで詳しく説明しております。
提携サービス | SBペイメントサービス
EC-CUBEの決済導入はSBペイメントサービスにお問い合わせください
ECサイト構築サービスを利用する際は、決済システムが必要です。SBペイメントサービスは豊富な導入実績を持つ決済代行サービスで、今回ご紹介したEC-CUBE、Shopify、futureshop、ebisumart、いずれのECサイト構築サービスとも連携することができます。
SBペイメントサービスなら、万全なセキュリティ対策とサポート体制のもと、クレジットカード決済やキャリア決済、コンビニ決済、PayPay(オンライン決済)、LINE Payなど、幅広い決済手段をまとめて管理できるようになります。ECサイトを開設する際は、ぜひSBペイメントサービスにご相談ください。
EC-CUBE向け決済サービス導入なら決済代行のSBペイメントサービス
よくあるご質問
- Q.
- EC-CUBEのメリットは何ですか?
- A.
- EC-CUBEは、ECサイトに必要な基本機能が一通り備わっているEC構築システムです。EC-CUBEには、「開発/運用コストを抑えられる」「日本語での対応が可能」「カスタマイズしやすい」「情報を見つけやすい」「ダウンロード版は無料でインストールできる」というメリットがあります。
多くのECサイト事業者さまに選ばれており、2020年10月にECマーケティング株式会社が行ったネットショップ動向調査で、「月商1000万円以上で利用されているカートシステム」利用数において、No.1を獲得しています。
- Q.
- EC-CUBEで利用可能な決済手段は?
- A.
- EC-CUBEでは、基本的にどの決済手段も利用できます。ただし、利用するにあたって決済代行会社との契約が必要な決済手段と、決済代行会社との契約が不要な決済手段がある点に注意してください。例えば、クレジットカード決済や電子マネー決済、後払い決済、コンビニ決済、BtoB掛売り決済などを利用する場合、それぞれの決済手段を提供している決済代行会社と契約を締結する必要があります。一方、銀行振込や郵便振替、代金引換、現金書留は、決済代行会社と契約する必要はありません。これ以外の決済手段に関しても、決済代行会社が提供しているAPIを活用すればEC-CUBEに実装できます。
- Q.
- EC-CUBEの手数料はいくらですか?
- A.
- EC-CUBEの料金体系は、クラウド版の場合は「月額料金+初期費用+決済手数料」、ダウンロード版の場合は「ライセンス料+決済手数料」です。クラウド版Liteプランであれば、初期費用はかかりません。また、ダウンロード版のうち、構築したECサイトのソースコード公開が必須となるGPLライセンスを選択した場合、ライセンス料は不要です。
クラウド版・ダウンロード版ともに、決済代行会社と契約する場合には各社が定めた初期費用や決済手数料、トランザクション手数料、決済取消手数料などがかかります。決済手数料は決済代行会社ごとに異なるため、契約前によく確認しておくことが大切です。
その他のご不明点はFAQ よくあるご質問をご確認ください。