ECサイトにおける決済手段として、PayPalに対応する事業者さまが増えています。PayPalとはどのような決済方法なのでしょうか。
ここでは、PayPalの仕組みを説明するとともに、事業者さまがPayPalを導入するメリットや、どのように導入すればいいのかについても解説します。
目次
PayPalとは、世界中で利用されているオンライン決済サービス
PayPalとは、ECサイトやWebサービスでの支払い手段として利用されているオンライン決済サービスです。20年以上にわたって決済サービスを提供してきた実績を持ち、利用者数は2億2,700万人、導入店舗は1,500万以上に上るなど、世界中で利用されているオンライン決済サービスとして知られています(2018年3月現在)。
また、業界最高水準のセキュリティで安心安全な決済ができることに加えて、200以上の国や地域と100以上の通貨をカバーしていることから、越境ECにも便利な決済手段といえるでしょう。
PayPal社は2021年9月に日本の後払い決済サービスPaidyを買収するなど、日本市場でも存在感を増しています。こうした流れを受けて、日本でもPayPalの利用者が急増しています。
PayPalの仕組み
PayPalの仕組みはシンプルです。お客さまがPayPalのアカウントを持っているなら、PayPalにログインするだけでお支払いを完了できます。その際、決済の流れは次のとおりです。
1. お客さまが支払い方法を選択する
お客さまがPayPalにログインして支払いをする場合、PayPalのアカウントに登録しているクレジットカード、デビットカード、銀行口座のいずれかを選んで決済を行います。なお、お客さまが銀行口座から支払うには、事前にPayPalアカウントから口座振替の設定が必要です。
2. PayPalが代金を送金する
決済が行われた後、お客さまのPayPalアカウントから事業者さまのPayPalアカウントに代金が送金されます。
3. 事業者さまが代金を受け取る
事業者さまのPayPalアカウントから事業者さまの銀行口座に入金が行われ、集金・受け取りが完了するという流れです。
事業者さまがPayPalを導入する方法
事業者さまがPayPalを導入するには、あらかじめPayPalの無料ビジネスアカウントを開設し、初期設定と本人確認手続きを行う必要があります。また、越境EC等で外貨による支払いが行われた場合は、日本円への換算が必要です。
PayPalはPCやタブレット、スマートフォンといった各種デバイスに対応しています。なかでも、世界で利用率が増加し続けているモバイルデバイスに最適化された決済画面が用意されており、お客さまにとって使いやすい決済環境が整っています。
PayPalにログインすれば決済できるので、毎回クレジットカード情報を入力するといった手間の削減も可能です。PayPalを導入することで、コンバージョン率アップの効果も期待できるでしょう。
PayPalの導入に決済代行会社を利用することも可能
事業者さまがPayPalを導入する際には、直接PayPalと契約する方法と、決済代行会社を利用して契約する方法があります。
直接契約の場合、無料ビジネスアカウントの取得や初期設定、本人確認手続き、決済サービスの選択などを事業者さまご自身で行う必要があります。
一方、決済代行会社を利用した場合、PayPalと直接契約する際の手間を削減することが可能です。また、決済代行会社を使うと、PayPalだけでなく、クレジットカード決済や後払い決済、QRコード決済など、その他の決済手段も一括で導入することができます。各種決済サービスと個別に契約するのは非常に手間がかかり大変ですが、決済代行会社を利用することで労力を軽減することができます。
また、PayPalを利用して海外から決済された場合、外貨換算が必要になりますが、決済代行会社を使うとその手間もなく、事業者さまの銀行口座に日本円で入金されるのも大きなメリットといえるでしょう。
PayPalを使った決済の流れをまとめると、下の図のようになります。
PayPalのメリット
PayPalが世界中のお客さまに利用されているのは、多くのメリットがあるからです。続いては、PayPalを導入するメリットについて、事業者さまとお客さまの視点から解説します。
事業者さまにとってのPayPalのメリット
PayPalには、事業者さまのビジネスを支援するさまざまなメリットがあります。事業者さまにとってのPayPalのメリットは下記のとおりです。
セキュリティ性が高い
PayPalを導入するメリットのひとつが、セキュリティ性が高いことです。オンライン決済において最も注意したいのがクレジットカード情報の漏えいですが、PayPalを利用するとカード情報がPayPalで管理されるため、カード情報漏えいのリスクが軽減されます。
また、最高水準の不正防止モデルを独自に確立し、すべてのお取引を24時間、365日モニタリングしているため、不審な動きがあった場合にアカウントを制限するなど、お客様の被害を最小限に抑えるしくみで、事業者さまにとって安心して利用できる決済サービスとなっています。
サポート体制が充実している
PayPalはサポート体制が充実しています。サポートについても、グローバルカスタマーサポートに対応しており、日本語でサポートしてくれます。加えて、お客さまから不当に支払いの取り消しがあった場合、適用条件を満たせば売上代金の補償も可能です。PayPalを利用することで、カードの不正利用や代金の未払いといったオンラインショッピングに付き物のトラブルを未然に回避できます。
越境ECに適している
PayPalは200以上の国や地域と100以上の通貨に対応しており、事業者さまによる国別の決済対応が不要というメリットもあります。また、国や地域を越えて決済を行う場合、お客さまの決済画面には自動的に購入者の言語で情報が表示されるので、言語ごとの決済ページを用意する必要がありません。こうした特徴から、PayPalは越境ECにも適したサービスといえるでしょう。
越境ECについては、以下の記事で詳しく説明しております。
越境ECとは?立ち上げに必要な準備や注意点、メリットを解説 |
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決済手段が豊富
PayPalには、決済の手段が豊富で、スムーズに決済できるというメリットもあります。仮に、Webサイトを持っていなくてもメールにリンクを張るだけで決済が可能なので、ECサイト以外にもさまざまなビジネスに活用できます。
お客さまにとってのPayPalのメリット
PayPalには、お客さまのスムーズな決済をサポートするさまざまなメリットがあります。お客さまにとってのPayPalのメリットには、下記のようなものがあります。
セキュリティ性が高い
PayPalの高いセキュリティ性は、お客さまにとってもメリットとなります。PayPalに登録したクレジットカードや銀行口座などの情報はPayPalによって保護され、事業者さま側には伝わりません。顔の見えないオンラインショッピングに対して不安を持つお客さまもいらっしゃる中で、PayPalの仕組みは大きな安心材料になるでしょう。
100以上の通貨に対応している
PayPalは200以上の国や地域で使われており、100以上の通貨に対応しています。特に、海外のECサイトで買い物をする際には、利便性でもセキュリティ面でも使いやすい決済サービスといえます。
決済手段が豊富
PayPalには、クレジットカードやデビットカード、銀行口座など、多様な決済手段が選べるというメリットもあります。クレジットカードを持たない人にも便利なサービスです。もちろん、クレジットカードの場合、ポイントを貯めることができます。
個人間での送金が簡単
友人や家族など、個人間での送金が簡単にできるのもPayPalの魅力です。例えば、割り勘をするときなど、お互いにPayPalアカウントがあれば細かい小銭の用意が不要になります。日本のアカウント同士で、日本円の個人間送金であれば無料で利用できます。
SBペイメントサービスが選ばれる理由
PayPalに魅力を感じる一方で、導入の難しさや手間に不安をいだいている事業者さまもいらっしゃるでしょう。しかし、この点に関しては決済代行会社をご活用いただくことで解決できます。
SBペイメントサービスは、PayPalをはじめ、さまざまな決済サービスに対応した決済代行会社です。豊富な実績を持ち、Visa、Mastercard、UnionPay(銀聯)といった国際ブランドライセンスを保有しています。年間4兆円を超える大規模トランザクションを処理する高度な決済システムと高いセキュリティをご提供しており、事業者さまはお客さまと安心してお取り引きいただけます。
PayPalの導入をご検討の際には、ぜひSBペイメントサービスにご相談ください。
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