Paidy(ペイディ)とは?支払い方法や手数料と仕組み、メリットを解説

ECサイトの支払い方法を増やすにあたって、Paidy(ペイディ)の導入を検討していませんか?Paidyを導入することによって、具体的にどのようなメリットを得られるのか知りたいと考えている事業者さまもいることでしょう。
今回はPaidyの概要と導入するメリットのほか、導入方法についてわかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

Paidy(ペイディ)とは、スマートフォンで決済できる後払い決済サービス

Paidy(ペイディ)とは、株式会社Paidyが運営する後払い決済サービスです。VisaマークのあるECサイトであれば、スマートフォンだけで簡単に決済ができ、翌月にまとめて代金を支払うことができます。メールアドレスと携帯電話番号のみでショッピングができる点が大きな特徴です。

支払い方法は翌月一括払いのほか、口座振替・銀行振込であれば3・6・12回の分割払いが手数料無料で利用できます。支払いはコンビニ払いのほか、銀行振込、口座振替、すぐ払い(好きなタイミングでの支払い)から選択可能です。

ECサイト事業者さまがPaidy(ペイディ)を導入するメリット

EC事業者さまがPaidy(ペイディ)を導入することで、具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。主な4つのメリットについて解説します。

クレジットカードを持たないお客さまを獲得できる

Paidy(ペイディ)はクレジットカード不要で決済ができるため、クレジットカードを持たないお客さまにもECサイトをご利用いただけます。学生など、クレジットカードを所有していない層でも気軽に利用できる点が大きな特徴です。

ECサイトを利用するにあたり、特に若年層のお客さまにとって障壁となりやすいのが決済方法です。決済方法がクレジットカードのみの場合、欲しい商品があったとしても購入を断念せざるをえないケースは少なくありません。

クレジットカードを使わない決済方法を用意しておくことは、こうしたお客さまを獲得するうえで重要なカギを握っています。クレジットカードを持たないお客さまを獲得できることは、事業者さまにとってのメリットのひとつです。

初期費用や月額使用料が不要

Paidy(ペイディ)は、導入時の初期費用や月額使用料がかかりません。費用としてかかるのは決済手数料のみです。導入にあたってコストがかからず、0円で始められることがPaidyのメリットといえます。

ECサイトに新たな決済方法を導入する場合、開発費用のほか初期費用が必要になるケースは少なくありません。事業者さまにとって、これらの費用が負担やリスクになる可能性は十分にあります。初期費用・月額使用料ともに不要なPaidyは、事業者さまにとって負担が少ない形で導入しやすい後払い決済サービスといえるでしょう。

売上金は100%保証されている

Paidy(ペイディ)は、売上金を100%保証しています。万が一、未払いが発生した場合には未払い金をPaidyが負担するため、事業者さまがリスクを負う必要がありません。未払いリスクを抑えられることは、Paidyを導入するメリットのひとつといえます。

カゴ落ちを防げる

Paidy(ペイディ)はメールアドレスと携帯電話番号のみで利用でき、支払い方法は非常にシンプルです。決済完了までにお客さまが操作すべきステップや入力すべき情報が少ないため、スムーズに買い物をしていただける可能性が高いといえます。

商品をカートに追加したものの、何らかの理由で購入に至らないことを「カゴ落ち」といいます。カゴ落ちの大きな原因のひとつは、決済手続きが複雑でわかりにくいことです。お客さまは欲しい商品があったとしても、決済手続きが面倒に感じたり、操作方法が難しいと感じたりすることで買い物をあきらめてしまうおそれがあります。決済完了までに必要なステップが少ないほど、カゴ落ちのリスクを抑えられます。

操作方法がシンプルでわかりやすいPaidyを導入することにより、カゴ落ちを防げる可能性が高まります。事業者さまにとって機会損失のリスクを抑えられることは、Paidyを導入するメリットといえるでしょう。

カゴ落ちについては、以下の記事で詳しく説明しております。
カゴ落ちとは?ECサイトのカゴ落ちの原因や対策・改善方法を解説 | SBペイメントサービス

スムーズな返金処理が可能

ECでの返金は、事業者さまがお客さま一人ひとりに対応する必要があり、処理に時間がかかってしまう場合が少なくありません。Paidy(ペイディ)なら、管理画面から簡単に返金処理を行うことができます。
お客さまが現金での即時返金をご希望の場合は、Paidyのカスタマーサポートに連絡すれば、Paidyから銀行振込で返金をしてもらうことも可能です。さらに、その際の振込手数料はPaidyの負担となります。
Paidyを導入すれば、スムーズな返金処理により、業務負担を減らして重要な業務に専念することができます。

お客さまがPaidy(ペイディ)を利用するメリット

Paidy(ペイディ)を利用することは、お客さまにとってもメリットをもたらします。具体的なメリットは次のとおりです。

メールアドレスと携帯電話番号だけで使える

Paidy(ペイディ)を利用するにあたって、お客さまが用意する必要がある情報はメールアドレスと携帯電話番号のみです。クレジットカード情報や銀行口座情報などは必要ありません。必要最小限の情報のみですぐに利用を始められることは、お客さまにとって大きなメリットといえます。

お客さまが新たな支払い方法を利用するにあたって、障壁となりやすいのが登録手続きの複雑さです。情報の入力項目が多く手続きに時間がかかったり、手元にある情報ではすぐに確認できない項目が出てきたりすると、その時点で登録を断念せざるをえない場合もあります。メールアドレスと携帯電話番号であればすぐに入力できるため、手軽に利用を始められる点がメリットです。

支払いを翌月に「後払い」できる

Paidy(ペイディ)の支払い期限は、利用確定日の翌月27日です。1ヵ月に何度買い物をしても、まとめて翌月に「後払い」できます。お客さまはPaidyから届く請求金額を確認したうえで、コンビニやATM、口座振替など、都合の良い方法で支払いが可能です。請求金額は、利用確定日の翌月1~5日のあいだに、メールやSMSなどで通知されます。

なお、決済から利用確定日までの期間は、統一されていません。請求確定までに数日またはそれ以上かかることがあるため、月末にPaidyを利用した場合はお支払いが翌々月になる可能性があります。また、加盟店によっては、決済内容がPaidyアプリの「未確定」に表示されず、「ご利用の確認」のメールが届かない場合があります。

お客さまによっては、欲しい商品が見つかった時点で手持ちの現金が不足しているケースもあるでしょう。給与の支給日後など、お金に余裕のあるタイミングでまとめて支払うことができれば、欲しいと思ったタイミングで購入が可能になります。クレジットカードのように翌月1回にまとめて支払えることは、お客さまにとってPaidyを利用するメリットのひとつです。

ただし、本人確認が完了していない場合、利用可能額は利用するたびに変動する点には注意が必要です。本人確認済みの場合は、PaidyのアプリまたはWebサイトで利用可能額を確認できます。

分割払いができる

Paidy(ペイディ)は翌月にまとめて一括で支払えるほか、3・6・12回の分割払いにも対応しています。口座振替または銀行振込を支払い方法として選択すれば、分割手数料もかかりません。分割払いができることは、Paidyのメリットのひとつです。

クレジットカード不要で分割払いができれば、高額商品を購入するお客さまが増える可能性があります。クレジットカードを所有していないお客さまや、ECサイトでクレジットカードを使うことに抵抗があるお客さまも、気軽に分割払いを利用できるでしょう。

コンビニ払い、銀行振込、口座振替で支払いができる

多くの支払い方法の中から自分に合ったものを選べることも、お客さまがPaidy(ペイディ)を利用するメリットといえます。支払い方法は「コンビニ払い」「銀行振込」「口座振替」の中から選択可能です。請求金額や支払い期日はPaidyのアプリまたはWebサイトで確認できるので、利用確定日から翌月27日までのあいだに都合の良いタイミングでお支払いいただけます。

どの支払い方法が好都合かは、お客さまによってまちまちです。特定の支払い方法しか利用できない場合、お客さまにとって不便に感じられるケースもあるでしょう。
請求書などの紙のやりとりはなく、ペーパーレスで請求・支払いが完結するため、お客さまが都合の良いタイミング・支払い方法で、いつでもお支払いいただくことができます。

Paidy(ペイディ)と相性の良いサービスの特徴

Paidy(ペイディ)は、幅広いサービスで利用することができます。そのなかでも特に相性が良いサービスの特徴は、以下の2点です。

メインのターゲット層にクレジットカードを持たないお客さまが多い

Paidy(ペイディ)は、メールアドレスと携帯番号だけで登録可能で、支払い方法はコンビニ払い、銀行振込、口座振替の3つです。そのため、クレジットカードを持っていなくても買い物をすることができます。
学生など、クレジットカードを持たないお客さまと非常に相性が良いと考えられるため、そのようなサービスを提供している場合は、Paidyの導入を検討すべきだといえるでしょう。

高額な商品やサービスを提供している

高額な商品やサービスを提供している場合も、Paidy(ペイディ)との相性が良いといえます。Paidyは後払いが可能で、3・6・12回の分割払いにも対応しているため、手元にまとまった現金がなくても買い物をすることができます。さらに、口座振替・銀行振込の場合は分割手数料が必要ありません。
Paidyを導入すれば、高額な商品やサービスを購入しやすくなるはずです。

Paidy(ペイディ)の支払い方法

Paidy(ペイディ)は、シンプルな4ステップで支払いできます。お客さまが決済する際の具体的な手順は次のとおりです。

<Paidy(ペイディ)の支払い方法>

  1. 1. 提携しているWebサイトの支払い方法で「後払い(ペイディ)」を選択
  2. 2. メールアドレスと携帯電話番号を入力
  3. 3. SMSで送信される4桁の認証コードを入力
  4. 4. 支払い完了

お客さまが入力するのはメールアドレス・携帯電話番号・認証コードの3種類だけです。お買い物のたびにクレジットカード情報や氏名などの情報を入力する必要がありません。
また、SMS認証のプロセスが必要になるため、メールアドレスや携帯電話番号を利用した不正利用を防げます。シンプルな操作で安心してお買い物ができる点が、Paidyの大きな特徴のひとつです。

Paidy(ペイディ)の手数料

Paidy(ペイディ)を導入した場合、どのような手数料が必要になるのでしょうか。事業者さまが支払う手数料と、お客さまが支払う手数料について解説いたします。

事業者さまの決済手数料は?

Paidy(ペイディ)は初期費用・月額費用・固定費用が不要なので、事業者さまが支払う手数料は決済手数料のみとなります。

お客さまの手数料は?

お客さまがPaidy(ペイディ)で決済を行った際には、手数料は発生しません。お客さまが請求金額を支払う際には、以下の手数料が必要になります。

口座振替 無料
銀行振込 金融機関により振込手数料が異なる
コンビニ払い 1回払いのみの場合:390円(税込)
3・6・9回払いの場合:109~371円(税込)(※)
ペイディあと払いプランApple専用の場合:120~390円(税込)(※)
  • ※金額により異なる。

Paidy(ペイディ)の導入方法

Paidy(ペイディ)を事業者さまが導入する際には、大きく分けて2つの方法があります。それぞれの流れについて押さえておきましょう。

Paidy(ペイディ)と直接契約する

事業者さまとPaidy(ペイディ)で、直接契約をすることができます。直接契約する場合には、以下の流れで手続きを進めます。

<Paidy(ペイディ)の導入手順(Paidyとの直接契約)>

  1. 1. Paidy(ペイディ)の公式サイトから申込み
  2. 2. 加盟店審査を受ける
  3. 3. 審査結果の通知
  4. 4. 必要な初期設定が完了したら利用開始

決済代行サービスを利用して契約する

決済代行サービスを利用してPaidy(ペイディ)と契約することも可能です。決済代行サービスを利用する場合の流れは、以下のとおりです。

<Paidy(ペイディ)の導入手順(決済代行サービスを利用)>

  1. 1. 決済代行サービスへ問い合わせ
  2. 2. 決済代行サービスがお見積りを提示
  3. 3. EC事業者さまが決済代行サービスへ契約をお申込み
  4. 4. 決済代行サービスが加盟審査・決済システム構築を実施後、Paidy(ペイディ)オンライン決済の取り扱い開始

決済代行会社の利用で、オンライン決済導入の負担を軽減

より多くのお客さまに対応可能なECサイトにするには、決済手段が豊富に用意されているほうが有利です。一方で、多くの決済機関と直接取り引きすると、それぞれの決済機関と契約関係書類のやりとりが発生したり、決済機関ごとに初期設定やシステム開発を行ったりしなくてはならないため、事業者さまにとって大きな負担となりかねません。

決済代行会社を利用することにより、複数の決済機関との契約手続きを一度に進めることができます。また、導入する決済手段に応じたシステム開発・初期設定を決済代行会社に一括で実施してもらえる点も大きなメリットといえるでしょう。
オンライン決済導入する際には、決済代行会社を利用することで負担を軽減してみてはいかがでしょうか。

決済代行会社の仕組みとメリットについては、以下の記事で詳しく説明しております。
決済代行とは?決済代行サービスの仕組みとメリットを徹底解説 | SBペイメントサービス

Paidy(ペイディ)導入の注意点

Paidy(ペイディ)を導入するにあたって、把握しておきたい注意点は以下の2点です。事前に確認して、必要な対策を行いましょう。

お客さまに支払い手数料がかかる場合がある

Paidy(ペイディ)で決済を行ったお客さまが代金を支払う際に、口座振替は手数料が不要な一方で、銀行振込やコンビニ払いは手数料が必要です。
手数料に関するお問い合わせやトラブルを防ぐために、手数料に関する情報はわかりやすく記載しておきましょう。

審査の結果によりお客さまが利用できない場合がある

Paidy(ペイディ)は、お客さまの利用金額や利用履歴、そのほかの事情を踏まえて与信審査を行います。与信審査の結果によっては、Paidyを利用することができない場合があります。
そのような場合に備えるためには、Paidy以外の決済方法の導入が有効です。

オンライン決済の導入には、SBペイメントサービスがおすすめ

オンライン決済を導入する際には、SBペイメントサービスのご利用がおすすめです。PayPayや楽天ペイ(オンライン決済)など40ブランド以上の決済手段を提供しており、複数の決済方法を導入できます。

また、SBペイメントサービスと連携しているECカートやメールリンク型サービス(お客さまにメール、SMS、QRコードを通じて請求をご案内し、オンラインでお支払いいただけるサービス)であれば、システム開発が不要です。システム開発が必要な事業者さまには、ニーズに合わせた接続方法をご用意しています。システム開発の負担を軽減できることは、事業者さまにとって大きなメリットといえるでしょう。

なお、SBペイメントサービスはセキュリティ対策やサポートも充実しています。AI不正検知サービスや3Dセキュア2.0の導入など、事業者さま・お客さまにとって安心してご利用いただける環境の構築にも対応可能です。マーケティング支援プランもご用意しているため、ECサイトの運営に役立てていただくこともできます。
オンライン決済の導入には、業界最大規模である年間8兆円(2023年度実績)のトランザクションを処理するSBペイメントサービスをぜひご利用ください。

Paidyについては、以下のページで詳しく説明しております。
Paidy | SBペイメントサービス

SBペイメントサービスについては、以下のページで詳しく説明しております。
オンライン決済サービス・決済システム導入ならSBペイメントサービス|SBペイメントサービス

オンライン決済については、以下の記事で詳しく説明しております。

オンライン決済とは?種類や特徴、導入メリットを解説

よくあるご質問

Q.
Paidy(ペイディ)の支払い方法は?
A.
Paidy(ペイディ)の支払い方法は次の4ステップです。

1. 提携しているWebサイトの支払い方法で「後払い(ペイディ)」を選択
2. メールアドレスと携帯電話番号を入力
3. SMSで送信される4桁の認証コードを入力
4. 支払い完了

お支払い画面に遷移後、お客さまはクレジットカード情報や氏名などの情報を入力する必要がありません。最小限の入力事項で決済が完了するうえ、SMS認証によるセキュリティ対策も講じられている点がPaidyの大きな特徴です。
Q.
Paidy(ペイディ)の支払い期限は?
A.
Paidy(ペイディ)の支払い期限は、利用確定日の翌月27日です。利用確定日の翌月1~5日のあいだに、請求金額がメールやSMSなどで通知されるので、27日までに銀行振込またはコンビニ払いで支払いを行います。口座振替の引き落とし日も、利用確定日の翌月27日(金融機関休業日の場合は翌営業日)です。毎月16日以降に、請求金額と引き落とし日がメールで通知されます。
なお、決済から利用確定日までの期間は統一されていません。請求確定まで数日またはそれ以上かかることがあるため、月末にPaidyを利用した場合はお支払いが翌々月になる可能性があります。また、加盟店によっては、決済内容がPaidyアプリの「未確定」に表示されず、「ご利用の確認」のメールが届かない場合があります。

その他のご不明点はFAQ よくあるご質問をご確認ください。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

監修者情報

SBペイメントサービス編集部

SBペイメントサービスはソフトバンクグループの一員として決済事業を担い、2004年に設立以降、幅広い業界の事業者に決済システムの導入を行っている。
当社のコラムでは、決済分野だけでなく、ECサイト運営やビジネスに役立つ情報を継続的に事業者に発信している。

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