継続課金システムについて、サブスクリプションビジネスを運営される事業者さまより多数お問い合わせいただくようになりました。 継続課金システムは、サブスクリプションビジネスやゲームの月額料金など、定期的な決済に不可欠で、昨今ではクレジットカード決済による継続課金が主流となっています。
当コラムでは、継続課金システムの基礎知識や種類のほか、決済代行会社を利用した導入方法とメリットについてご説明します。
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目次
継続課金とは?
継続課金とは、お客さまが解約手続きをしない限り、一定の金額を継続的に課金する課金方式です。定期購入や頒布会、サブスクリプションビジネスなど、継続的な商品の購入やサービスの利用に適しています。
継続課金にもいくつか種類があり、1ヵ月に1回や2ヵ月に1回といったペースで課金する定額の課金のほか、サービスの利用状況に応じて課金する従量式の課金も該当します。
継続課金は、お客さまから決済に必要な情報をお預かりして定期的にご請求するため、お客さまの決済に関する手間を省くことが可能です。決済代行サービスを利用すれば、重要な情報を安全に管理できます。
▼サブスクリプションモデルについては、以下の記事で詳しく説明しております。

サブスクリプションモデルのメリットは?利用者と事業者の視点で解説
都度課金や月額課金との違い
継続課金のほかにも、都度課金や月額課金があります。ここでは、それぞれの課金方法の違いについてご紹介します。
継続課金
継続課金は、お客さまが継続して費用を支払うことで商品やサービスを購入するというもので、一般的には月額使用料や会費登録料、定期購入などの決済に用いられます。前述のとおり、定額の課金や従量式の課金があります。
都度課金
都度課金は、お客さまが商品やサービスを購入する度に支払いが発生する課金方法です。1回ごとの決済内容が異なる商品やサービス全般に適しており、実店舗とECサイトのどちらでも利用できます。
なお、都度課金は決済額が数百円など少額の場合は、決済代行会社によっては利用不可なことがあるため、商品やサービスによっては少額課金に対応できる決済代行会社を利用する必要があります。
月額課金
月額課金とは、契約したサービスに応じて、お客さまが毎月費用を支払う課金方法です。継続課金と同様にお客さまの継続利用につながりやすいという特徴があります。月額課金は、塾や習い事の月謝、不動産賃貸料、保険料、インターネットプロバイダ利用料などに適しています。
継続課金が適しているビジネスモデル
継続課金が適しているビジネスモデルは多岐にわたり、主に月額会員制サービスや、継続利用が推奨される商品・サービスを提供する店舗またはECサイトでの導入が推奨されています。
継続課金が適している代表的なビジネスモデルとしては、以下のようなものが挙げられます。
継続課金が適しているビジネスモデル
- ・オンラインゲームや映像・音楽を配信する定額制サービス
- ・電子書籍・雑誌・コミックの定額配信サービス
- ・定期購入が見込まれる健康食品
- ・月額会員制のフィットネスジムや脱毛サロン、家電レンタルサービス
- ・月謝を徴収する塾や英会話教室、音楽教室
継続課金を導入するメリット
事業者さまは継続課金に対応した決済手段を導入することで、業務効率化やお客さまの継続率アップ、利便性の向上などが期待できます。具体的にどのような効果が見込めるのかを見ていきましょう。
売上が安定する
継続課金による売上は、「お客さまの数×課金金額」で算出できます。毎月の売上が変動する都度課金よりも継続課金のほうがお客さまの継続率が向上し、安定的な売上を確保しやすい点が大きな魅力です。安定した売上を確保すれば先行投資がしやすくなり、よりお客さまにとって魅力的なサービスにアップデートすることもできます。そうすれば、お客さまの増加も期待できます。
サービスの利用頻度にかかわらず売上が発生する
継続課金が適しているビジネスモデルの中でも、映像配信や電子書籍、フィットネスジムといった定額制サービスについては、サービスの利用頻度にかかわらず売上が発生します。
「最初は使い放題に魅力を感じて契約をしたが、最近は忙しくて利用していない。でも落ち着いたらまた利用するかもしれない」といった理由で契約を継続しているお客さまも、一定数存在すると考えられます。
このようなお客さまからも毎月決まった額の売上が発生することは、継続課金の大きなメリットだといえるでしょう。
未入金リスクが減る
継続課金を導入すれば、期日になると自動的に代金が引き落とされるので、未入金リスクを減らすことができます。未入金リスクが減れば、代金回収の負担も軽減されます。
事務作業が軽減できる
都度課金の場合は、お客さまが支払いを行うたびに決済に関する事務作業を行う必要があります。しかし、継続課金の場合は、自動で決済処理が行われるため、決済に関する事務作業を軽減することが可能です。
お客さまの利便性が向上する
継続してサービス利用や商品購入を行う場合、都度課金に比べて継続課金は毎月自動で決済されるため、お客さまの手間を省くことができます。
また、サブスクリプションビジネスなどの継続課金を導入するサービスは、都度商品やサービスを購入するよりも安価に設定されている場合があります。その場合は、お客さまの負担が少なくコストパフォーマンスが良いため利便性はさらに向上するでしょう。
継続課金の代表的な決済方法
継続課金の代表的な決済方法には、クレジットカード決済、キャリア決済、ID決済、口座振替、払込票があります。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
継続課金の代表的な決済方法のメリット・デメリット
決済手段名 | メリット | デメリット | ||
---|---|---|---|---|
事業者さま | お客さま | 事業者さま | お客さま | |
クレジットカード決済 |
・未回収リスクが低い ・決済処理の手間が少ない |
・支払いの手間が少ない | ・初期費用や手数料がかかる | ・有効期限が切れていると使えない |
キャリア決済 | ・クレジットカードを持たないお客さまにもご利用いただける | ・クレジットカードを持っていなくても利用できる | ・決済手数料がクレジットカード決済よりも高い | ・利用金額が年齢や携帯電話の契約期間によって異なる |
ID決済 | ・カゴ落ちが防止できる | ・購入者情報の入力が不要 | ・ID決済の提供企業一社ずつと契約が必要 | ・ECサイトによってはポイント還元などのサービスが受けられない |
口座振替 | ・未回収リスクが低い | ・支払いの手間が少ない | ・導入手続きが煩雑 | ・申し込み時の金融機関の承認に時間がかかる |
払込票 | ・クレジットカードを持たない若年層・高齢者層を取り込みやすい | ・コンビニ窓口で現金支払いできる | ・印刷や郵送などの費用と手間が発生する | ・紛失すると振込ができない |
SBペイメントサービスの継続課金方式とクレジットカード洗替サービス
SBペイメントサービスでは、継続課金(簡易)と継続課金(定期・従量)という2種類の継続課金方式をご提供しており、さまざまな決済に柔軟に対応可能です。また、クレジットカード洗替サービスにより、クレジットカード有効期限切れなどの決済エラーを未然に防ぎます。
「継続課金(簡易)」と「継続課金(定期・従量)」「クレジットカード洗替サービス」の詳細は以下のとおりです。
継続課金(簡易)
継続課金(簡易)は、当社にて月初に一定金額を継続的に決済する課金方式です。月額利用料や月額定額購入などに適しています。事業者さまにてお客さまへのご請求額を決めていただければ、当社が課金処理を行いますので、事業者さまの業務負荷が軽減されます。
継続課金(定期・従量)
継続課金(定期・従量)は、事業者さまにて、課金日やご請求額を変更しつつ継続的に請求できる課金方式です。例えば、お客さまの入会初月に限って半額キャンペーンを適用される場合や、お客さまに数ヵ月に一度の課金をされる場合などにご利用いただけます。より柔軟な継続課金をご希望される加盟店さまに多くご導入いただいている課金方式です。
継続課金の利用例と料金
ご利用例 | N月 | N+1月 | N+2月 |
---|---|---|---|
<継続課金(簡易)> デジタルコンテンツの月額利用料 |
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|
<継続課金(定期・従量)> 2ヵ月に1回の商品購入 |
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<継続課金(定期・従量)> 初月半額キャンペーン |
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クレジットカード洗替サービス
クレジットカード洗替サービスは、当社がお預かりしているクレジットカード情報を月に1回クレジットカード会社に送信し、有効性確認とクレジットカード情報の更新(洗替処理)を行うサービスです。
例えば、クレジットカードの有効期限が継続課金の期間中に切れてしまうと、課金日に決済エラーが発生します。決済エラーが発生した場合、事業者さまはお客さまに有効なクレジットカード情報を再登録いただくか、別の決済手段によるお支払いをご案内する必要があります。
クレジットカード洗替サービスをご利用いただくことで、上述の決済エラーを未然に防いで課金処理を完了できるようになります。デジタルコンテンツの月次課金のほか、通信料、通話料、保険料といった月額定額課金を行っている加盟店さまには大きなメリットがあるでしょう。
SBペイメントサービスの継続課金に対応した決済手段
SBペイメントサービスの継続課金は、クレジットカード決済を含むさまざまな決済手段でご利用いただけます。ご利用可能な決済手段は、以下のとおりです。
SBペイメントサービスの継続課金に対応した決済手段
継続課金システムのご導入を検討されている事業者さまは、ぜひ一度お問い合わせください。
▼SBペイメントサービスの課金方式について詳しく知りたい方はこちら
課金方式
事業者さまの事業形態に合った最適な課金方式をご確認いただけます。
よくあるご質問
- Q.
- 継続課金とは何ですか?
- A.
- 継続課金とは、お客さまが解約手続きをしない限り、一定の金額を継続的に課金する課金方式です。定期購入や頒布会、サブスクリプションビジネスなど、継続的な商品の購入やサービスの利用に適しています。 継続課金は、お客さまから決済に必要な情報をお預かりして定期的にご請求するため、お客さまの決済に関する手間を省くことができます。
- Q.
- 継続課金にはどんな種類がありますか?
- A.
- 継続課金には、1ヵ月に1回や2ヵ月に1回といったペースで課金する定額の課金や、サービスの利用状況に応じて課金する従量式の課金があります。 継続課金とよく比較される課金方法として、商品購入やサービス利用の度に課金する「都度課金」や、契約内容に応じた金額を毎月課金する「月額課金」があります。
その他のご不明点はFAQ よくあるご質問をご確認ください。