ECサイト・ビジネスモデル

ShopifyでECサイトを構築するには?メリットや費用・手順を紹介

マルチチャネルコマースプラットフォームとして世界トップクラスのシェアを誇る「Shopify(ショッピファイ)」。日本でも2017年の本格参入以来、多くのEC事業者さまに利用されるようになり、急成長を続けています。
ここでは、ShopifyでECサイトを構築するメリットやデメリットのほか、構築方法について解説します。

目次

Shopifyとは、簡単にECサイトを構築できるプラットフォーム

Shopifyは、2021年時点で世界175ヵ国以上、170万以上のECサイトが利用しているという世界最大級のマルチチャネルコマースプラットフォームです。
2006年の創業以来、世界各国に広がってシェアを伸ばし、2017年には日本法人を設立しています。

Shopifyの特徴

Shopifyの特徴として、第一にデザイン性に優れた高機能なECサイトを、簡単に構築できることが挙げられます。管理画面の手順に沿ってデザインを選び、商品の登録や送料・決済方法の選択などをしていけば、ECサイトの構築に関する知識がない人でも手軽にECサイトを開設できます。
デザインのテンプレートも100種類以上と豊富で、自社のブランドやコンセプトに合うテーマを選んでECサイトへ反映することが可能です。機能拡張用のアプリが充実しているため、カスタマイズしやすい点も魅力といえるでしょう。

また、費用面にもメリットがあります。初期費用無料で利用できるため、ECサイトの構築・運営にかかるコストを大きく抑えられます。ベーシックプランであれば月額3,000円程度から利用できるため、維持費の負担も大きくありません。Shopifyが提供している無料のロゴ作成ツール「Hatchful」や、無料ストックフォトプラットフォーム「Burst」を併せて活用すれば、リーズナブルに独自性の高いサイトを作ることも可能です。

さらに、Shopifyは多言語かつ多通貨対応の決済サービスが用意されているため、越境ECにも多く利用されています。クラウド型サービスのため、常に最新のソフトウェアに自動アップデートされた状態で利用できる点も魅力です。

Shopifyについては、以下の記事で詳しく説明しております
Shopify(ショッピファイ)とは?機能や料金、メリットを解説|SBペイメントサービス

ShopifyでECサイトを構築するメリット

続いては、ShopifyでECサイトを構築するメリットについて解説します。代表的なメリットは、以下の6つです。

低コストで利用開始できる

Shopifyには、3日間の無料トライアル期間があります。また、初期費用が不要で、ベーシックプランなら月額3,000円程度とリーズナブルに利用できる点も魅力です。

Shopifyの料金プラン一覧

プラン 月額料金 日本円
ベーシック 25米ドル 3,000円
スタンダード 69米ドル 8,280円
プレミアム 299米ドル 3万5,880円
スターター 5米ドル 600円
Shopify Plus 2,000米ドル 24万円~

※2023年3月時点での料金です。
※ベーシック、スタンダード、プレミアムは年払いでの料金です。
※日本円は1ドル=120円換算で計算しています。為替変動に応じて上下する点にご注意ください。

デザイン性の高いECサイトを簡単に構築できる

Shopifyには、100種類以上のデザインテンプレートが用意されています。各テーマは基本的にプログラミングスキル不要で設定を変更できます。

複数チャネルとの連携が可能

Shopifyは、ECモールや実店舗、SNS、オンラインマーケットプレイスと連携できるため、マルチチャネルでの販売にも適しています。主な連携先にはAmazonやeBay、Facebook、Google、Instagram、Pinterest、TikTok、楽天市場などがあります。

越境ECに強い

Shopifyは多言語・多通貨に対応しているため、越境ECも可能です。全世界で100種類以上の決済方法に対応しており、配送方法も対象国のニーズに合わせて設定できます。

常に最新のシステムが利用可能

クラウド型のShopifyは、常にアップデートされた最新のシステムを利用できます。アップデートによって不便な部分の改善も期待できるでしょう。

Shopify ペイメントが標準搭載されている

Shopifyには、決済サービスの「Shopify ペイメント」が標準搭載されています。Shopify ペイメントは導入時の審査が基本的に不要で、決済手数料も割安です。

Shopify ペイメントについては、以下の記事で詳しく説明しております。
Shopify ペイメントとは?メリットやデメリット、手数料を解説 | SBペイメントサービス

Shopifyについては、以下の記事で詳しく説明しております。
Shopify(ショッピファイ)とは?機能や料金、メリットを解説 | SBペイメントサービス

ShopifyでECサイトを構築するデメリット

続いては、ShopifyでECサイトを構築するデメリットを解説します。利用前にデメリットを理解し、対策を用意しておきましょう。

集客力が低い

Shopifyを利用して自社でECサイトを運営する場合、ECモールに出店するよりも集客力が低くなるため、自社での集客が必要です。

集客については、以下の記事で詳しく説明しております。
ECマーケティングで押さえておきたい3つのポイントとは? | SBペイメントサービス

利用したい機能によっては専門知識が必要

利用したい機能によっては、HTML、CSS、JavaScript、Liquidなどの専門知識が求められます。また、日本でよく利用される「配送日時指定」や「ギフト指定」などの機能を利用するには、カスタマイズが必要です。

一次情報は英語のものが多い

Shopifyの一次情報や最新情報は、英語のものが多くなっています。利用したい機能によっては、翻訳サイトやShopifyの運営代行会社などの利用が必要になるでしょう。

Shopifyについては、以下の記事で詳しく説明しております。
Shopify(ショッピファイ)とは?機能や料金、メリットを解説

ShopifyでECサイトを構築する方法

ShopifyでECサイトを構築する主な方法は、自社で構築する方法と制作会社に委託する方法があります。それぞれの構築方法の特徴と、メリット、デメリットを解説します。

自社で構築する

Shopifyは、アカウントを作成して商品を登録、デザインテンプレートを選択して決済方法を設定、といったステップを踏むだけで、簡単にECサイトを構築することができます。
Shopifyには、1,000種類以上のデザインテンプレートが用意されおり、APIや3,000種類以上のアプリも利用可能なので、必要な機能を簡単に追加することができます。そのため、自社でShopifyによるECサイトを構築するのは、難しいことではありません。

自社で構築するメリット

自社で構築するメリットは、構築費用が発生せず、自社にノウハウが蓄積されることです。運用も自社内で完結できるので、柔軟な対応ができるでしょう。

自社で構築するデメリット

Shopifyを本格的なECサイトとして構築するには、それなりの手間がかかります。また、日本の商習慣に合わせてカスタマイズする必要もあります。例えば、「配送日時指定」や「ギフト指定」は、基本機能には組み込まれていません。構築が難しくないとはいえ、ほかにもさまざまな点でカスタマイズが求められます。
そのため、自社でECサイトを構築する際には、構築スキルを持った人材を確保する必要があります。人材確保にコストが生じるのはデメリットだといえるでしょう。すでに社内に構築スキルを持つ人材が確保できているのであれば、自社での構築は有力な選択肢となります。

制作会社に構築を委託する

自社での構築も可能なShopifyですが、制作会社に委託するという方法もあります。確実な収益化や他社との差別化を目指すうえで、制作会社が保有するスキルや知識は有用です。
Shopifyに詳しい制作会社に委託したい場合は、「Shopify Experts」または「Shopify Plus Partners」に認定された制作会社またはフリーランスを選ぶといいでしょう。Shopify Plus Partnersは、大規模なECサイトにも対応できます。

制作会社に委託するメリット

制作会社に委託するメリットは、収益性の高いECサイトを構築できる確率が上がることです。制作会社によっては、ECサイトの運用サポートやマーケティング支援、運用代行などのサービスを提供している場合もあります。これらのサービスを利用することで、自社で試行錯誤するよりも効率良く、ECサイトを最適化できるでしょう。

制作会社に委託するデメリット

制作会社に委託するデメリットとしては、制作費用が生じることが挙げられます。無料のテーマを使い、基本機能のみ搭載したECサイトなら約30万円で構築できる可能性があります。しかし、自社ブランド向けにデザインや機能をカスタマイズした一般的なECサイトなら、50万~100万円程度となるでしょう。さらにブランドストーリー設計や、マーケティング機能の追加などを行うと100万~300万円、規模が大きなECサイトのフルカスタマイズであれば1,000万円以上になるケースもあります。

以上からもわかるように、オリジナリティの高い大規模なECサイトを構築する場合は、制作会社への委託が適しているといえるでしょう。
また、制作会社に委託する場合も、自社内に専任の担当者が必要です。自社内のECサイト担当者は、制作会社に自社の要望や課題を伝え、要望どおりにECサイトが構築されているかを判断することが求められます。

ShopifyでECサイトを構築する流れ

Shopifyでは、以下のような流れでECサイトを構築することができます。

1. アカウントを作成し、商品を登録する

Shopify公式サイトのトップページにメールアドレスを入力し、必要な情報を登録してアカウントを作成します。アカウントを作成したら、管理画面の「商品管理」から、商品を登録します。商品を追加する際には、タイトル、商品説明、メディア、商品価格を登録することが可能です。
「コレクション」を作成し、商品をカテゴリーや価格などの条件で分類することもできます。

2. オンラインストアのテーマを選択して編集する

管理画面の「オンラインストア」からテーマを選択します。「カスタマイズ」をクリックしてテーマを編集することも可能です。

3. 送料や決済方法を設定する

管理画面から、送料や決済方法を設定します。Shopifyでは、Shopify ペイメントをはじめとするさまざまな決済方法に対応しています。

Shopify ペイメントについては、以下の記事で詳しく説明しております。
Shopify ペイメントとは?メリットやデメリット、手数料を解説 | SBペイメントサービス

4. 開店に向けて準備を行う

ECサイトが完成したら、開店に向けての準備を行います。テストモードを使用し、受注後の流れやECサイトに不備がないかを確認しましょう。また、無料体験中の場合はECサイトの規模に合わせてプランの契約を行います。

ShopifyでECサイトを構築する際のポイント

Shopifyは簡単にECサイトを構築できる分、基本機能はとてもシンプルです。ECサイトの構築や制作会社の選定でいくつかの要素を意識することで、独自性の高いECサイトを構築できます。
ここでは、ShopifyでECサイトを構築するにあたり、実践したい3つのポイントをご紹介します。

独自ドメインを取得する

Shopifyでストアを作成すると、自動的に「.myshopify.com」というドメインが付与されます。しかし、ECサイトは独自ドメインのほうが顧客からの信頼度が高いうえ、サイト名も認識してもらいやすくなります。また、SEO効果も期待できるでしょう。
Shopifyでは、独自ドメインを直接購入できます。すでに使用している独自ドメインと、Shopifyストアを連携させることも可能です。

機能拡張アプリを活用する

ECサイトが構築できるサービスの中には多機能なものもありますが、利用しない機能や使いこなせない機能が含まれている可能性があります。一方で、Shopifyはシンプルな基本機能をベースに、ECサイトの規模や特徴に合わせてアプリで機能を追加できるので、利用しない機能に余分な費用を払う必要がありません。

Shopifyには8,000を超える機能拡張アプリが用意されており、必要に応じてECサイトをカスタマイズすることが可能です。
例えば、「Shopify Flow」というアプリは、購買行動にもとづいたユーザーのタグ付けや在庫管理、国内外の注文管理など、ECサイト内におけるさまざまなタスクを事前設定することで自動化できます。
タスクの自動化によって事務作業の工数を削減できるため、担当者はほかの作業にリソースを割くことが可能です。

信頼できる制作会社を選ぶ

外部にECサイトの制作を委託する場合は、信頼できる会社を選ぶことも大切です。委託先を選ぶ際は、「Shopifyを使ったECサイトの構築実績があるか」「セキュリティ対策を徹底できるか」の2点を確認しましょう。
この2点を満たせて、なおかつ自社のECサイトに対するニーズを理解し、構築から開設後の運用まで相談できるような制作会社が理想です。

Shopifyにはパートナー制度があり、ShopifyパートナーやShopifyプラスパートナー、Shopifyエキスパートと呼ばれる企業または個人が存在し、ShopifyでのECサイトの構築をサポートしています。その中でも、ShopifyエキスパートはShopifyの審査を通過しているため、Shopifyに詳しい制作会社を選ぶ際の目安になります。

また、お客さまへ自社商品を直接販売するD2C型のECサイトは、開設後に集客やCRM(顧客関係管理)が課題となりがちです。こうした課題に対する知見があり実績も豊富な会社であれば、より安心して委託することができます。

ShopifyのEC決済導入はSBペイメントサービスがおすすめ!

Shopifyを使えば、本格的なECサイトを、コストを抑えて簡単に構築することができます。専門知識を身につけたり、制作会社に委託したりすることで、さらに大規模または高度なECサイトの構築も可能です。

また、Shopifyには、国内最大級の決済代行サービスであるSBペイメントサービスが対応しています。SBペイメントサービスはPayPay(オンライン)、楽天ペイ、キャリア決済、コンビニ決済など、幅広い決済サービスをShopifyに導入することができます。さらに、ShopifyでのECサイト構築には、Shopify ExpertsやShopify Plus Partnersに認定されたSBペイメントサービスが提携する制作会社へのご相談も可能です。
ShopifyでECサイトを構築する際には、ぜひSBペイメントサービスにご相談ください。

SBペイメントサービスのShopifyプランは以下をご覧ください。
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