ECサイトに欠かせないのが決済機能です。ECサイトで使用される決済にはさまざまな種類がありますが、自社に適した決済サービスを導入することが重要となります。
当コラムでは、ECサイトでよく使われる決済サービスの種類を解説するとともに、どのような考え方で決済サービスを選べばいいのかについてご説明します。
オンライン向け決済
「決済手段が限られている」「利用されやすい決済がわからない」そんな悩みはありませんか?
SBペイメントサービスでは、オンライン決済サービスの機能紹介に加え、ユーザーがよく利用する決済手段に関する調査結果をまとめた資料をご用意しました。
目次
決済サービスの種類と特徴
ECサイトでよく使われる決済サービスは、クレジットカード決済、QRコード決済(PayPayや楽天ペイなど)、キャリア決済、ポイント決済、電子マネー決済、コンビニ決済、銀行振込です。
以前当社で実施した消費者アンケートでは、よく利用する決済手段として、クレジットカード決済が1位、次にPayPayや楽天ペイなどのQRコード決済が続き、男性ではd払い(キャリア決済)、女性ではコンビニ決済がよく利用されています。
通販サイトでよくご利用になる支払方法は何ですか?

※2025年5月 1年以内にネットショップで物品を購入したことのある男女 2,455名を対象に行ったアンケート結果より
ここからは、ECサイトを実際に利用するお客さまと導入する事業者さまから見たそれぞれの決済サービスの特徴のほか、メリット、デメリットについて解説します。
クレジットカード決済
クレジットカード決済とは、お客さまの信用(=クレジット)により後払いで商品を購入する決済サービスです。後日お客さまの口座からクレジットカード会社を通じて引き落としを行い、事業者さまの口座に代金が支払われる仕組みです。現金を用意せずスムーズに支払いができ、ECサイトで最も多く利用されています。
お客さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・ポイントやマイルが貯まる ・分割払いやリボ払いが選べる ・上限額が比較的高く設定されている |
|---|---|
| × デメリット | ・使いすぎのリスクがある ・年会費がかかる場合がある |
クレジットカード決済は、ポイントやマイルが貯まり、分割払いやリボ払いが選べるなど支払い方法が柔軟です。さらに上限額も比較的高く、高額な買い物にも対応できるため幅広い商材で利用されています。一方で、使いすぎのリスクや年会費がかかる場合があるため、計画的な利用が大切です。
EC事業者さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・販売機会損失のリスクを低減できる ・支払いに関するトラブルが起きにくい |
|---|---|
| × デメリット | ・不正利用によるチャージバック(売上取消)リスクがある |
クレジットカード決済は利用者が多いためECサイトに導入することで販売機会損失のリスクを低減できるだけなく、即時決済なので支払いに関するトラブルも起きにくいといえます。ECサイトにおいてまず必須の決済サービスといえるでしょう。
一方でデメリットもないわけではありません。トラブルは少ないとはいえ、第三者の不正利用による「チャージバック」が発生するリスクがゼロではないからです。そのためにも事業者さま側で不正利用対策に取り組む必要があります。
クレジットカード決済について詳しくはこちら
チャージバックについて詳しくはこちら
QRコード決済
PayPayや楽天ペイなどのQRコード決済は、支払い時にスマホアプリでログインするだけで、登録済みの残高やクレジットカードから決済できるため、カード番号の入力が不要で、スムーズかつ安全に支払いが完了します。年々利用者は増加しています。
お客さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・クレジットカード番号などの入力を省略できる ・セキュリティ面で安心感がある ・スマートフォン利用者には利便性が高い |
|---|---|
| × デメリット | ・アプリの初期インストールやアカウント作成が必要 ・残高不足により利用できないリスクがある |
QRコード決済を利用するお客さまにとっては、入力の手間を省けるうえ、セキュリティ面でも安心感があり、特にスマートフォン利用者には利便性の高い決済手段です。一方で、アプリのインストールやアカウント作成などの初期設定の手間や、残高不足により利用できないなどリスクがある点には注意が必要です。
EC事業者さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・クレジットカードを利用しない顧客層を取り込める |
|---|---|
| × デメリット | ・高単価の商品では利用されづらい |
QRコード決済は、クレジットカードを持たない若年層に特に人気の決済手段です。一方で、日用品や食品などの商材ではよく利用されていますが、高単価の商品ではまだまだクレジットカード決済が根強く利用されています。そのため、ECサイトではクレジットカード決済を主軸にし、QRコード決済を補完的に導入することがおすすめです。
PayPay(オンライン決済)について詳しくはこちら
楽天ペイ(オンライン決済)について詳しくはこちら
キャリア決済
キャリア決済とは、ソフトバンクやドコモ、auといったキャリアの携帯電話料金とECサイトで購入した商品の代金をまとめて支払える決済サービスです。
お客さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・クレジットカードを持っていなくても利用できる ・携帯電話料金とまとめて支払えるので便利 |
|---|---|
| × デメリット | ・対応キャリアが限定、月額上限が低く設定されている |
キャリア決済は、携帯電話を契約していればクレジットカードを持っていなくても決済できることから、特にクレジットカードが持てない10~20代の若年層の利用率が高いのが特徴です。
またクレジットカード決済のように長いカード番号の入力は必要なく、お客さまがキャリアに事前登録した情報で決済ができるため、 移動などの隙間時間にスマートフォンからでも気軽に決済ができる点がメリットといえます。
ただし、キャリア決済は限られたキャリアのみの提供となるため、該当のキャリアを使っていないとそもそもキャリア決済を利用できない点が注意すべき点となります。また上限金額がクレジットカード決済に比べると低く設定されているため、利用の際には上限に注意しながら利用する必要があります。
EC事業者さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・クレジットカードを持っていない層の取り込みができる ・代金未回収のリスクを軽減できる |
|---|---|
| × デメリット | ・利用上限金額が他の決済サービスと比較すると低く設定されている |
キャリア決済は、特に未成年などクレジットカードを持っていない層に人気の決済サービスです。10〜20代の学生などをターゲットにした商品の場合、キャリア決済の導入により機会損失を防げます。また、キャリア決済は正常に決済処理が完了したお取り引きについては、お客さまに代わり各キャリアが立て替えて事業者さまに代金を支払いするため、事業者さまはお客さまの代金未払いによる未回収リスクがありません。
一方デメリットは、クレジットカード決済と比べると上限金額が低い点です。
キャリア決済について詳しくはこちら
ポイント決済
ポイント決済とは、共通ポイントや自社発行ポイントの残高を、支払いに全額または一部を充当する方法です。スマートフォン一つで完結し、未成年やクレジットカードを持たないユーザーにも使いやすい支払い方法として注目されています。
お客さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・クレジットカードを持っていなくても利用できる ・貯めたポイントで実質値引き、全額または一部充当で支払い負担を軽減できる |
|---|---|
| × デメリット | ・残高不足時は別決済に切り替える必要がある |
ポイント決済は、クレジットカード不要・番号入力不要でスマートフォンだけで完結し、未成年やカード非保有者でも使いやすい点と、ポイントを使った分を実質値引きできるので、支払いの負担が軽減される点がメリットです。
一方、利用上限が設定されており高額購入には不向きな点や、残高不足時には別の決済手段に切り替える必要がある点がデメリットです。
EC事業者さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・クレジットカードを持っていない層の取り込みができる ・貯めたポイントを再利用できる循環型消費を促進 |
|---|---|
| × デメリット | ・導入・運用コストやシステム整備負担が発生する |
ポイント決済のメリットは、未成年やカード非保有者の取り込みに加え、商品購入で得たポイントを次の買い物に使えるため、利用サイクルが生まれ、継続的な購買を後押しします。反面、ポイント決済は導入・運用コストやシステム整備負担が発生し、会計処理も複雑になる点がデメリットです。
電子マネー決済
電子マネー決済は交通系ICやプリペイド型の電子マネー残高で支払う方式で、オンラインではIDやカード番号・セキュリティコード入力で決済します。
お客さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・セキュリティ性が高い ・プリペイド方式で使い過ぎを抑えやすい |
|---|---|
| × デメリット | ・チャージ残高が不足すると利用できない ・高額決済には不向き |
電子マネー決済は、クレジットカード番号の入力が不要で、情報漏えいリスクが低減される点と事前チャージ型のプリペイド方式であれば、残高の範囲内での利用となるため、使いすぎを抑えられる点も安心です。
その反面、事前に残高を補充する必要があり、即時の購入や高額な決済には不便な場合があります。
EC事業者さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・不正利用リスクが低い |
|---|---|
| × デメリット | ・チャージ残高不足によるカート離脱 |
電子マネー決済のメリットは前払い・チャージ型が多く、クレジットカード情報の漏えいやチャージバックのリスクが低い点です。
反面、ユーザーの残高が足りないと決済完了できず、購買機会を逃すリスクがあります。
電子マネー決済について詳しく知りたい方はこちら
コンビニ決済
コンビニ決済とは、全国のコンビニエンスストアで商品代金を支払える決済サービスです。
ECサイトで商品を購入後に発行される「払込票」や「払込用番号」を使い、店頭のレジや専用端末で現金を支払うことで、手軽に決済が完了します。
お客さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・個人情報の入力が少なく安心 ・全国どこでも支払い可能 |
|---|---|
| × デメリット | ・支払いに行く手間がある ・支払い忘れのリスクがある |
コンビニ決済のメリットは、クレジットカード番号などの機密情報を入力せずに済むため、セキュリティ面で安心感があります。また決済の場所がコンビニエンスストアなので、全国どこにでもあり24時間いつでも支払える点もコンビニ決済のメリットといえます。
コンビニ決済のデメリットは、店頭での支払いが必要なため、完全なオンライン完結にはなりません。また支払いを忘れてしまうと自動キャンセルされるため、注意が必要です。
EC事業者さまにとってのメリットとデメリット
| ○ メリット | ・クレジットカード未保有者層や現金決済派の取り込みができる ・代金未回収リスクや不正利用リスクが低い |
|---|---|
| × デメリット | ・入金までにタイムラグが発生しやすく、すぐに商品を発送できない ・お客さまが支払いをされないとキャンセルとなるケースもある |
コンビニ決済は、現金決済派や未成年など、クレジットカード利用が難しい層にも販売機会を広げられます。また、コンビニ決済では、代金支払いをご確認後に商品発送いただけるため、代金未回収リスクを軽減することができ、クレジットカード決済のように不正利用によるチャージバックの心配もありません。
一方でクレジットカード決済のように即時決済ではないため、払い込みの遅延・忘れによってキャンセルとなるというデメリットもあります。
コンビニ決済について詳しくはこちら
銀行振込
銀行振込は、ECサイトで商品を購入後、事業者さまが指定する金融機関の口座に商品の代金を振り込む決済サービスです。振込が確認できると商品が発送されます。
お客さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・銀行口座があれば誰でも利用できるシンプルな決済手段 |
|---|---|
| × デメリット | ・入金確認まで時間がかかる ・振込金額や名義の入力ミスが発生する可能性がある |
銀行振込のメリットは銀行口座があればクレジットカード不要で利用でき、幅広い層が使えます。またクレジットカード決済や後払い決済のように後から請求がくるのではなく、ダイレクトに口座から口座へお金が移動するので、シンプルでわかりやすい決済手段といえます。
銀行振込のデメリットは、即時反映されない場合があり、商品の発送やサービス提供が遅れることがあったり、口座情報の誤入力により入金確認が取れず、対応に時間がかかるケースがあります。
EC事業者さまにとってのメリット・デメリット
| ○ メリット | ・即時決済のため、不払いになる恐れがない ・直接入金されるので、資金繰りがスムーズ |
|---|---|
| × デメリット | ・入金確認作業の手間が発生する ・誤入金・重複入金などの対応負荷 |
銀行振込は即時決済なので、代金が不払いになる恐れがない点が大きなメリットといえます。またクレジットカード決済のように入金までのタイムラグも長くないため、資金繰りがスムーズというメリットもあります。
一方で、入金確認作業の手間や、誤入金などが発生した際の対応負荷というデメリットがあります。
ECサイトで導入する決済サービスの選び方
前述でご紹介したとおり、ECサイトでは多くの決済サービスが使われておりそれぞれにメリットがあります。そのため、いざ決済サービスを導入するとなった際にどのようにして選べばいいのか悩まれる事業者さまもいらっしゃると思います。ここからは、導入する決済サービスの選び方についてご説明いたします。
自社の商材・サービスとの相性を確認する
ECサイトで導入する決済サービスを選ぶ場合、まずポイントになるのは商材・サービスとの相性です。具体的には「価格」や「商品のジャンル」から考えるといいでしょう。
SBペイメントサービスが調査した2025年度の消費者アンケートによると、家具やインテリア、生活家電など比較的高単価の商材は、クレジットカード決済の利用率が高いという結果が出ています。一方で、ゲームや電子書籍など、スマートフォンで手間なく完結させることが多い商材はQRコード決済やキャリア決済もよく利用されています。
よく利用する決済手段 通販サイト商材別

よく利用する決済手段 デジタルコンテンツ商材別

自社サイトのお客さまの属性を確認する
自社サイトのお客さまの属性も重要です。同アンケートの結果によると、物販商材の場合、クレジットカード決済とQRコード決済を除くと、女性はコンビニ決済や後払い決済の利用が多い傾向にあります。男性と女性、どちらをターゲットにした商品なのかによって、導入すべき決済サービスは変わってきます。
あるいは、年代別にチェックすると、男女ともに10代はQRコード決済の利用率が高くクレジットカード決済を上回っています。他にもコンビニ決済の利用率が高かったりするので、性別だけではなく年代別でも意識すると良いでしょう。
最も利用する決済手段 通販サイト 男女別

最も利用する決済手段 通販サイト 男性年代別

最も利用する決済手段 通販サイト 女性年代別

複数の決済サービスを導入するメリット
ここまで、各決済サービスの特徴やメリットについてご説明してきました。どの決済サービスにも、ほかにはないメリットがあり、どれかひとつだけを導入すればいいというわけではありません。むしろ、できるだけ多くの決済サービスを導入しておくことが重要だといえます。
なぜなら、多くの決済サービスを導入することで、幅広い層のお客さまに対応できるというメリットがあるからです。高価な商品を買う場合は、クレジットカード決済の利用率が高いと解説いたしましたが、全員がそうであるとは限りません。高価な商品であっても、QRコード決済やコンビニ決済を利用する人もいます。
買い物をする際、利用したい決済サービスが使えなければECサイトから離脱してしまうお客さまも少なくありません。逆に、競合サイトと比較された際「いつも使っている決済サービスがある」という理由でお客さまに選んでもらえる可能性があります。
そのため、ECサイトでは可能な限り多くの決済サービスを導入しておくことが重要だといえます。
今回解説した消費者アンケートの全結果は、以下のページからダウンロードができます。ECサイトに導入する決済サービスでお悩みの方は、ぜひご確認ください。
ネットショップ購入時の決済手段に関する調査
デジタルコンテンツ・サービス支払い時の決済手段に関する調査
SBペイメントサービスが選ばれる理由
決済サービスを多く導入する際におすすめなのが、決済代行会社を利用することです。クレジットカード決済やPayPay、コンビニ決済、キャリア決済など、各種決済サービスを個別に導入しようとすると、すべての決済機関へ申し込みを行い、契約を結ぶ必要があります。それは大変な手間と時間がかかり現実的ではありませんし、本来のECサイトの運営業務に支障をきたすかもしれません。
決済代行会社は、決済機関とのやりとりや契約を一括で代行する会社です。当社では、クレジットカード決済はもちろん、PayPay、コンビニ決済、キャリア決済、後払い決済など、40ブランド以上の豊富な決済サービスをご提供しています。
EC事業者さまの特性に合わせた決済手段のご提案も可能です。決済サービスの導入をご検討の際は、ぜひSBペイメントサービスにお問い合わせください。
▼決済代行会社について詳しく知りたい方はこちら

決済代行とは?サービスの仕組みやメリット、比較ポイントを徹底解説
よくあるご質問
- Q.
- ECサイトでよく使われる決済サービスは何?
- A.
- クレジットカード決済、QRコード決済(PayPayや楽天ペイなど)、キャリア決済、ポイント決済、電子マネー決済、コンビニ決済、銀行振込です。
- Q.
- ECサイトで導入する決済サービスはどう選ぶ?
- A.
- 自社の商材・サービスとの相性、顧客層との相性の両方を考慮する必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。
- Q.
- 多くの決済サービスを導入しておくほうが良い?
- A.
- 利用したい決済サービスが使えなければECサイトから離脱してしまうお客さまも少なくありません。幅広い層のお客さまに対応するためには、できるだけ多くの決済サービスを導入しておくことが重要です。
その他のご不明点はFAQ よくあるご質問をご確認ください。
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