後払い決済とは?仕組みやメリット・デメリットについて解説

後払い決済は通販やECサイトの決済手段として、近年導入が増加しています。安心してお買い物ができる等の理由から、お客さまの後払い決済に対するニーズも高まっています。当コラムでは、後払い決済の仕組みやお客さま・EC事業者さまにとってのメリット・デメリットを解説いたします。

目次

後払い決済とは?

後払い決済とは、お客さまがECサイトで購入された商品を受け取った後、コンビニエンスストア・銀行・郵便局などで代金をお支払いいただく決済手段です。
お支払いの際の請求書は、発送された商品等と同梱される場合と別送される場合があります。

後払い決済の仕組みとは?

当社の後払い決済では、お客さま、加盟店さま(EC事業者さま)、後払い決済事業者(ネットプロテクションズ)、コンビニエンスストア・銀行・郵便局が関わる仕組みです。
①お客さまが後払い決済を選択し商品等をご購入
②~③当社を通して後払い決済事業者(ネットプロテクションズ)で決済処理・入金処理を実行
④加盟店さまよりお客さまに商品等をご提供
後払い決済事業者(ネットプロテクションズ)から送付された請求書にて、お客さまはコンビニエンスストア・銀行・郵便局でお支払いいただきます。

後払い決済の仕組み

後払い決済サービスの市場規模は拡大傾向

矢野経済研究所が2021年に実施した調査によると、後払い決済サービスの市場規模は近年拡大傾向にあり、今後もその傾向が続くと予測されています。2016年度の後払い決済サービス提供事業者の取扱高は2,900億円でしたが、2019年度は6,870億円でした。2024年度の取扱高は、1兆8,800億円と予測されています。
アメリカの金融企業であるFISの調査では、全世界での後払い決済の市場規模は、2020年の時点で約10兆6,000億円に達しており、国内外を問わず後払い決済に注目が集まっています。

後払い決済をお客さまがご利用するメリット

では、後払い決済はお客さまにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。

後払い決済をお客さまがご利用するメリット

安心してお買い物ができる

後払い決済には、お客さまに安心してお買い物を楽しんでいただけるメリットがあります。ECサイトの決済手段としてクレジットカード決済を選択されるお客さまは多くいらっしゃいますが、クレジットカードの不正使用を懸念されるお客さまも少なくありません。その点、後払い決済では、セキュリティリスクが少なく、かつ商品受け取り後にお支払いできるため、安心してネットショッピングをご利用いただけます。

誰でも手軽にお買い物ができる

後払い決済では、クレジットカードをお持ちでない方や、クレジットカード情報をWeb上で入力することに不安な方でもご利用いただけます。また、お客さまがクレジットカードのような長いカード番号を入力せずに決済できるため、移動中や画面が小さいスマートフォンでもご気軽に決済を完了することができます。

支払いまでに猶予がある

後払い決済は、支払いまでに猶予がある点も大きなメリットです。購入代金の主な支払い方法は、前払い決済、代金引換、後払い決済の3つですが、後払い決済は前払い決済や代金引換に比べ、決済が行われるまでの期間が長く、余裕を持って支払いができます。支払期日はサービスによって異なりますが、最長で3ヵ月程度の猶予があるため、すぐに支払いができない場合でも買い物がしやすい決済方法といえるでしょう。

後払い決済をお客さまがご利用するデメリット

お客さまが後払い決済をご利用する際には、複数のデメリットもあります。主なデメリットは以下の3つです。

支払いの手間がかかる

後払い決済を利用すると、商品を購入した後にコンビニエンスストア・銀行・郵便局などに行って、支払いをしなくてはなりません。これらが近所にある場合は大きな問題はありませんが、そうでない場合には、時間をかけて出向く必要があります。特に忙しい時期などはこうした対応がしづらくなるため、後払い決済の利用はデメリットとなるでしょう。

払い忘れに注意する必要がある

払い忘れに注意する必要があることも、後払い決済を利用する際のデメリットといえます。後払い決済を選択すると、代金を支払うより先に商品が届くため、代金を払い忘れてしまう可能性があります。
クレジットカード決済や自動振替の場合にはこうした問題は起きませんが、後払い決済では起きる可能性があるため注意が必要です。特に、支払期日を長めに設定してしまうと、時間が経つにつれて忘れやすくなるでしょう。

支払期日を過ぎてしまうと、商品を購入した店舗や決済代行業者から連絡があるのが一般的です。連絡がきた後、すぐに支払えば大きな問題はありませんが、すぐに支払わないと遅延損害金が加算されることがあるため注意してください。

手数料がかかる場合がある

インターネット通販などでは、商品を後払いで購入した場合、手数料がかかることがあります。後払い決済にかかる手数料は、一般的には数百円程度です。しかし、これを何度も支払っていると、大きな負担になります。

また、銀行振込などで後払いをする場合は、振込手数料も利用者が負担しなくてはならないのが一般的です。後払いの手数料と同様、これも回数が増えると負担が大きくなります。決済方法を選択する際には、手数料がかかるかどうかも考慮することが大切です。

後払い決済導入によるEC事業者さまのメリット

後払い決済導入によるEC事業者さまのメリットをご紹介いたします。

顧客層の拡大

後払い決済を導入することで、顧客層の拡大が期待できるというメリットがあります。
なぜなら、後払い決済は、クレジットカードを持たない学生や主婦(主夫)でも、ネットショッピングが利用できるからです。さらに、クレジットカード情報の入力や、商品が届く前に決済を行うことに不安を感じる方も、後払い決済なら問題なくご利用いただけます。
また、顧客層が拡大することで新たな需要が生まれ、売上の向上も期待できます。

かご落ち防止

後払い決済では、クレジットカード番号の入力や本人認証のパスワードなどの入力が不要です。そのため、電車移動などの隙間時間でも簡単に決済でき、お支払い完了までにサイトを離脱することが少なくなるので、かご落ちを防ぐことができます。


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カゴ落ちとは?ECサイトのカゴ落ちの原因や対策・改善方法を解説|決済代行のSBペイメントサービス

平均69.57%ともいわれるECサイトのカゴ落ちの原因や対策方法、改善策を解説いたします。

未回収リスクの軽減

後払い決済の決済機関がお客さまの商品等の代金の立替を行うため、EC事業者さまの代金未回収のリスクが軽減されます。また後払い決済の決済機関はお客さまの与信審査も行っているため、EC事業主さまは安心してお取引を行うことができます。

業務負担の軽減

後払い決済の場合、請求書発行や入金管理、督促業務などを決済機関がすべて行うため、EC事業者さまは大幅に業務負担を軽減できます。

後払い決済導入によるEC事業者さまのデメリット

後払い決済サービスの内容によっては、お客さまが入金しないことにより、代金が未回収になる可能性があります。この場合、代金未回収だけでなく、お客さまへの督促や法的措置などの負担も発生します。

しかし、後払い決済の決済機関による立替払いがある後払い決済サービスを導入することにより回避することができます。後払い決済サービスとは、後払い決済の決済機関がEC事業者さまに、お客さまへの請求金額を立て替えて支払うサービスのことです。後払い決済サービスを導入することで、請求書の発行や入金の管理も代行してもらえるほか、代金未回収の場合の督促処理も不要になります。

ただし、後払い決済サービスは、初期費用や月額料金が発生することにご注意ください。また、後払い決済サービスによっては、キャンセル時の請求書発行がEC事業者さまの負担になったり、商品の一部を返品する際の方法が複雑になったりする場合がありますので、サービス内容を事前に確認しておきましょう。

後払い決済サービスを選ぶ際に確認すべきポイント

後払い決済サービスは、EC事業者さまにとって大きなメリットのあるサービスです。続いては、後払い決済サービスを選ぶ際に、確認すべきポイントを解説いたします。

利用料金はサービス内容に対して適切か

利用料金が後払い決済サービスによって異なるため、事前に確認しましょう。
利用料金は、月額料金と決済手数料を合計した金額であることが多く、複数のプランを提供している後払い決済の決済機関もあります。また、オプション料金を支払うと、請求書の同梱や取引先の自動登録といったサービスが利用できる場合もあります。
与信枠の上限額や入金サイクルなど、サービス内容に対して利用料金が適切な後払い決済サービスを選ぶのがポイントです。

与信枠の上限額は商品の金額に対して十分か

与信枠の上限額は後払い決済サービスによって異なるため、後払い決済サービスを選ぶ際には確認するようにしてください。
お客さまが後払い決済を選択した場合、お客さまの過去の支払い状況などをもとに、後払い決済が可能かどうか調べることを与信審査といいます。与信審査で後払い決済が利用可能だと判断された場合、与信枠の上限額まで後払い決済を利用することができます。
商品の金額が与信枠の上限よりも高い場合、お客さまは後払い決済で購入することはできません。与信枠の上限額が、取り扱っている商品の金額を上回っている後払い決済サービスを選ぶようにしましょう。

入金サイクルはキャッシュフローに適しているか

決済代行会社を利用して後払い決済サービスを導入する場合、後払い決済の決済機関が売上を立て替え、決済代行会社を通して、EC事業者さまに入金します。入金サイクルは、「15日締め末日払い」や「月末締め翌月末日払い」「月末締め翌々月末払い」など、後払い決済サービスによってさまざまです。また、入金サイクルを早めるオプションサービスを提供している後払い決済サービスもあります。
このように、後払い決済サービスによってキャッシュフローはさまざまですので、自社のキャッシュフローに適したところを選ぶようにしましょう。

代金未回収に対する保証があるか

代金未回収に対し、適切な保証があるかどうかは、後払い決済サービスを選ぶ際に必ず確認しておいてください。代金未回収に対する保証とは、何らかの理由によって代金の未回収が発生した際、決済代行会社が代金を立て替えてくれるサービスのことです。

事業者さまにとって、商品を発送したにもかかわらず代金が支払われないことは、何としてでも避けたい事態です。しかし、そのような事態が起きた場合でも、代金未回収の保証がついていれば安心できます。
代金未回収のリスクを、必要以上に心配せずに済むのは、事業者さまにとって大きなメリットといえるでしょう。

利用中のシステムと負担なく連携できるか

後払い決済サービスを選ぶ際には、利用中のシステムと連携が可能なのかを確認しましょう。なぜなら、後払い決済サービスによっては、連携に対応していないショッピングカートや顧客管理システムもあるからです。
また、連携の方法も、後払い決済サービスによって異なります。自動連携が可能な場合と、一度データをCSVファイルに書き出してから読み込む場合とでは、EC事業者さまの負担が変わってきます。
連携方法が、自社の負担にならない後払い決済サービスを選ぶことがポイントです。

導入実績は豊富にあるか

ウェブサイトやパンフレットなどで事例を公開していますので、自社に近いビジネスモデルや事業規模の企業が導入しているところを選ぶといいでしょう。導入事例には、後払い決済サービスを選んだ理由や、導入後の効果などが紹介されていることが多いため、参考になるはずです。
また、導入実績が豊富な後払い決済サービスは信頼性が高いことに加えて、与信審査の精度が高くなる傾向があるため、おすすめといえます。

おすすめの後払い決済の紹介

届いてから払い

届いてから払い

特徴1:マルチ決済で後払いが可能

特徴2:未回収リスク100%を保証

コンビニ決済は基本的に店頭かつ現金にてお支払いとなりますが、「届いてから払い」はクレジットカード、スマートフォン決済などのキャッシュレス決済でも利用可能です。コンビニ決済のメリットである、商品を確認後にお支払い可能という安心・便利な特徴に加え、お支払い方法を自由に選択できるのが魅力です。

おすすめの後払い決済については、以下の記事で詳しく説明しております。
BNPLとは?メリット・デメリットやおすすめサービスを解説 | SBペイメントサービス
Paidy(ペイディ)とは?導入するメリットや導入方法などを解説 | SBペイメントサービス

SBペイメントサービスが選ばれる理由

当社では、後払い決済サービスの中でも圧倒的なシェアを占めているNP払いを提供しております。 また、当社では、そのほかの決済手段も豊富にご提供しているため、当社から複数決済手段を導入された場合でも、ひとつの管理画面で効率的な売上管理を実現いただけます。それだけではなく、当社のシステム接続方式「リンク型」をご利用いただくことで、ECサイトと決済画面を接続する開発工数を抑えてご導入いただくことが可能です。

また、当社が提供するNP後払いの特長は、都度課金はもちろん継続課金にも対応している点です。定期購入などの毎月の商品代金のお支払いを後払いにしたいというお客さまニーズにもお応えいただけるため、EC事業主さまはリピーターの増加や継続的な売上アップが見込めます。

上述のとおり、当社のNP後払いは、多くのメリットを通販事業、ECサイトを運営なさっている事業者さまにご提供いたします。ご導入を検討されているEC事業者さまは、ぜひ一度お問い合わせください。


▼NP後払い決済サービスについて詳しく知りたい方はこちら



▼システム接続方式「リンク型」について詳しく知りたい方はこちら



よくあるご質問

Q.
後払い決済とは?
A.
お客さまがECサイトで購入された商品を受け取った後、コンビニエンスストア・銀行・郵便局などで代金をお支払いいただく決済手段です。
お支払いの際の請求書は、発送された商品等と同梱される場合と別送される場合があります。
Q.
お客さまが後払い決済を利用するメリットは?
A.
セキュリティリスクが少なくお客さまが安心して買い物ができること、クレジットカードをお持ちでない方でも手軽にお買い物ができることがメリットです。
Q.
ECサイトが後払い決済サービスを導入するメリットは?
A.
クレジットカードを持たない人でも購入が可能になるため顧客層の拡大につながります。また支払い情報の入力や本人認証等が不要なため、電車移動などの隙間時間でも簡単に決済でき、かご落ちを防ぐことができます。

その他のご不明点はFAQ よくあるご質問をご確認ください。

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