Shopify(ショッピファイ)は、専門知識がなくても簡単にECサイトを構築・運用できるマルチチャネルコマースプラットフォームです。ShopifyでECサイトを運用する際は、導入する決済手段によって、お客さまにとってのECサイトの利便性も、EC事業者さまが負担するコストも大きく変わってきます。
そこで、当コラムではShopifyで利用できる決済手段や、運用コストを抑える方法などを解説いたします。


目次
Shopifyで利用できる決済手段とは?
まずは、Shopifyで利用できる決済手段を解説いたします。Shopifyで利用できる決済手段は多岐にわたるため、ここでは代表的な手段をピックアップして見ていきましょう。
Shopify ペイメント
Shopify ペイメントは、Shopifyが提供する公式の決済サービスです。Shopify ペイメントには、次のような特徴があります。
初期費用、月額固定費用、取引手数料、振込手数料などが不要
Shopify ペイメントは、初期費用や月額固定費用が不要です。さらに、取引手数料や振込手数料もかからず、決済手数料を負担するだけで利用できます。決済手数料の金額は、プランによって異なります。
審査不要
通常、ECサイトに決済サービスを導入する際は、審査を通過する必要があります。しかし、Shopify ペイメントは、導入時の審査が不要です。新たにアカウントを登録するといった手続きも不要で、管理画面から数ステップの設定を行うだけで、すぐに複数の決済手段に対応できます。
入金サイクルが短い
Shopify ペイメントは、入金サイクルが短いというメリットもあります。日本のEC事業者さまの場合、最短5営業日、最長でも11日後には入金されます。
さまざまな決済手段に対応
Shopify ペイメントは、次のようなさまざまな決済手段に対応しています。
<Shopify ペイメントが対応している決済手段>
・クレジットカード決済(Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club International、Discover)
・Apple Pay
・Google Pay
・Amazon Pay
・Shop Pay
・PayPal
コンビニ決済やQRコード決済には未対応
Shopify ペイメントは、コンビニ決済やPayPayや楽天ペイなどのQRコード決済には対応していないというデメリットがあります。
こうした決済手段を利用したい場合は、後述する決済代行会社との併用がおすすめです。
Shopify ペイメントについては、以下の記事で詳しく説明しております。

Shopify ペイメントとは?メリットやデメリット、手数料を解説 | SBペイメントサービス
後払い決済
購入した商品がお客さまの手元へ届いてから、月末や翌月にコンビニエンスストアや銀行、またはキャッシュレスで代金を支払う後払い決済も、Shopifyで利用できます。
後払い決済はクレジットカード決済よりもお客さまが簡単に利用できるため、カゴ落ち防止効果があります。また、後払い決済事業者が代金の立替えを行うため、EC事業者さまには代金未回収リスクがありません。
Shopifyでは「Paidy翌月払い」や「NP後払い」「atone」といった後払い決済を導入できます。
銀行振込決済
Shopifyでは、EC事業者さまがお客さまに振込金額と振込先の銀行口座を伝えて、お客さまに代金を振り込んでもらう銀行振込決済も利用できます。銀行振込は即時決済のため、代金が不払いになるリスクがありません。
一方で、決済手数料がお客さま負担となる場合が大半で、なおかつほかの決済手段と比べて振込にかかる手間も大きいため、敬遠されがちな決済手段でもあります。
キャリア決済
携帯電話会社を通じてECサイトでの購入代金をお客さまに支払ってもらう、キャリア決済も導入可能です。
キャリア決済は、特にクレジットカードを所有していない若年層に人気があります。ブラウザ上で必要な情報を入力すれば申し込めて、導入にあたり特別なシステム開発などを行う必要もありません。
SBペイメントサービス
SBペイメントサービスは、豊富な決済手段に対応した決済代行会社です。ShopifyでSBペイメントサービスを通じて決済サービスを導入することで、次のようなメリットがあります。
業界最安水準のShopify専用プランあり
SBペイメントサービスのShopify決済プランなら、キャリア決済やコンビニ決済など、さまざまな決済サービスをShopifyに導入できます。決済手数料は業界最安水準の3.10%からと、料金プランも他社よりお得です。
例えば、クレジットカード決済を導入する場合は、初期費用が3,000円、月額費用が1,000円で、決済サービス利用料やトランザクション費など、そのほかの費用は一切かかりません。

さまざまな決済手段をまとめて導入可能
SBペイメントサービスは、コンビニ決済やキャリア決済、後払い決済など、40ブランド以上の豊富な決済サービスに対応しているため、Shopify ペイメントでは取り扱っていない決済手段もまとめて導入することが可能です。決済機関とのやりとりや契約も、一括でまとめて代行できます。
Shopifyについては、以下の記事で詳しく説明しております。

Shopify(ショッピファイ)とは?機能や料金、メリットを解説 | SBペイメントサービス

決済手段の見直しはカゴ落ち防止に有効
すでにShopifyでECサイトを運営している事業者さまも、一度決済手段を見直してみることをおすすめします。なぜなら、決済手段の見直しはカゴ落ちの防止に効果的なためです。
カゴ落ちとは、ECサイトで商品をカートに入れたものの、購入に至らずECサイトから離脱してしまうことです。カゴ落ちの主な原因のひとつとして、「よく利用している決済手段が使えない」ということが挙げられます。決済手段が限定されていると、カゴ落ちのリスクが高くなってしまうのです。
以下のような対策をすることで、カゴ落ちを防止することができます。
多くの決済手段に対応する
前述したように、お客さまがよく利用する決済手段がないECサイトでは、カゴ落ちが起きやすくなります。逆にいえば、多くの決済手段に対応することは、カゴ落ち対策の一環となるのです。
利用者の多いクレジットカード決済だけでなく、クレジットカード決済を不安に感じる層や、クレジットカードを持っていない若年層に向けて、コンビニ決済やキャリア決済、後払い決済などの手段も用意しておくといいでしょう。
お客さまの手間を減らす
「決済するために会員登録が必要」「クレジットカード情報を入力するのが面倒」など、決済に手間や時間がかかることもカゴ落ちの原因となります。決済手段を見直してアカウント登録の手間を減らしたり、クレジットカード以外の決済手段も追加したりして、カゴ落ち防止につなげましょう。
カゴ落ちについては、以下の記事で詳しく説明しております。

カゴ落ちとは?ECサイトのカゴ落ちの原因や対策・改善方法を解説 | SBペイメントサービス
決済代行会社の利用をおすすめする理由
Shopifyで決済サービスを導入して売上管理をする際は、決済代行会社の利用がおすすめです。ここでは、その理由をご紹介いたします。
決済機関との契約の手間を軽減できる
決済代行会社を利用すれば、各決済機関との契約をすべて一本化することが可能です。個別に契約を結ぶ場合は決済機関ごとに申請書類を用意しなければなりませんが、決済代行会社を利用することでその手間も省けます。
審査状況も決済機関ごとに確認せずに済むため、効率良くECサイトに決済サービスを導入できます。
売上を一元管理できる
決済代行会社を利用すれば、各決済機関の売上を一元管理できるようになります。また、手数料率を差し引いた売上金額を同じ入金日にまとめて振り込んでもらえるため、入金のたびに確認する必要もなくなります。EC事業者さまは、売上管理業務の負担を大きく削減できるのです。
Shopify ペイメント以外を利用する際は手数料に注意
Shopifyの公式決済サービスのShopify ペイメントであれば、初期費用や月額固定費、取引手数料、振込手数料が必要ありません。
一方、Shopify ペイメント以外の決済機関や決済代行会社を利用する場合は、手数料が発生する点に注意しましょう。手数料率は決済機関や決済代行会社によって異なり、EC事業者さまが毎月支払う固定費となります。
手数料を含む総額の見積もりを取ったうえでサービス面なども含めて比較し、利用する決済サービスや決済代行会社を決めることをおすすめします。
Shopifyで決済手数料以外に必要な費用
Shopifyは、いずれのプランも初期費用がかかりません。また、Shopify ペイメントを利用すれば、自社の銀行口座に振り込む際の入金手数料も無料です。
しかし、Shopifyを利用するには、ECサイトの立ち上げや運用などにさまざまな費用が必要となります。具体的にどのような費用が必要なのか見ていきましょう。
月額料金
Shopifyには、「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」の3つの主要プランに加えて、SNSアプリやメッセージングアプリを通じて商品を販売できる「スターター」、取引量の多いECサイト向けの「Shopify Plus(ショッピファイプラス)」という、5つのプランが用意されています。
各プランの月額料金は次のとおりです。
Shopifyのプランと月額料金
プラン | スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify Plus |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 5ドル | 33ドル | 92ドル | 399ドル | 2,000ドル~ |
日本円 | 650円 | 4,290円 | 1万1,960円 | 5万1,870円 | 26万円~ |
※日本円は1ドル=130円換算で計算しています。為替変動に応じて上下する点にご注意ください。
Shopifyは、3日間の無料体験期間が用意されています。また、Shopify Plus以外のプランは、無料体験後3ヵ月間は月額1ドルで利用可能です。まずは、無料体験から機能性や使いやすさを試してみることをおすすめします。
両替手数料
Shopifyでは、ECサイトの支払通貨とは異なる通貨で料金を受け取る場合、通貨の両替が発生します。お客さまの現地通貨(表示通貨)で受け取った金額はECサイトの支払通貨に両替され、EC事業者さまに「通貨両替手数料」が請求されるのです。
両替手数料はECサイトのある国にもとづいて定められており、アメリカでは5%となります。なお、Shopify ペイメントを使用している場合は、アメリカ以外のすべての国および地域で2%です。
アプリやデザインテンプレートの利用料金
Shopifyで有料版のアプリやデザインテンプレートを使用する場合は、その利用料金もかかります。Shopifyは、アプリ・テンプレートともに種類が豊富で、アプリストアには8,000種類以上ものアプリが用意されています。
もちろん、無料のアプリやテンプレートも充実しているため、まずは無料のものから使い始めて必要に応じて追加するといいでしょう。
Shopify構築費用
ShopifyでのECサイトの構築を外注する場合は、その費用もかかります。構築費用はECサイトの規模や機能性などによって変動しますが、以下が目安です。
ShopifyのECサイト構築を外注する場合にかかる費用相場
構築費用の相場 | 30万~100万円 | 100万~300万円 | 300万~1,500万円 |
---|---|---|---|
ECサイトの概要 |
・まずは基本機能のみでスモールスタート ・小規模なECサイト |
・オリジナルデザインのECサイト ・基本機能にマーケティング戦略や売上などの分析機能も追加 ・将来的に販路拡大を目指したい |
・大規模なフルオリジナルECサイト ・独自機能を追加する ・基幹システムや外部システムと連携する |
Shopify運用代行費用
Shopifyで構築したECサイトの運用を外注する場合は、その費用も必要です。月額制で運用代行を請け負っている会社もあれば、月額料金に加えて初期費用がかかる会社もあり、料金はECサイトの規模や代行を依頼する作業内容などによって大きく変動します。
ECサイトの構築と運用をセットで代行している会社もあるため、構築を外注する時点で運用代行も依頼するかどうか検討し、依頼先やプランを選定しましょう。
Shopifyの構築や運用の外注については、以下の記事で詳しく説明しております。

Shopifyパートナーとは?メリットや種類、登録方法を解説 | SBペイメントサービス
Shopifyで売上を増やす方法については、以下の記事で詳しく説明しております。

Shopifyで商品が売れない原因は?解決方法と効果的な施策 | SBペイメントサービス

Shopifyの運用コストを抑える方法
Shopifyの運用コストは、プランや決済手段の見直しによって抑えられる可能性があります。ここでは、その方法について、詳しく見ていきましょう。
プランを見直す
Shopifyは、プランによって決済手数料が異なります。プランをアップグレードすると月額料金が高くなりますが、その分機能性も高くなり決済手数料も下がるため、総合的に考えると運用コストを抑えられる可能性もあります。
例えば、Shopifyのプラン別のクレジットカード決済手数料は、次のとおりです。
Shopifyのクレジットカード決済手数料(オンライン)
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
オンラインクレジットカード手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
プランを見直す際は、自社ECサイトの規模や必要な機能などを踏まえて検討しましょう。
年額プランにする
Shopifyには、月額プランとは別に年払いの年額プランも用意されています。年額プランで契約した場合は、25%のディスカウントが適用されます。年単位での利用が決まっているのであれば、年額プランにすることでコストを抑えることが可能です。
決済手段を見直す
自社ECサイトへ導入する決済手段について、より手数料が安い手段やプランへ変更できないかどうかを見直してみましょう。
決済代行会社を利用している場合も、より手数料を抑えられる決済代行会社やプランがないか比較してみることをおすすめします。
Shopifyの決済なら、SBペイメントサービスがおすすめ
国内最大級の決済代行会社であるSBペイメントサービスのShopify決済プランを導入することで、Shopifyはより幅広い決済手段に対応できるようになります。
今回ご紹介したように、SBペイメントサービスなら決済手数料が業界最安水準のShopify専用プランを利用できることに加えて、次のようなメリットもあります。
ソフトバンクグループで豊富な実績がある
SBペイメントサービスは、ソフトバンクグループの決済システムと決済情報を管理してきた豊富な実績があります。年間5兆円を超える大規模トランザクションを処理する高度な決済システムを提供しているため、EC事業者さまはどのような規模のECサイトでも安心して導入し、取り引きを進めていただけます。
セキュリティ・サポート体制が充実している
SBペイメントサービスは、決済に関わる個人情報および信用情報を厳重なセキュリティ対策のもとで取り扱っています。最先端の認証システム「EMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)」や機械学習によって不正を検知する「AI不正検知」も提供しているため、不正利用対策を強化したいEC事業者さまにもおすすめです。
また、サポート体制も充実しています。決済サービスの選定やシステムの導入・運用などにご不明点やご心配な点があれば、経験豊富な「加盟店サポート」がしっかりとサポートいたします。
SBペイメントサービスのShopify決済プランを導入する方法
SBペイメントサービスのShopify決済プランの利用をご検討中のEC事業者さまは、以下のページより無料で資料をダウンロードいただくか、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
SBペイメントサービスのShopify決済プランについては、以下のページで詳しく説明しております。

Shopify決済プランのご紹介 | SBペイメントサービス
また、以下の加盟店様ポータルサイトマニュアルでは、お申込みからサービス開始までの手順をご確認いただけます。
お申込みからサービス開始までの手順については、以下のページで詳しく説明しております。
加盟店様ポータルサイトマニュアル | SBペイメント
PayPay(オンライン決済)のご利用イメージをご確認いただけます。

よくあるご質問
- Q.
- Shopifyの支払い方法は?
- A.
- Shopifyが提供する公式の決済サービスである「Shopify ペイメント」やキャリア決済のほか、決済代行会社と併用することで利用できるコンビニ決済、銀行振込決済、後払い決済、QRコード決済を利用することができます。
- Q.
- Shopify ペイメントとは?
- A.
- Shopify ペイメントとは、Shopify ペイメントは、Shopifyが提供する公式の決済サービスです。Shopify ペイメントには、初期費用、月額固定費用、取引手数料、振込手数料が不要といった特徴があります。
その他のご不明点はFAQ よくあるご質問をご確認ください。
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