ECサイトの売上方式には、「自動売上」と「指定売上」の2種類あり、売上が確定するタイミングが異なります。売上方式の種類によって、それぞれ異なる処理が行われます。
自動売上とは、ECサイトでお客さまが決済したのと同じタイミングで、自動的に売上処理を行う方式です。購入完了と同時に、決済機関からお客さまへ請求処理が行われることになります。事業者さまが、売上処理に時間をかけずに済みます。
※導入する決済手段、事業者さまのサービスによりご利用できない場合があります。詳しくはお問い合わせください。
指定売上とは、事業者さまの任意のタイミングで、事業者さまご自身にて売上処理を行う方式です。
ECサイトでお客さまが購入した時点では、まだ売上確定にはなりません。「仮売上※1」の状態で、支払い額分の決済の利用枠(与信枠※2)を確保したことになります。事業者さまが在庫などを確認して、サービスを提供することで、「売上確定」となります。
クレジットカード決済の場合は、お客さまのクレジットカードの利用枠を確保できる期間はカード会社によって異なりますが、30~90日程度が一般的です。
※導入する決済手段、事業者さまのサービスによりご利用できない場合があります。詳しくはお問い合わせください。
「仮売上」とは、商品を購入したときに、お客さまの決済の利用枠(与信枠)から支払い額が確保されている状態を意味します。事業者さまが、お客さまにサービスを提供したことを確認して売上処理を行うことで、「売上」が確定となります。その後、カード会社からお客さまへの請求処理が行われます。
なお、仮売上の段階であれば、購入がキャンセルになった場合も、返金作業が発生しません。決済の利用枠から決済額を外す処理を行うだけで、対応できます。
※仮売上ができない決済手段がございます。詳しくはお問い合わせください。
与信枠とは、カード会社によって定められた、お客さまの利用限度額の枠のことです。与信枠は、クレジットヒストリーやスコアリングを積み重ねていくことで、増額されるケースがあります。
自動売上と指定売上にはそれぞれ特徴があり、業種によって適切な方式を選ぶ必要があります。ここでは例として、「物販」と「デジタルコンテンツ」における、売上方式を紹介します。
物販でよく使用される売上方式は「指定売上」です。お客さまがECサイトで商品を購入した後、事業者さまが在庫を確認し、その後商品を出荷するという流れになります。指定売上なら、在庫切れになっていないかどうか、売上確定前に確認することができて安心でしょう。仮に在庫がなかった場合でも、お客さまに説明して注文をキャンセルするだけで済みます。
ただし、常に在庫が確保できていてすぐに発送できる状態であれば、自動売上方式を選択してもいいでしょう。
デジタルコンテンツの販売で、よく使用される売上方式は「自動売上」です。ゲームなどのデジタルコンテンツは、在庫不足が発生しません。ですから、お客さまが購入したら、すぐに自動で売上処理をすることができます。お客さまは購入したデジタルコンテンツを、すぐに利用することができます。
売上方式は、違いを把握した上で、自社の商品・サービスに最適なものを選択する必要があります。売上方式についてのご相談がありましたら、ぜひSBペイメントサービスにお問い合わせください。
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